見出し画像

【じーじは見た!】前編:令和5年版 国土交通白書を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

じーじの投稿ルーティンの一つに毎年の環境白書に関する記事を投稿するというのがあります。

白書と言えば、環境白書だったのですが、ビッグモーターの不正が話題になり、国土交通省のホームページにお邪魔して情報を確認してみていたところ「令和5年版 国土交通白書」が目に付いたので、国土交通白書なるものを見てみました。

環境白書との違いにも触れながら、気になった点をピックアップしてみます。


✅環境白書との大きな違い

全286頁からなる立派な白書です。何となく国交省の官僚さんが問題意識を持っておられることをぼんやりと感じることはできるのですが、驚くほど数字やグラフの少ないEBPMには程遠い文章だらけの白書でした。

この点が環境白書との大きな違いです。

全体を2部構成にして、Ⅰ部のタイトルが「デジタル化で変わる暮らしと社会」で、第Ⅱ部が「国土交通行政の動向」です。

第Ⅱ部の第7章に「美しく良好な環境の保全と創造」のタイトルでじーじが好きそうなネタがありました。

ここには環境白書で紹介した3つのキーワード①カーボンニュートラル、②サーキュラーエコノミー、③ネイチャーポジティブが考慮されていました。

第7章の節タイトルを記しておくと下記のとおりです。
第1節 地球温暖化対策の推進 …カーボンニュートラル
第2節 循環型社会の形成促進 …サーキュラーエコノミー
第3節 豊かで美しい自然環境を保全・再生 する国土づくり …ネイチャーポジティブ

第4節 健全な水循環の維持又は回復
第5節 海洋環境等の保全
第6節 大気汚染・騒音の防止等による生活環境の改善
第7節 地球環境の観測・監視・予測
この章は環境省ともよく連携が取れている気がします。

✅何故国土交通分野がデジタルなのか?

第Ⅰ部にデジタルを持ってきた理由を次のように書いています。

国民の生命・財産を守る防災、日々の生活に密着した交通・まちづくり、暮らしや社会 を支える物流・インフラ、そして行政手続のデジタル化など、「国土交通分野のデジタル化」は、持続可能で活力ある豊かな暮らしと社会を形作る上で必要不可欠であり、その取組みの加速化にあたって、同分野のデジタル化の動向や今後の展望について考察することが肝要である。
こうした背景を踏まえ、令和5年版国土交通白書の第Ⅰ部では、「デジタル化で変わる暮らしと社会」 をテーマとし、国土交通分野のデジタル化の動向について現状を俯瞰するとともに、同分野のデジタ ル化により実現を図る豊かな暮らしと社会を展望する。 まず、直面する課題とデジタル化の役割を分析するとともに、行政や企業等の取組みとともに意識調査の結果を取り上げながら、デジタル実装の現在地と今後への期待について整理する。その上で、 豊かな暮らしと社会の実現に向けて、国土交通省のデジタル化施策の方向性を示すとともに、デジタ ル化で変わる「新しい暮らしと社会の姿」を展望する。

国土交通白書「はじめに」より引用

国土交通省のデジタル化施策の方向性とやらは興味深いですね。

✅デジタル特集の第Ⅰ部

あまりにも少ないデータ(グラフ)ではありますが、第Ⅰ部の中にはそこそこデータが示されていますので、これはと思えるものをピックアップしてみますね。

国土交通白書より抜粋①

労働生産性の推移の中で、建設業の低さ(下請け構造の深さに要因)や運輸・郵便業の低さを見せたいのでしょうね。

GAFAMに代表される情報通信業ですら日本では生産性下がっています。日本の全産業平均の労働生産性が過去20年下がり続けて反転していない要因は、デジタル化遅れという訳なんでしょうね。

でもやっぱり製造業だけは曲がりなりにも生産性が上がっているのですね。トヨタを始め日本の製造業の現場改善力は凄い。

国土交通白書より抜粋②

グラフが小さくて字が見えないでしょうから下記しますが、上記のグラフは、55歳以上の労働者の比率と29歳以下の若い労働者の割合を記したものなのです。

業種(左:55歳以上の割合、右:29歳以下の割合)で表示します。

建設業(35.3%、12.0%)
運輸業(32.1%、11.9%)
全産業(31.0%、16.5%)

運輸以上に深刻なのが建設業だということが分かります。
物流の2024年問題などと運輸業が問題視されていますが、建設業はもっと大変で、結局労働生産性が低くて、若者が少ないというデータは、働いている人が年寄りと外国人技能実習生ということを如実に示していますね。

日本で一番事業者数が多い(約50万社)建設業の深い深い多重下請け構造の問題が露呈しています。

戦後すぐにできた中小企業基本法の根本改革を怠ってきた政権与党の責任は大きいですね。

国土交通白書より抜粋③

65歳以上の方でもSNS利用している方が50%に迫っています。激甚化・頻発化する自然災害に対し、デジタル化を通じた防災・減災対策が有効であることや災害情報の共有方法としてもデジタルの有効性が示されています。

国土交通白書より抜粋④

国土交通省の官僚さんがデジタル化の特集を組んで、こっそり自己主張されているのは、この図だと思いました。

人口減少社会を受け入れてデジタル化も受け入れて「都市部に集まってコンパクトに暮らしましょう」ということのようですよ。

(将来の居住地に求めるもの)
国土交通省「国民意識調査」において、デジタル化が進んだ将来の居住地選定にあたって重視するものをたずねたところ、「日常の買い物の利性」、「生活コストが安い」、「公共交通の利便性」、「病院や介護施設、公共施設が整っている」などを重視すると答えた人の割合が高く、居住地へのニーズ として、総じて、日常生活の利便性や生活コストの安さが重視されていることがうかがえる。

国土交通白書より引用

個別最適でなく、国全体の全体最適を考えてこれから加速する人口減少社会の青写真を描いていってほしいですね。

きれいごとばかりを言って、広く薄くのバラマキを続けたところで日本は良くなっていきません。

後編では第Ⅱ部を詳しく見てみましょう。

つづきを読む

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」にじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。ちょうど、今回の「国土交通白書」の予告編的な記事でした。

【じーじのもろもろ】国土交通省の白書を見てみましょう⁉️

▼まあにさんの「[しゃぶしゃぶ・すき焼き屋] しゃぶ菜(クリエイト・レストランツ)の歴史」の記事の中でじーじは見た!シリーズの「世界森林資源評価(FRA)2020概要を見てみた⁉️」(前・後編)を紹介いただきました。森林と生物多様性の劣化は食料危機に直結する問題なので紹介いただいたのかもしれません。まあにさん、記事紹介ありがとうございます。
まあいにさんは、大手飲食チェーンの創業の歴史を調べておられるnoterさんです。飲食の創業者は、魅力のある方が多いので、目の付け所がいいですよね。

▼月曜日におめでとうございます!通知をいただきました。これもみなさんのスキ応援のお陰です。ありがとうございます。

【note川柳】#59:お題は「台風」(291~295)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よろしかったら「スキ」🤍ポッチンをお願いします😊😊
コメントなんかいただけたら、飛び上がって喜んじゃいます😂😂

▼その時あなたは何をしていましたか?

▼「じーじは見た!」シリーズのサイトマップに第2弾が加わりました。

▼Z世代応援団のじーじをよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?