騎手の実力を比較するために、騎乗馬の人気以上の成績を収めているかどうかをパーセンテージで示した「馬力絞り出しメーター」なるものを開発しました。それを騎手の評価の指標のひとつとして使っているのですが、騎手の部分を他のものに変更しても使えるものです。そこで、調教師や種牡馬、馬主、生産者などでも試しに調べてみました。以下は、調教師別の数字を算出したものです。

データの集計期間は18年1月1日から20年7月26日まで。集計期間内の勝利数順になっています。

1位～20位

矢作芳人厩舎

矢作厩舎の一番の特徴は、他の上位厩舎のダブルスコアくらいの出走数の多さですが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではなく、ちゃんと結果を残しているからこれだけの実績を残せるのでしょう。人気から穴までほぼすべてのオッズ帯で平均以上の結果を残している。

友道康夫厩舎

クイーンSのレッドアネモスのように人気薄でも侮れないが、どちらかといえば人気で堅実。人気薄で過剰な期待はできない印象。

寺島良厩舎

まだ開業4年目ながら上位にランクインの新進気鋭の調教師。人気から穴までほぼすべてのオッズ帯で平均以上の成績を出している。

21位～40位

池添学厩舎

平均以上の成績を出しているゾーンは多く見えるが、中位人気での取りこぼしが全体の数字を押し下げている理由か？

杉山晴紀厩舎

3倍～20倍あたりまでのオッズ帯の馬で成績優秀で、そこでプラスに持っていっているのでは。

41位～60位

奥村豊厩舎

平均以上の赤いゾーンが広いが、穴馬での一発が多い厩舎に見える。

61位～80位

田中博康厩舎

丁寧な仕上げがウリの厩舎。全体の成績は人気なりといったところだが、人気薄の3着が馬券的には注目では。

森田直行厩舎

大穴馬の2、3着が多そうな厩舎。馬券的には常に警戒が必要では。

81位～100位

奥村武厩舎

どうしちゃったんでしょう？　現3歳世代での勝ち上がりはこれまで8頭（32頭中）。2勝目を挙げることができたのはリスペクトのみ。セレクトセールで億以上の価格で取引された馬が2頭もいるラインナップということを考えると黄色信号といえそう。

101位～120位

121位～140位

141位～160位

161位～180位

加藤士津八厩舎

最近、好調の厩舎。馬房数が増えて馬が回転するようになったのかもしれない。馬質がアップすればもっとやれそうな印象。

181位～

以上。調教師編でした。

単純な人間なので、いいねをたくさんいただけるとヤル気になります。種牡馬編など残りもすぐにアップすると思います（笑）