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幸せの核に近づくための自分メモ #13

◆ 私はビジョン先行型の人間ではない。MBTIでいえば、最後の項目(J or P)が圧倒的にP。今までの人生で一定の成果を出してきた物事(キックボクシングと音楽ライター業が代表例かな? 知らんけど)も、目標を定めてそれに向かって努力したのではなくて、好きだったり楽しかったりして取り組んでいるうちに一定のレベルに到達していたことがほとんど。そういえば大学受験時も、得点計画から逆算してやるべきを決めて…みたいなこと勉強の仕方はしてないや。だから、『マイ・ブロック』シーズン4のアブエリータの言葉が自分にはすごく刺さった。

Purpose comes after the destination. Your purpose is the point of the journey, not the motivation for it. Purpose can be a mystery your whole life. Sometimes it isn't revealed until you're gone.

—Abuelita ('On My Block')

大義が最初にあって、それに向かって動くのではない。行きたい場所に到達することを重ねていく。それでいいのだ、と。

◆ PurposeよりもDestination志向だと、日々成長を積み重ねる過程にこそ意味がある活動が楽しい。その最たるものが筋トレだと思う。一つひとつのレップに意味があるし、毎日摂取するタンパク質にも意味がある。過程にこそ意味があるという意味では、Netflixで『ナルコス』を毎晩1話観るという行為もそうかもしれない。過程を楽しんでいるというのは、人間にとって最も理想的な状態の一つだと思う。だって、何も大きなことを成し遂げなくても幸せなんだから。

◆ ここにエゴが介入してくる。俺はこのエゴを「イキリ大学2年生」と名づける。そいつは言う。筋トレが楽しいのは結構だけれども、ボディビルやパワーリフティングをやるわけでないのならば、その先に何がある? 『ナルコス』を観てもそれに関して何のアウトプットもしないのであれば、お前は何者になれるのか、と。それならば、たとえば日夜ラップ等の歌詞をブログで対訳していた日々のほうが、自分は何者かになるうえで有効なステップを踏んでいたのではないか、と。何者かになるのを諦めたわけでなく、何者かになりたい気持ちを自然と手放したつもりでいたけれども、実際にはまだまだエゴが健在だったというわけだ。

◆ イキリ大学2年生に主導権を握らせるのはよくないけれども、イキリ大学2年生が何を欲しているのか観察することは大事。だから、ここは思い切って彼の声に耳を傾けてみる。

◆ まず、イキリ大学2年生は「何者かになりたい」と言っている。最近自分が頻繁に(あるいは好んで)行っている活動を挙げて、それらが何者かになるのにどうつながりうるものなのか検証していく。

  1. 仕某
    これでとてつもない成果を出すのが一番の正規ルートだと思うけれども、それとて簡単な道ではない。いわゆるビジネスエリートといえる同年代の人々と比べると、自分は20代でリソースを仕某以外の活動にだいぶ割いてきたから、立て直しと巻き返しが必要だ。ただ、仕某以外の活動にリソースを割いてきた判断についてはまったく後悔していないし、そもそも自分は仕某で一定の成果を上げることはできても、根本的に仕某がデキる人間にはなれないであろうことを理解している。悲観的になったり卑屈になったりするのではなく、淡々とそう思っているので、日々の仕某の中に自分なりに楽しさを見つけながらお金が稼げればそれでいいと今は思っている。次。

  2. 音楽ライター業
    「2023年はもう少しアウトプットを増やしていこうかなと思ってます」とTURNさんの年間個人ベスト記事で書いたわりに、特に何もアウトプットできていない。最近になって気づいたのだけれども、大学に入るまで音楽を聴くためのイヤホンを持ち歩いたことがなく、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら登校していた自分は、根っからの音楽っ子でないのだ。今後も定期的にアウトプットの機会は持っていきたいが、自己実現の手段と捉えることはやめた。1といい2といい、言い訳を陳列する感じになってきてないか? でもここはカッコつけるための場所ではなく、自分本位のジャーナリングの場なので、これでいい。次。

  3. YouTube (#HIPHOPで学ぶ英語)
    引き続きゆるく楽しくやってる。ストイックにやるつもりもないけど、チャンネルを大きくすることを諦めたわけでもないので、楽しみにしてて。ただ、マニアックなことをやっているので、どう頑張っても劇的に大きくはならないと思っていて、その中で自分も視聴者も楽しめるものが作れたら、くらいに考えている。

  4. 筋トレ
    自分にとって筋トレは過程を楽しむ活動の代表例という位置づけ。なので、何者かになる手段とは捉えていない。

  5. 瞑想
    そもそも瞑想やその周辺分野で何者かになろうとすること自体が、いわば報酬志向で、マインドフルネスやスピリチュアリティからかけ離れている。

  6. 映画・ドラマ
    そう、最近けっこう映画を観る頻度が増したんです。ここのところ笑えて可愛いやつが観たくなって、『怪盗グルーの月泥棒』『テッド』『テッド2』を観たんですが、いずれもよかったです。それから映画館で観たやつだと『THE FIRST SLAM DUNK』! これも本当によかった。リョーチンコと桜木花道が違う学年だということも知らないくらい疎かったけど、漫画も読みたくなりましたね。あとは先週末に好きな『ボーン』シリーズを観直したり、夜な夜な『ナルコス』を観たりしてます。近況を報告しているうちに本題から逸れてしまった。映画やドラマについて語ったり書いたりしている人って、音楽のそれの比でないほど多いので、その分野で何者になるってとっても大変だし、大変だからとか以前にまったくなろうと思わない。

  7. 読書
    相変わらず本を読む時期と読まない時期の読書量の差が激しいのだけれども、最近ゆるく読書を再開した。読んでいるのは『The Alchemist』『Creative Selection Apple 創造を生む力』。前者は言わずと知れた名作で、後者は故ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)推薦図書。何者かになる直接的な手段ではなくて、何者かになるのに必要な知識や考え方をインストールしていく営みだと思っている(これは読書に限らず日常のあらゆることがそうだが)。もっと言うと、知識や考え方をインストールせずとも、読書自体を目的として楽しめばいい(これも読書に限らず日常のあらゆることがそうだが)。

  8. Br**king D*wn批判
    これは毎日の頭の体操。

◆ ここまで書いて、俺はやっぱり目標を設定してストラティージックに動くことにはつくづく向いていない人間だと感じた。そして、2021年の12月に人から言われて印象的だった言葉を思い出した。「みんな自分の誰かに説明できる人生を歩もうとするけれど、何かをやる理由なんて後付けのことのほうが多いんじゃないの?」とかなんとか。わりと納得したのを憶えている。

◆ イキリ大学2年生を己の内に抱えて、今日も俺は瞑想し、これから筋トレに行く。『ナルコス』のS2E6を観る。あ、やっぱり今日は遅くなっちゃうから明日にしよう。

◆ 冒頭の写真は先日、小中時代からの友達とはとバスに乗ったあと浅草で飲んだ時のもの。頭頂部に関してみんなから「大丈夫だよ」と励ましてもらった(no pun intended)。

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