子どもの致命傷

人の内面の構造がどうなっているのか知らないが、仮に中心に魂があり、成長するにつれて自我が肉付いていくとするなら、幼い頃につけられた傷は薄い自我の層を裂いて魂にまで到達しているかもしれない。
傷が魂にまで到達すれば、人間としての根源にあるものが揺らぐ。基礎がしっかりしていないと、たとえその上に立派な建物が建ったとしてもどうにも頼りない。

幼かった私は家庭内で起きたトラブルに深く傷ついたし、未だに傷は残っている。今もそれを思い出して苦しくなるし、たぶん一生治らないだろうけれど、歳をとってそれで仕方ないと諦めがつくくらいにはなった。
もしも大人になってから同じことが起きてもどうということはなかったと思う。たぶん傷は分厚い自我と雑多な知性の肉にあっという間に飲み込まれて見えなくなるだろう。けれど、子どもの場合はちょっとした傷が致命傷になることだってある。

子どもの時代は本当に慎重に扱ってほしい。
叱るにせよ褒めるにせよ、いつも見つめていてほしい。存在しないもののように扱われるのが一番堪える。自分がここにいていいのかと疑心暗鬼に陥るようなことだけは絶対にやめてほしい。自己(存在)肯定感が育たず、どこにいても自信がなく不安になる。

元 子どもからのおねがいです。

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