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【じーじは見た!】前編:第6次環境基本計画に向けた基本的事項に関する検討会を見てみた⁉

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

さて「第6次」と聞けば「第6次エネルギー基本計画」をじーじは何度もテーマにして投稿してきましたが、今回は「第6次環境基本計画」です。

現在、第6次環境基本計画は検討段階ですが、官僚さんが見事に目指す姿を描いてくれていて、有識者会議で資料を公開してくれています。

一緒に確認していきましょう。

✅まず、いつものように検討会のメンバーから⁉

いつものように第6次環境基本計画に向けた基本的事項に関する検討会のメンバーを確認しましょう。

座長:髙村 ゆかり 東京大学未来ビジョン研究センター 教授
   大久保 規子 大阪大学大学院法学研究科 教授
   大塚 直 早稲田大学法学部 教授
   武内 和彦 公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) 理事長
   千葉 知世 大阪公立大学大学院人間社会システム科学研究科 准教授
   広井 良典 京都大学人と社会の未来研究院 教授
   夫馬 賢治 信州大学グリーン社会協創機構 特任教授
   堀井 亮 大阪大学社会経済研究所 教授

高村先生は、地球温暖化問題を専門にこういった政府の会議ではよく名前が挙がる方で「脱炭素」を中心とした環境の専門家です。

この8名の有識者に環境省が主管官庁としてまとめている第6次環境基本計画ですので「脱炭素」がど真ん中に来ていることは容易に想像が付きます。

✅環境省の今回の視点は素晴らしい⁉

環境省と言えば経済活動を邪魔して法律で規制する、環境規制をイメージします。

ところが、今でも小泉環境大臣なんだろうかと思う視点で事務方の官僚さんは計画をまとめようとしています。

その視点とは、経済と環境の両立で「環境を成長機会へ」という視点です。

環境だけをテーマにしていたのでは環境は良くなっていきません。
環境にいいからと盲目的にBEV(バッテリー電気自動車)を導入していったのでは日本は滅びます。

私たちの地球は一つしかないのだから地球上の資源と生物を大切にバランスよく成長できる社会にする計画をまとめたいとの想いを感じますし、すごく良い情報を提供してくれています。

東京大学未来ビジョン研究センター教授
国立環境研究所上級主席研究員 江守 正多氏提供資料より抜粋①

IPCCという国連の気候変動に関する政府間パネルと呼んでいる機関がまとめている将来のCO2排出シナリオです。パリ協定で目指しているのは、SSP1ー1.9のルートです。

東京大学未来ビジョン研究センター教授 国立環境研究所上級主席研究員 江守 正多氏提供資料より抜粋②

1)これ以上の資源開発は環境負荷が上昇する。
2)効率を向上するだけでは消費が増えて相殺される。
3)問題解決の技術が別の問題を生み出す。
4)サービス産業のエネルギー消費が過小評価されている。
5)リサイクルにもエネルギーを使う。(リサイクルの限界)
6)技術革新速度が間に合わない。
7)国内の経済成長を国外へ環境コストを移転して行われる。

この7つの問題提起は、環境との調和が口で言うほど簡単なことではないことを示唆していますね。

✅国土の特性や資源とのバランスを取った政策⁉

最初から答え合わせのようですが、環境省が描く姿は、こんな感じです。

環境・経済・社会の状況と環境政策の展開の方向について
第六次環境基本計画に向けた基本的事項に関する検討会 第2回資料より抜粋

覚えていただきたいキーワードは
「カーボンニュートラル(脱炭素)」
「サーキュラーエコノミー(循環経済)」
「ネイチャーポジティブ(生物多様性保全)」

の3点セットです。

脱炭素とは、「石炭」を始めとする化石燃料を燃やすのをやめよう、燃やす場合は、そこで吐き出すCO2を相殺する手段(CCSと言ってCO2を地下や海中に閉じ込めてしまう、あるいは植林を拡大して樹木に吸収してもらう)をとりましょうということです。

循環経済とは、簡単に言うと「使い捨て」をやめましょうということです。脱炭素でやり玉にあがったのは「石炭」でしたが、使い捨てでやり玉に挙がっているのは「プラスチック」です。

最後の生物多様性保全は、今年あたりから本格的に問題が明らかになってきますよ。種の絶滅速度がものすごいようです。

これを放置すると、長期的には「食料危機」を伴う重大な影響をもたらすことが予測されています。じーじが死んだ後の地球もそんな問題が起こらないでほしいです。

米国では30トンもあるような超大型農業重機を使って収穫するのですが、ある時までは効率が上がって生産性が向上するのですが、やがて収穫が落ち始めるそうです。

土壌を重機の重みで踏み固めることで地表付近の「菌」が死んでしまうために土地が痩せていくようなのです。

何とも微妙なバランスで地球の生物多様性が維持されているのでしょうね。

さて、後編では、事務局が準備してくれている資料から「え、そうなの?」と思えるような視点のデータをご紹介しますね。

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