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【読書備忘録】タモリさんに学ぶ「人生の後半」を生きるコツ(内藤誼人)

タモリさんみたいな歳のとりかた、あこがれます。
力が無駄に入らず、趣味に深い知識をもって、誰からも愛される。
そのコツがちりばめられた一冊です。

以前の『タモリさんはなぜ「人の懐」に入るのがうまいのか?』の修正版だそうなので、そちらを読んだことある方はご注意ください。

<<残ったフレーズたち>>
タモリさんが何か特殊なことをしているのかというと、そんなことはない。言われてみれば、当たり前のことしかしていないのである。特別なことをしていないということは、つまり、「だれでも真似できることしか、していない」ということになる。

仕事を受けるときにも、「やってやる」ではなく、「やらせていただく」という謙虚な姿勢を持っている人のほうが、どんどん仕事が舞い込んでくる。

ようするに、自然体でいることが重要であって、何が何でもお金持ちになってやるとか、どんな手段を用いても立派になってやる、などと不遜なことを考えないほうがいいということを覚えておこう。

人間というのは、いつでも一貫していなければならないかというと、それはちょっと違うのである。その場、その場の状況に応じて、カメレオンのように自分を変えてもよいのである。

やはり、人間はムリをしないのが一番である。

もしつまらないプライドを守ることに汲々としていると思うのであれば、思いきった奇行を演じて、自分の殻を打ち破ろう。それが自分をもっと大きくするためのコツである。

人と違ったキャラ立てをしたいのなら、自分なりの小道具を持てばよい。

結局、自分以外の他人には期待などかけないのが一番である。

先ほど、「他人には期待などしないほうがいいよ」とアドバイスしたように、自分以外の人が、みな分別があって、良識のある人間などとは思わないほうがいい。

では、どうすれば飽きられないのかというと、イメージチェンジをすればよいのである。
あるいは、自己アピールのバリエーションを増やすのである。
マドンナのように、大きくイメージチェンジをする必要はないが、マイナーチェンジをしつつ、少しずつ自分を変えることはどうしても必要であろう。それがずっと飽きられないコツである。

迷っているときには、何も考えずに、そのままの自分でいたほうがいいこともある。

過去のことに対しては、「ま、いいか」の精神でのぞむのが一番である。

頭の中であれこれと考えることは、体力をも消耗させるのである。

何かに悩んだときは、「時間も、体力も、どちらももったいない」と思うようにしよう。

いたずらに反省しようとすると、ガッカリしてやる気を失うだけなのだ。だから、反省はやめたほうがいいのである。

本当に、今の自分に問題があるという客観的な証拠でもあるのならともかく、もしないのなら、今のままの自分を愛してあげよう。現実には、それで全然問題がない。

困難な仕事に取り組むときは、まずその仕事自体を飲んでかかるとよい。客観的に考えると、頭がクラクラしそうになってしまうから、あまり現実的に判断しようとしないのがコツである。

タモリさんが余裕たっぷりに見えるのは、「すべてにたかをくくっている」からである。

成功者は、ほぼ例外なく、行動派の人間なのである。

会話上手になる秘訣は、相手にたくさん話をさせることである。

ストックスピールという話法は、このように相手が打ち返しやすい場所にボールを投げ込んであげる技術なのだ。

タモリさんがゲストを相手にしゃべっている内容も、よくよく聞いていると、すべてストックスピールである。

「知識は持っているだけではダメだ。使いこなせ」とタモリさんは語っているわけだが、これはまさしく正鵠を射ている。知的に見られたいのなら、知識があることを相手にもわかるような形で示さなければならない。

よく知っている言葉でも、厳密に定義しようとすると、それだけで学者っぽい雰囲気を演出できるわけである。

どうでもいいようなことに、徹底的にこだわって話すクセをつけよう。

初対面の相手は、あなたがどんな人なのか、わからない。だから自分のことをネタにすると、相手はあなたのことをよく理解できたような気分になり、親しみが湧き、安心するのである。

もし会話において何をしゃべったらいいのかわからないというのなら、シリトリのように頭に浮かんだことをそのまま口にすればよい。

あまりガツガツと他人と競争したくない、というのであれば、「競争しない」作戦をとればよい。ほかの人がやらないこと、できないことを探して、その分野で第一人者になれないかを考えてみるとよいだろう。

仕事が大好きな成功者たちは、仕事と遊びを区別しない。

タモリさんが人に好かれる理由は、他人の悪口を言わないからである。

結局、タモリさんが言っていることは"客観視"である。自分を突き放して、もうひとりの自分で自分を眺めるようにすると余裕が出てくるというのだ。

ガンガン仕事をするためには、それと同じくらい趣味に没頭できなければダメである。

仕事にしろ、人間関係にしろ、「頑張らない」と決めることが、タフに、しぶとく生きるしなやかさを自分に与えてくれるのではないか、と思う。

ぜひ、ご本人、周辺の方々の言葉は直接、書籍にて。


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