アイデアを「検索」でひらめく方法と3つのコツ

誰でも半自動的にアイデアをたくさん思いつく発想ツールとそのコツを紹介します。

「テーマに沿ったアイデアを高速にたくさん出したい」
「ひたすら検索でアイデアを探せたらいいな」
「そもそも考えるのがめんどくさい、誰か他の人にネタのリストを用意して欲しい」

という悩みを抱えている人向けに、今回の記事を書きました。ひらめきのハードルが下がって、ちょっとでも楽にアイデアを出せるようになれば幸いです。

もくじ
・関連キーワード検索を使ってみよう
・アイデア出しの基本は「目的を表す単語で検索」
・コツ①:実際にGoogle検索で使う単語を選ぶ
・コツ②:シソーラス・パラフレーズで単語を置き換える
・コツ③:検索する単語を細かく変化させる
・まとめ
・参考にした文献・サイト

関連キーワード検索を使ってみよう

まず紹介したいのは、関連キーワード検索という便利ツールです。

前回の記事で「ひらめき質問チャート」というものを公開したときに、「一緒に使うと便利です!」と書いたのですが、具体的にどうやって使うのかは説明していなかったので、今回それを説明します。

関連キーワード取得ツール
http://www.related-keywords.com/

使い方は簡単で、普通の検索サイトと同様に検索します。
試しに「りんご」と検索してみてください。すると、りんごに関連するキーワードがずらっと800個ほど並びます。

このように、関連したキーワードを瞬時に大量に得ることができます。

前にtwitterで流行った発想豊かな「頭の良い人」に、誰でも簡単になれてしまいまね。

「頭の悪い人」でも簡単に発想できそうです。

(分かりやすいイメージとして、みこるんさんのイラストを改変、使用しました。みこるんさんには掲載許可を頂いています。感謝です!)


他にも試しに「おすすめ」で検索してみてください。すると、世の中の人が「おすすめ」されたいと思っているものが、わんさかと出てきます(全部で800以上)。

このリストは、Googleで「おすすめ」と一緒に検索される単語がかき集められて作られています。

リストを眺めているだけでも面白いですが、気になったキーワードをクリックしてすぐにGoogle検索できるところがまた便利です。人々が「おすすめ」されたいものを、調べながら大量に得ることができますね。

このように関連キーワード検索は、上手に使うことで、テーマに関連していると人々が考えているキーワードを手に入れて調べることを可能にします。

では次に、アイデア出しで関連キーワード検索を上手に使うコツを紹介します。

アイデア出しの基本は「目的を表す単語で検索」

関連キーワード検索を使って目的に沿ったアイデアを出すときにベースとなる考え方は、「目的を表す単語で検索する」ことです。

普通は名詞で関連キーワード検索しますが、アイデア出しでは目的を動詞や形容詞にして検索するのがポイントです。

例えば、何かを開きたいときは「開く」と検索します。すると、開くものをたくさんリストすることができます。それら「開くもの」から、開くためのヒントが得られます。

目的に関連したキーワードを検索してアイデアのヒントを得るこの方法を、以下では「目的関連キーワード検索」と呼んでいきます。

これは、NM法という発想法の流れを参考にしています。NM法の簡単な流れは、前記事のひらめき質問チャートに描いたので、確認してみてください。

以下では例を見ながら具体的なコツを紹介していきます。

コツ①:実際にGoogle検索で使う単語を選ぶ

目的関連キーワード検索のコツの1つめは、意味の似た単語のなかから実際に検索するときに使う単語を選ぶことです。

ここからは例として「アイデアを発想したい」という目的に対しての目的関連キーワード検索の使い方を見ていきます。

この場合の目的をそのまま1語で表すと「発想する」になります。そこでまずは「発想する」で検索してみましょう。

……残念ながらキーワードは僅か8個しか表示されませんでした。

これは、「発想する」という単語では人々があまりGoogle検索しないことを意味します。
このままでは表現が固いので、実際のGoogle検索シーンを想定して表現を変えてみることにしましょう。

アイデアを出したいけれど、どうしても出せなくてGoogle検索に頼ろうとするとき、人々は何と打ち込むでしょうか?

「アイデア 〇〇」に入る素直な言葉を考えてみましょう。
このとき「アイデア」の部分を「ネタ」「献立」「プレゼント」といった身近な具体例に置き換えて考えてみるのもちょっとしたコツです。

自然な検索フレーズは「アイデア 思いつかない」あたりではないでしょうか。
そこで、動詞「思いつかない」で関連キーワード検索してみます。すると、


デザイン、志望動機、名前、質問、オチ、面白い話、標語、返事、スピーチ、変数名、夕食、……


などなど、世の中でアイデアが求められる事例がたくさんたくさん出てきます。
(全部で400以上あり、多すぎて画像に収まりきらないので、実際に検索して見てみてください。)

あとは気になった事例をいくつかクリックして調べることで、発想のコツがたくさん集まります。そのうちのいくつかは、自分自身の課題に使えるものとなるでしょう。

このように、目的の単語を検索されやすい言葉に置き換えることで、キーワードリストの質・量をともに高めることができます。


コツ②:シソーラス・パラフレーズで単語を置き換える

単語の置き換えそのものが、なかなかしっくりこない場合もあると思います。先の例では、「発想する」を「思いつかない」に置き換える過程が少し悩ましいですね。

そこで役に立つのが、シソーラス・パラフレーズという発想ツールです。

使い方は簡単で、類語辞典を見ながらフレーズの一部分を類義語で置き換えていくという方法です。
シソーラス・パラフレーズの使い方をもう少し詳しく知りたい場合は、読書猿さんの『アイデア大全』を是非読んでみてください。

今回は、シソーラス・パラフレーズを目的関連キーワード検索と組み合わせて使います。すなわち、目的のフレーズや単語の類義語のなかからGoogle検索で使われやすい単語を選んでいきます。

それではwebで使える下の類語辞典サービスで「発想する」を調べてみましょう。

weblio類語辞典
https://thesaurus.weblio.jp/

「発想する」の類義語がいくつか表示されました。その中からGoogleで検索するときに使う表現を探します。すると、軽い表現の「思いつく」が見つかりますね。

「発想する」から「思いつく」が頭を使わず半自動的に出てきました。これならば、単語の置き換えで悩まずに済み、アイデア出しのハードルが大きく下がりますね。

もっとしっくりくる単語を探すために、芋づる式に何度か単語を置き換えていくのもよいでしょう。


コツ③:検索する単語を細かく変化させる

「思いつく」で関連キーワード検索してもよいのですが、より自然な「思いつかない」の場合と比べると、やはり質・量ともに劣ります。

例えば、調べてみるとキーワードリストは「思いつく」で194単語、「思いつかない」で413語表示されました。

このように、否定形に変化させるなど、類語辞典で置き換えられない範囲で細かく単語を変化させる一工夫が、大きな効果を生むこともあります。

検索されやすくて、なおかつ目的に近いような表現にすることで、良質なヒントが得られやすくなります。

そこで、検索フレーズとして良い表現にするための、単語の変化のさせ方とその例をいくつか紹介します。


否定:「アイデア 思いつく」→「アイデア 思いつかない」

方法:「ファイル 開く」→「ファイル 開き方」

使役:「仕事 終わる」→「仕事 終わらせる」

可能:「家 買わない」→「家 買えない」

受身:「ホームページ 見る」→「ホームページ 見られる」

希望:「マンション 住む」→「マンション 住みたい」


検索は時間がかからないので、いろいろ試してみるのもよいでしょう。


また、「なぜ」や「コツ」といった別の単語を付け加えて2語で検索し、質を高める方法もあります。

例えば「開く なぜ」で関連キーワード検索すると、生物の「開く」不思議が列挙されます。生物に発想のヒントをもらうバイオニクス法のためのネタが得られます。


ただし「燃える なぜ」だと化学っぽくなるように、得られるキーワードの傾向は目的の単語によりけりのようです。状況に合わせて試してみてください。


得られるキーワードの質が微妙なときは、検索のちょっとした一工夫を忘れずに試してみましょう。


まとめ

目的関連キーワード検索を行うことで、目的に沿ったアイデアのヒントを瞬時にかつ大量に得られます。

3つのコツをつかんで検索の単語をGoogle検索の自然な表現にすることで、得られるヒントの質と量が格段に上がります。

うまく使えるとアイデア出しのハードルがグッと下がるので、ずっと気楽にアイデアを出せるようになりますね。

アイデアがポンポン出て止まらないという極上の楽しみの一つを、是非たくさん味わってみてください!


参考にした文献・サイト

読書猿『アイデア大全』
本記事に出てきた発想ツール(NM法、シソーラス・パラフレーズ、バイオニクス法)は、アイデア大全を通じて知りました。

中山正和『NM法のすべて』
NM法の使用法と例が大量に載っています。キーワードを選んだり、得られたヒントを目の前の課題に結びつけたりする感覚が掴めます。

検索と〈探しもの〉の力を拡張する、レトリックが教える3つの考え方ー図書館となら、できること
読書猿さんのブログ記事です。サジェストキーワードと発想法が同じ文脈で語られています。

問題解決のデッドロックを叩き壊す、とにかく考えを前に進めるための方法
読書猿さんのブログ記事です。問題解決の方法が思いつかないときのデフォルトの方法としてNM法を使うことについて書かれています。

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