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【読書備忘録】「自分」を仕事にする生き方(はあちゅう)

2017年にはあちゅうさんが書いた本。会社に頼るだけでない働き方を見つけていくきっかけとして非常によい本でした。残ったフレーズもかなり多く。

≪残ったフレーズたち≫
人生をフル活用する知恵をつければ、今やっているすべてのことが「仕事」になります。出来ることと好きなことをうまく掛け合わせて、誰かに感謝してもらえることになれば、それをお金にする手段というのは必ず誰か、それが得意な人が考えて準備してくれます。そのために必要なのは、自分の出来ることとすきなことを正しく理解し、発信する力です。

「好きなことが見つからない」のは、不幸せなことでも異常なことでもありません。好きなことが一切ないという人はいないはず。多くの人は、すでに自分の日常の中に好きなことが存在しているにもかかわらず、自覚がないだけなんです。

嫌いなことがある限り、その逆に、好きなことも絶対にある。

それでも好きなことが見つからない人は、「好きなことが身近すぎて気づけない」「好きなこと=自慢できるようなすごいことじゃないとダメだと思い込んで気づけない」「好きなことを意識できる環境にいないから気づかない」の3つのうちどれかだと思います。

本当に好きなことは好きすぎて気づけないんです。

好きなことは特技じゃないといけないと思っている人もいますが、「趣味」でいいんです。得意なことじゃなくてもいいんです。
ただし、これから自分を仕事にするにあたって、好きなことは武器として使っていかなくてはいけないので、今この瞬間得意でなくても、得意にするために時間をかけてもいいくらい、好きである必要があります。

「私は自分の何と何を掛け合わせればいいんだろう?」と迷う人もいるかもしれませんが、自分で探せなくても「好き」を淡々と発信していれば世の中のほうが、絶対にあなたを見つけてくれます。

私の場合の「仕事」とは、「世界を自分にとって住みやすいものに変えるためのもの」です。

今、何者でもない人ほど、書くことや発信することを味方につければ新しい仕事のあり方をつくっていけるんじゃないか、なんてことも思います。

「自分は何のために仕事をしているのだろう?」と自問自答した時、お金以外に仕事をする理由があれば、きっと長く健康的に仕事を楽しめると思います。

そう。仕事って自分を幸せにするためのものなんです。大事なことだからしつこいようですがもう一度だけ繰り返します。仕事は自分が幸せになるためのものです。

社会人になって、自分が楽しいことをしていてもお金は稼げることに気づきました。

売り買いを交互に続けているうちに、お金は使うものではなく回すものだという感覚が身についていくのではないでしょうか。

働き方の選択肢は「会社員になること」だけではなく、いろいろあっていいと思うんです。選択の自由が社会にあることが大事だと思っています。

仕事が「自分も相手も幸せになる手段」であれば、肩書きや働き方が誰かにとってかっこいいものである必要なんてないんです。誰かにとって必要とされる場所があるならそれ自体がもうかっこいいことですから。

起きたら怖いといつも思っていることでも、現実に起こってみたら思っていたほどひどい状況にならないというのは、他の状況でもありえることだと思います。

どうやって自分の持ち物をお金に換えるか、具体的な方法が思いつかないのであれば、出来ることはただ一つ。お金に換えてくれる人と結びつくために、自分を人前にさらけ出すことなんです。

やりたいことさえあれば、実現方法は具体的になくてもいいんです。

でもそのためには、自分で自分を説明する能力は最低限必要です。

私は、これから発信に力を入れようとしている人ほど、テクニックではなく、本質を大切にしてほしいと思います。

テクニックというのは人の数だけ存在するし、結局は、成功者がやったことの後追いです。

そして、みんなに適用するテクニックなんてないからこそ、自分の好きなことを、好きなように発信すればいいと思うのです。

「好き」が溢れたタイムラインは、誰より自分が見ていて楽しいはずです。

そして、「好き」を発信し続けていると、自分が楽しまなくちゃ、楽しさは人には届かないという「発信」の本質が掴めると思います。

発信を続けると周りには必ず、同じものが好きな人が集まってきて自分にとって居心地のいい場所が出来てきます。

人は自分のことを普通だと思っています。自分の当事者は自分しかいないから当たり前なのですが、他の人から見たあなたはどこかしら「異常」な要素を持っている可能性があります。

この「異常さ」が個性と呼ばれるもので、これからの時代、個性はお金に換えられます。

自分の意見・考え方というものは、それだけで価値があるものです。自分にとっての「普通」は、誰かの価値観を変える可能性があるんですから。

一人の能力も持ち時間も限られていますから、いきなり、人生を変えるのは大変です。でも、少しずつでいいから、今やっていることを継続しながら、進路をゆっくりと軌道修正するのが大切です。

できることは少なくていいから、自分の行きたい方向につながりそうな何かを始めてみてください。

いくら誰かが勝手に見つけてくれるといったって、すべて人任せや運任せでは何も始まりません。誰かに発掘されるためにも、自分から小さなアクションを起こしてみることが大切なのです。

自分を仕事にしたい人がやるべきことは、いきなり会社を辞めることでも、資格を取ることでもありません。
「好きなことをやる時間を増やす」「好きなことのためのお金を経費にする」
この2つの方法をとにかく考えて思いつくことを片っ端から試してみてください。

自分を仕事にしたいと思っている皆さんは、先にお金をもらうことばかり考えずに、あとからお金になることに慣れてください。お金も結果も、必ず後からついてきます。

だからこそ、「自分」を仕事にする時は、肩書きにこだわってみてください。自分の力や知名度が足りないうちは、肩書きに頼って仕事をもらうしかないからです。

これまでは「何をしているのかわからない人」というと悪口のように聞こえましたが、今後は同じ言葉が褒め言葉になってくると思います。

だからこそ、「自分の肩書きにはこだわって、人の肩書きにはこだわらない」のが私がかっこいいと思う「肩書き」への態度です。

人の考え方も、時代も、どんどん変わっていくことを前提に、余白のある発信や行動を続け、肩書きを飛び越えた活動を恐れないことが、いつか自分を仕事にするには必要です。

縦に伸びられないなら、横や斜めに伸びてみる。

自信があればあるで、なければないで叩かれる世の中。そういうものだと割り切らなければ表に出る仕事なんて出来ないんだろうけど「こういう風に生まれてしまった」ことと自分の目指す理想は別であり、大事なのは完全無欠の自分になることではなくて、不完全な自分のまま理想に向かって努力することだと私は思います。

自信のなさは他の人に伝染するので、特にリーダーになるような人は、自信があるフリをする必要がある。そのために、自信をなくすものから適度な距離を取って、自信を保つことも仕事の一つだと思います。

人は周りにいる人にたやすく影響を受けますが、自分が誰と一番一緒にいるかというと、自分なんです。成功している人は自分との打ち合わせの時間が長い。打ち合わせ相手を信頼できないといい打ち合わせも出来ないから、自己肯定感を高くしておく必要があります。

自分がやっていることに自信がある人ほど、人のやっていることも認めてあげられるんだと思います。

自信をつける一番の方法は、まずはよく寝て食べること。

二番目は、先述のように、自信のある人を周りに置くこと。

三番目は、常に新しいことに挑戦すること。

チャレンジする量が多ければ多いほど、当たる量も多くなるからです。だから、人より抜きんでた才能がないという自覚がある人ほど行動を速くして、量で差をつけるしかないんです。

そして、行動を早くするためには、決断を速くしてください。

仕事を進め、自分の意志を貫くためには時には嫌われる覚悟が必要です。

3分で終わることを、心の中に3時間置かないようにしてください。

そもそも、目の前を通り過ぎていくことのほうが多い毎日の中で「楽しそう」という一番の熱は、逃したらもう湧き上がってきません。

「これは運命」と信じることがわくわくの始まりだと思っています。

いつもわくわくしていたかったら、今取り組んでいることが人生を変えると信じること。この仕事は運命の仕事、目の前の人は、運命の人。そうやって自分が信じた瞬間、運命になるのだと思います。

運命を常に味方につけるためには、フットワークを軽くすることが何よりです。そしてフットワークを軽くするためには、優先順位をはっきりさせることと、荷物を軽くすることが大事だと思います。

「自分」を仕事にしていると、自分が何人もいるような感覚にとらわれるかもしれません。ネット上の自分と現実の自分が違うのと同じように、Aの仕事をしているときの自分とBの仕事をしているときの自分はまったく違うような感覚に陥る。でも、それでいいんだと思います。

自分は常に更新され、新しい仕事や新しい人間関係の中では新しい自分に出会うことになると思います。

その中で「本当の自分とは?」なんて悩む必要はなくて、理想の自分だけを意識してみるとスッキリします。自分の在り方に迷った時は、「理想の私ならどうするか」を考える。

誰かにとって偏った意見のほうが時として強く自分に寄り添ってくれています。

いい人はどうでもいい人だとよく言われますが、誰かにとっての偏った意見だから、誰かにとっての大切な意見になるんです。

自己紹介は、基本的には自分のためではなく、相手のためのもの。共通の話題を探したり、お互いに歩み寄るために相手にとって「親切な自己紹介」を心がけるといいと思います。

やろうと思っていることはたくさん話してくれるけど、「ではそのために、今やっていることは?」と聞くと何一つ出てこない。今動いてないものが、いきなり将来動くことはないんです。

もちろん出会いは大事にしているのですが、大事にしているからこそ、むやみやたらに増やしたくないというのが本音。人と会いすぎると一回の出会いの価値が下がるように思うのです。

人生に面白いことがないと言う人は、面白いこと=罪だと思っている人が多いです。

嫉妬の中には「本当は自分がそうなりたい」という憧れがあるのだと思います。
だから、ダークサイドに流れそうな自分を力わざで元に戻して「私、あの人に憧れてるんだ。つまり好きなんだ」と思うようにしているんです。

今は、信頼がお金に換わる時代。お金がない人は、お金がないことではなくこれまで信頼を培ってこなかったことを反省してください。

フォロワー数はお金では得られません。でも、こういうお金で得られない力を持っている人が、いつの間にかお金を得る人生を歩みます。

人を動かす人は、SNSも人のために使っています。

出し惜しみしない。せこいことをしない。それが、ネット上での信頼度を高めるための方法です。

仲良しの友達は、どんどん自分ごとに巻き込みましょう。

ちゃんと利益につながる時間なら、それは手間。その手間をかけることによって利益が出ないなら、それは無駄。

本来、目的に向かってするのが「仕事」であって、目的を忘れ、頼まれたことをただ終わらせることは「作業」でしかありません。

仕事は作業の積み重ねという側面もありますが、どんな作業をすれば目的を達成出来るかを考えることが「仕事」だと思うんですね。

仕事をする上でモチベーションを保つ方法というのがよく話題になりますが、モチベーションは自家発電できるのがプロだと思います。でも、私はモチベーションなんてものは、そもそも最初からないと思っていた方が楽だと思うんです。

仕事というものは、自分ひとりでやるものではなく、相手があるものです。お金を払ってもらうことには責任が発生します。だから、仕事はモチベーションでやり遂げるものではなく、責任感でやり遂げるものだと思うのです。

結局仕事での恐怖は、仕事に立ち向かわないと消えないので、立ち向かってみます。

モチベーションがない時は、声を出してみるといいかもしれません。気持ちが体の中から変わっていきます。

本当に仕事の出来る人は、〆切のある仕事をちゃっちゃと終わらせて、〆切のない仕事に取り組んでいる人だと思います。

私の周りには一日に何度も検索機能を使う人が多いです。検索を使うのはどういうときかというと疑問を持った時。つまり検索を使わない人は疑問を持たないまま生きているということ。

知らないことに疑問を持つことと同時に大切なのが、知っていることにも疑問を持ってみるという力です。

改めて学ぶことは、生まれ直すみたいに楽しく感じます。そして、こんな基本のキも出来ないようなら、自分だって出来ない人を馬鹿にすることは出来ないな、と謙虚な気持ちになれます。

お金持ちが一番お金を使うのは「時間を買うこと」だとよく言われているので、時間がたっぷりある人は、お金持ちと一緒なのだと思っています。

お金がないと手に入れられないと思っていた「時間はある」という精神性は、お金がなくたって手に入れられるのだ、と勇気が出ました。

「人脈」というのは信頼関係のことだと思います。だから、人脈のつくり方はたった一つ。「目の前の仕事をする」ことです。

人間としてのレベルが上がれば、仕事の質も上がる、と考えると少し気が楽になります。

そして自分のレベルを上げるためには、物事を深く考える以外に方法はないと思います。そのために「考えるきっかけ」にたくさん出会うことが人間修行にもつながってきます。考えるきっかけをくれるのは、本や人など、これまで触れたことのないもの。

人と会うことは、考えることだとも思います。人と会っていると、相手と会話しているようで実は頭の中で自分自身とずっと会話しているんですよね。会話することそれ自体が考えることになっています。

成長について悩む日は、ただのうまくいっていない日だったりします。

頑張っていると、限界がわかる。

頑張るというのは、体を痛めつけることではなくて、心を前向きな状態に保ったまま積極的に取り組めるということでもあります。

悩みがあるときでも、思い切って旅に出てしまうと目的地についた途端、家で悩んでいたことがどうでもよくなったりします。悩みから物理的に距離を取るって結構大事です。

いつだって、ここを離れることが出来るんだ。今持っているものはいつでも捨てられる、自分は自由なんだ、という意識を持つと、目の前のものは自分の意志で選んでいるものなんだという意識も強くなり、目の前の事柄への愛おしさも増すような気がします。

今「すべてだ」と思っている世界は、実はすべてじゃないんです。隣の世界に行けば別の世界が広がり、別の常識が待っている。今いる場所で頑張るのも大事だけれど、「いつでも望めば他の場所に行けるんだ」という気持ちをお守りのように持っておくと、プレッシャーにつぶされることもありません。

輝かしい瞬間と地味な瞬間は交互にきます。うまくいく時もうまくいかない時も自分の人生なのだから、休んだり、心をゆるめたりしながら、進むしかないんです。それはきっとみんな同じはず。

仕事のやる気が下がっている時こそ、美容など見た目から自分に自信をつける時間を取るチャンスなんだと思います。

自分に自信のない人ほど「そんなことをしても私は変われない」と怖気づいてしまいがちですが、自信がないからこそ自分以外のものに頼るべきではないでしょうか。

バリバリやっている人を見て、あせらなくても大丈夫です。その人はその人の人生を生きているだけなのだから、自分は自分の人生のことだけを考えればいいんです。自分の必要な休息の時間は自分にしかわかりません。

うまくいかない日に一番いい方法は「あきらめること、自分を責めないこと」だと思うんです。

人間は、生きているだけで、少しずつ進んでいます。

人は本能的に誰かの役に立ちたい気持ちがあるのだと思います。

仕事があることの喜びは、仕事をなくしてみて初めてわかる。

「出来る気」にさせてくれるポジティブな友達や先輩が周りに数人いるだけで、自分の仕事の出来が変わるんです。

とにかく笑顔を振りまけば、世直しになると思うのです。

"幸せじゃない"わけではないけど"幸せ"じゃない。

それは私自身も身に覚えのある感覚で、好きな仕事をしていて、休みも好きな時に好きなだけ取れる立場で、満足のいくお金を稼いでいるにもかかわらず、自分の生活が十分満たされているとは感じられないことがあるのです。

私たちのこのもやもやの原因はなんだろう、と二人で考えました。そしてその日出した結論は、物足りなさがあるということはまだまだ戦えるんじゃないかということです。

「足りなさ」がない人生には、きっと進歩だってないはずです。

だからこんな風に、時に満たされない思いを抱えることも受け入れて、人生を進めるしかないと思うのです。

会社員は未来が見えていて不満で、フリーランスは未来が見えなくて不安で、結局、先が決まっていてもいなくても不満か不安なんだからみんな同じです。そして、大体のことはなんとかなるから大丈夫です。

曜日を意識するのはサラリーマンのコスプレの一つではあると思います。

でも、それはコスプレなのだと割り切って参加して、本当の意味では、曜日なんかに自分の人生やテンションを左右されちゃダメだと思うのです。

気にしているということは不自由があることで、気にしないということは本当の意味でそのものから自由になっているということだと思います。この境地に行ければ、自由に生きられます。

自由を選ぶ人はどんどん自由になっていくし、不自由を選ぶ人はどんどん不自由になっていく。
理想を選ぶ人はどんどん理想が現実になっていくし、理想とはかけ離れたものを選ぶ人は理想とはかけ離れたことが現実になっていく。それだけのことなんだと思います。

理想というのは、なんでも願ったことが叶うことではなく、常に現実の一歩先にあるんです。だから、理想に近づくためには、現実をよくする必要があります。そして現実をよくするためには、自分の努力以外の方法はないんです。

本当に才能の価値がわかる人というのは、自分も才能を磨いてきた人だと誰かが言っていたから、誰かの才能を心の底から尊敬して好きでいるためにも、まずは自分ごとを頑張らなくてはいけないと思っています。

私が夢を叶えたところで、世界はそんなに変わっていません。これからも、どんなに夢を叶えたところでそこまで何も変えられない気もします。だけど、私にとっての世界と誰かにとっての世界はきっと変えられているはずなんです。

「夢」はそれ自体が価値を持つ時代。「夢を持っている」ことはそれだけで、才能です。

完成形だけではなく、過程にもお金を払ってくれる人がいるんです。むしろ、これからは夢を追う過程こそがエンタメになるのではないでしょうか。

感動を受けるだけではなく、感動を誰かに回す人になってください。

最後のあたりは、先日の『新・魔法のコンパス』にも通ずる話ですね。SNS世代の影響力の大きい方々の思考はやはりこうしたところになっていくんだな、というのを再確認できたというところも大きい1冊でした。

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