さすらい

なにかがぱちぱちと弾けた
それが心の中だったか外だったのか
よくわからなかった。
ただ悲しかった。泣けない悲しみだった。

端っこの水色がこっちにやってきて
透明になっていく。
それは液体として私を濡らした。

晴れと雨が交互にやってきて私を惑わせる。
傘は、手に持っていればいいのか、
はたまた、さしていればいいのか。

汗ばむ私の手のひらに
さらさらの彼の手がこちらにのびる
爽やかな面をして弄ぶ

隠し事はなんですか?

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