先週、TwitterでWIN5のデータをまとめた、以下のようなツイートをしました。

https://twitter.com/hinokun49/status/1679385380154650624?s=20

添付した画像の1枚目は1番人気が何勝したかで分類したデータ。

1番人気5勝：的中回数1回、回収率15.2%
1番人気4勝：的中回数4回、回収率は109.6%
1番人気3勝：的中回90回、回収率は67.7%
1番人気2勝：的中回数194回、回収率は55.2%
1番人気1勝：的中回数227回、回収率は27.9%
1番人気0勝：的中回数134回、回収率は13.4%

ここからわかることは、的中回数は少ないものの、1番人気が4勝するパターンで回収率がプラスになる。

1番人気が5勝のパターンというのは1点買いで当てるということで、可能性はゼロではないもののほとんど当たることはないし、当たっても配当は安い。なので、この的中パターンを例外とすると、1番人気が活躍してたくさん勝ったほうが回収率が高くなる傾向が見て取れる。

出現回数で見ると、1番人気が1勝か2勝のときが多いが、ベタ買いでのシミュレーションなので回収率は大きくマイナス。1番人気が負けるレースでは1番人気以外の全頭を買っている想定なので、無駄な目が多過ぎるのでしょう。

なので、ここから得られる教訓としては、勝つ確率の高いゾーンに絞り込んで点数を減らしたほうが回収期待値があがるということではないでしょうか。

次に、添付した画像の2枚目を見てみましょう。こちらは3番人気以内の人気馬が何勝したかで分類したデータです。

3番人気以内5勝：的中回数65回、回収率58.8%
3番人気以内4勝：的中回数159回、回収率は68.7%
3番人気以内3勝：的中回数265回、回収率は104.5%
3番人気以内2勝：的中回数131回、回収率は32.1%
3番人気以内1勝：的中回数44回、回収率は16.0%
3番人気以内0勝：的中回数9回、回収率は2.4%

ここから、3番人気以内の馬が3勝した場合の回収率が最も高く、4勝または5勝した場合よりも高いことがわかります。的中回数も最も多く、このエリアにスイートスポットが潜んでいるように見えます。

一方で、3番人気以内の人気馬が一つも勝てないとか、勝ったけど1レースだけという場合はそもそも起こりにくい。ゼロではないですが、そういうとんでもない波乱を仕留めようと網羅的にWIN5を購入しても、俯瞰で見た場合の回収率は低いので、買い目を考えるときには、人気馬と穴馬のバランスを考える必要があると思っています。

1枚目と2枚目を比較すると、ちょっとした食い違いが気になると思います。というのは1番人気の勝ち数別データでは4勝時の回収率が最も高く、3勝時の回収率は67.7％しかなかったのに、3番人気以内で見ると、4勝時の回収率はマイナスで、3勝したときにプラスになるというのは矛盾しています。

なので、2枚目の3番人気以内を対象に出したデータを、さらに1番人気が何勝したかによって、さらに細かく分けてみました。

その結果が、以下の表になります。

注目すべき点は、3番人気以内が4勝したケースと3番人気以内が3勝したケースです。

3番人気以内が4勝
1番人気0勝：的中回数11回、回収率23.9%
1番人気1勝：的中回数35回、回収率は88.3%
1番人気2勝：的中回60回、回収率は62.1%
1番人気3勝：的中回数40回、回収率は93.4%
1番人気4勝：的中回数13回、回収率は116.5%

まず、3番人気以内が4勝したケースを細かく見てみましょう。前述の通り、1番人気が4勝した場合の回収率はプラス。ただ、それ以外はマイナスとなっています。これは1番人気が4勝したケースをすべて購入しても、点数が65点と小点数で済むことが大きい。3番人気以内が4勝かつ1番人気が0勝の時と比較すると、こちらのほうが平均配当が4倍近くあるものの、購入点数は1040点と10倍以上の出費になる。というわけで、投資とリターンのバランスの問題ということがわかります。

3番人気以内が3勝
1番人気0勝：的中回数45回、回収率147.7%
1番人気1勝：的中回数100回、回収率は93.2%
1番人気2勝：的中回89回、回収率は77.0%
1番人気3勝：的中回数31回、回収率は60.2%

次に、3番人気以内が3勝のケースを見てみると、1番人気が負けて2、3番人気が勝つケースが多い程、回収率が高いということがわかりました。

1番人気0勝と1番人気3勝で比較すると、購入点数は前者が8倍多いのですが、当たった時の平均配当が10倍以上になる。1番人気が取りこぼすことでどんどん配当が跳ね上がって行く馬券なので、そういう配当の上積みを2、3番人気馬でも受けられるということなのでしょう。

2、3番人気が3勝して、他の2レースは4番人気以下というWIN5を網羅的に買うと投資は135万円になりますが、それでも15回に一回程度的中して、これまで673回の回収率は147.7％にもなる。利益は4億円を超えます。なかなか実戦するのは難しいと思いますが、このあたりにWIN5の妙味のスイートスポットが存在することはお判りいただけるのではないでしょうか。

いずれのケースも、やみくもに穴馬を狙って一攫千金を目指すよりも、投資とリターンと的中率のバランスを考えて戦ったほうがいい。

予想の精度の高さで勝負する場合には、無駄な目を減らして買い目を極限まで絞るのがよさそう。1000万を超えるくらいの配当を意識するなら、2、3番人気が勝つケースをうまく拾っていくのがよさそうな気がします。

今回は人気馬が何勝したかに注目して分析をしてみましたが、また違う角度でのWIN5分析もしてみようと思っているので、「スキ」ボタンを押してお待ちいただけると幸いです。