FPSのエリアの奪い合いは「すうとり」
つまりFPSは全裸山Pもプレイしてるってこと。
前回に引き続きエリアについてのお話。今回はエリア取り応用編みたいな感じ。今回はエリアの取り方というよりもエリアの崩し方、奪い方にフォーカスを向けた内容。
前回の記事ではエリアの奪い合いについてあえて深く書きませんでした。この記事の内容が薄くなってしまうので。
前回記事はこちら
タイトルはエリアを維持するプレイヤーには目に見えない数値が設定されていて、数値次第で有利不利が決まるっていう意味。今際の国のアリスに出てくるゲーム「すうとり」がかなり近い。
すうとりって?
今際の国のアリスに登場するゲーム。ルールは以下のページ。
簡単にルール説明すると分配した数値を比べ合い、数値が大きい方が勝利。敗北したプレイヤーから勝利したプレイヤーに500点移動する。
制限時間後に点数が高い方が勝ち。というルール。この辺のゲームはかなり面白いのでぜひ原作を読むかNetflixで実写ドラマが配信されているので見てほしい。
エリア取りに応用できる内容は数値の大きい方が勝ち、小さい方が負けという要素。ほかにいいゲームとかがあったらウケるね。
エリア維持の数値って?
エリアを維持する上でエリア維持が強いキャラクターと弱いキャラクター、エリアを奪うのが強いキャラクターと弱いキャラクターが存在します。
キャラクター概念がないゲームは所持する武器とかで決まる。
※以降の話は全く同じ腕前同士ではどちらが勝つのかという話※
例えばVALORANTだと、キルジョイやサイファーといったセンチネルはエリア維持が強いキャラクターですよね。
各キャラクターに大体の数値が割り振られ、数値の高いキャラクターはより長時間で広範囲のエリアを維持することができます。
エリア維持の数値は大体こんな感じです。マジで大体で、強弱関係だけ覚えてもらえればOKです。OWだとタンクの数値が高くてサポートの数値が低い。みたいな感じ。
ここで攻めのプレイヤーの数値を考慮してみましょう。
攻めはエリアの奪取の強さの数値を考慮しなくてはいけません。ジェットなどのデュエリストはエリアの奪取能力がかなり高いですよね。
赤キルジョイがアンカーの役割をする!とか、青ジェットがプッシュを仕掛ける!とかのより有利に働かせるプレイがなければこんな感じ。
この盤面で、赤ジェットがBサイトにエントリーすると考えましょう。
大体青キルジョイのナノスワームとかで後続は遅延されがちです。
そうなると、サイト中での攻防は
青 キルジョイ35%+ソーヴァ15%=50%
VS
赤 ジェット35%
という形で青の防衛側が有利に戦うことができますね。
しかしここにオーメンがシュラウドステップでエントリーに着いていき、2on2を仕掛けた場合はどうなるでしょう。
青 キルジョイ35%+ソーヴァ15%=50%
VS
赤 ジェット35%+オーメン25%=60%
次は赤が有利に戦うことができます。
これがエリアの奪い合いに隠された数値です。
奪われたエリアはどうするの?
自分たちがこの数値について意識してエリアの取り合いを行うと、ここも理解できるようになると思います。
トレーサーはエリア奪取の能力はかなり高いが、エリア維持の能力はDPSの中では比較的低い。このトレーサーをどかさないと一生サイドからリーパーやらタンクにダメージが出る盤面。
このトレーサーをどかす必要がありますね。
この中だと、それができる役割はリーパーとキリコ。この二人でトレーサーに絡みに行きます。トレーサーはブリンクやリコールでさっさと逃げるしかありません。
サイド取ってるプレイヤーを咎める必要がありますね。トレーサーを対処しないといけない状況を作ること自体が強いのですが、無視するわけにもいきません。トレーサーをどかしている間に正面は3VS4を繰り広げる形になります。
無視するわけにもいかない状況を作ることも有利に働かせるための行動です。でも無視するわけにはいかないんです。難しいね。
結局なるべく早くそいつをどかす以外の選択肢はないです。
一応先に正面で勝ち切るという択もありますが、成功しやすさを考えるとトレーサーをどかす方が楽ですね。
VALORANTとかも同じです。
だからVALORANTはセットアップのタイミングを合わせるとめっちゃ強いんですね。OWとかもセットアップ合わせるとめちゃ強いけどね。
これをどう活かすの?
活かす方法は簡単で、エリアの維持が弱いプレイヤーをエリアの奪取が強いプレイヤーが倒したりどかしたり。そうしてエリアを広げていくことがFPSのエリアの奪い合いの基本になります。
OWでも、Apexでも同じ話が言えます。OWなら、ウィンストンが相手サポのラインを下げさせ、後方のエリアを自分たちのものとし、相手のタンクを挟み込むような形でダメージを出す場面。
極論だが、エリアを取っても撃たなきゃ敵は死なない。のでもちろん盤面や体力状況などによって弾を撃てない状態でエリアを奪うのはぶっちゃけ強くない。活かすためには奪取するときの状況もかなり大事。
エリアを奪い合う意味
前回記事では、エリアを取る意味として有利に戦える展開を作るため。と説明しました。しかしそれはエリアを取る意味でしかないんです。本来の試合ではお互いのエリアの奪取が発生します。ただのエリアの取り合いなら陣取りゲームです。
今回記事ではエリアの奪い合いの意味を理解してほしいです。
意味:リソースとして使うため
リソースの説明は今後また記事にしたいと思います。簡単に説明するとVALORANTのプレイの中でよくあることですが、エリアを取得するためにアビリティを使う。エリアを取りに来た敵を狩る。といったプレイをすることができます。基本的に試合の中で何かを変えるものは全てリソースだと考えてください。
意味:エリア奪取の数値有利を取られないため
人数有利を取られないためと考えることもできます。
先ほど説明に使った盤面。この盤面でミッドにいるオーメンがカバーに来た場合、青が数値不利を覆す形になります。
オーメンにカバーを取らせないためにソーヴァやKAY/Oのプレイヤーがミッドをあらかじめ取得し、カバーを取らせないという動きが可能です。
最終的に最重要なエリアを取得するために別のエリアを奪取する。という話です。最重要なエリアはこの盤面ではBサイトになります。
意味:自分たちがケアする中立エリアを減らすため
これはVALORANTのフラクチャーが顕著です。フラクチャーでは両方のサイトに3つアクセスルートがあります。二人で3ルート見るなんて無理な話なんです。
だから1つ、ないしは2つを防衛側が積極的に奪取し、守りやすい形を取らなきゃいけないんです。
これでケアするエリアが減りましたね。これが強みです。
OWやApexも同じで気付かないうちに取られてた!を減らすことができます。かなり強い理由です。
意味:有利に戦うため
ぶっちゃけ今まで話したことは全てこれに帰結します。
全て有利に戦える状況を作るための話だったんです。OWがチーターに勝てるゲームなのはこの有利に戦える状況という要素が試合の多くの比率を占めているからです。
最終的に何が言いたい?
エリアを奪うときの強さの意識とエリアを取れたことによるリターンについて語りたかったんです。
エリアの維持力が低いプレイヤーを狙い、エリアを効率的に奪取しよう!
これだけわかってくれれば今回の記事を書いた意味がありました。
全裸でプレイすればエリア取りができるという話ではありません。
あとがき
今回VALORANT軸の話が多くなってしまって申し訳ない。
やはりエリアの話をするならタクティカルシューターがわかりやすいのでそっちに話が寄ってしまった。
そういえばVALORANT大学と命名したマガジンを全く更新していません。やろうやろうとは思ってるんですが、最近OWにお熱なんです。ほとんどVALORANTプレイしてない状況で細かな話をするのもどうなのかなって思ったのでVALORANT熱が復活するまでお休みかなぁ~~~~なんて思ってます。MAP解説なら適当に投げてしまってもいいのかな。なんてのも考えています。いずれ更新するのでしばらくはFPS共通の記事を読んでお待ちください。
ちなみに前回記事を書き終えた後、そのまま3時間くらいでサクッと書けた記事。同日にできてるけど同日に二つ投げるのもどうなんだ?と思って時間を空けて公開してます。気が付けば朝5時半。眠い。寝ます。
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