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カフェの接客英会話基本編「ご注文はお決まりですか?」「こちらで召し上がっていかれますか?お持ち帰りにされますか?」


はじめに

訪日外国人観光客の方があなたのお店に入ってきました。あなたのお店はカウンターでまず注文する方式なので、あなたはカウンターのレジのところに立ってお客様を待ちます。さて、なんて話しかけましょう?

ここは日本なので日本語で話しかけるのももちろんありです。Duolingoという世界で数億人が利用するアプリの2023年のデータでは日本語はなんと世界で最も人気のある言語第5位に選ばれました。もしかするとそのお客様は日本語を勉強してから来日して、日本語会話を楽しみたいと思いながらあなたに日本語で話しかけてくるかもしれません。

ただしおよそ8割の訪日外国人の方に通じる可能性が高いのは英語です(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。こうした場面では何て言ったらいいのでしょう?例えばアメリカやイギリスのカフェだったら必要最低限、どんな会話が交わされるのか?4人のアメリカ人と2人のイギリス人の先生に聞き取り調査をした結果をもとに、この場面にぴったりの英会話表現をこの記事ではご紹介します。

まず挨拶をする

聞き取り調査をしてみてあれ?と思ったのはどの先生もまずお店の人は挨拶をすると答えたことです。例えば

  • Good morning! おはようございます!

  • Good afternoon! こんにちは!

  • Welcome! いらっしゃいませ!

など。イギリス人の先生によれば、カフェが混んでなくてゆったりと話せそうな場面などでは

  • How are you? お元気ですか?どうですか?

こんな表現も出てくるそうです。

というわけで、まず一言目に挨拶をするといいかもしれません。

「ご注文はお決まりですか?」

さて、カウンターに英語メニューがあれば、それをしばし見てもらった後に言う言葉は、アメリカやイギリスのカフェスタッフの場合

Are you ready to order? (Or do you need a few more minutes?)

アメリカ人の先生談

と、いわゆる「ご注文はお決まりですか?」に相当する言葉です。相手が考え込んでいるようなら、"Or do you need a few more minutes?"は「もうしばらく考えられますか?」と続けてもいいでしょう。

「ご注文はお決まりですか?」に相当する英語表現は他にもいろいろあります。

  • Have you decided? お決まりですか?

  • May I take your order? ご注文をお伺いしてもいいですか?

  • What would you like? 何にされますか?

  • What would you like to order? ご注文はどうされますか?

  • What can I get you today? 今日は何にされますか?

どれでもお好きな表現を、その日の気分で使い分けてもいいかもしれませんね。

それに対するお客様の答えは、注文が決まっていれば例えば

  • Can I have 〜? 〜 をいただけますか

  • I'll have 〜 〜をいただきます。

  • I want 〜 〜にします。

メニュー名さえ聞き取れれば大丈夫ですし、聞き取れなくても指差してもらえるかもしれませんね。

「こちらで召し上がっていかれますか?お持ち帰りにされますか?」

さて注文が決まったところで、次に聞きたいのはおそらく「テイクアウトか否か」ではないでしょうか。こういう場合、「こちらで召し上がっていかれますか?お持ち帰りにされますか?」と言う意味の

Would you like (to have) it here or takeaway?

アメリカ人の先生談

が使えます。"Would you like it here"は「こちらで召し上がっていかれますか」に相当する表現で、"takeaway"はいわゆるテイクアウトのことです。

「召し上がっていかれますか、お持ち帰りにされますか」のもっとシンプルな言い方として

  • To have in or takeaway? イギリス英語

  • To dine in or to go? アメリカ英語

も使えます。

実際の英会話例

ここまで見てきた表現を組み合わせるとどうなるか。一例を挙げてみましょう。

あなた "Good morning. Are you ready to order?" おはようございます。ご注文はお決まりですか?
お客様 "No, I'm not ready. Can you give me a little more time?" いいえ、まだです。もう少し待っていただけませんか。
あなた "Sure. Please take your time." もちろんです。ごゆっくりお考えください。
お客様 "Can I have a cup of coffee from El Salvador?" エルサルバドルのコーヒーをいただけませんか。
あなた "Would you like it here or takeaway?" こちらで飲んでいかれますか?お持ち帰りですか?
お客様 "I'll have it here." 飲んでいきます。 
あなた "OK. It comes to 500 yen." では500円になります。

まとめ

この記事では6人の英語ネイティブの方のカフェ経験をもとにしてカフェでの接客英会話表現を考えてみました。実際はお店のスタイル(カウンターで前払いかテーブルに案内して最後にお会計をするのか)やメニューの内容によってさまざまなバリエーションがあるかと思います。こんなことが言いたいんだけどぴったりの英語表現が思いつかない、となんてことがありましたらぜひ記事にしてお答えしてみたいので、natsumi.kajii@gmail.comまでお寄せください。

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