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【じーじは見た!】前編:汚染水だけじゃないよね⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

とうとう8月24日に福島のALPS処理水の海洋放出が始まりました。野村農水大臣がつい「汚染水」と発言してしまって大慌てした岸田首相は、野村大臣に対して厳重注意の上で発言の撤回と謝罪を指示するに至りました。

原発依存への突然の方針転換(とは言っても方針転換と首相が言う割には原発に多くの予算要求がある訳ではないのですが)と同じように、賛否両論ある中で、どうしようもなくなった状況まで課題を先送りした末に、人の意見をよく聞く首相によって海洋放出が断行されました。

経産省の準備した1分動画を2本貼り付けておきます。👇

これを見れば、中国の言っていることは「いちゃもんだ」と国民の大多数は思うでしょう。でも、もう処理水をこれ以上増やせない保管限界がきてからやらなくても、安全ならなぜもっと早くからIAEAや米国の要人連れてきて、外交努力をしなかったのかな?と思いますね。

ところで、汚染土壌はどうなってしまったのでしょうかねえ?
人々の記憶から消えてしまっているのではないでしょうか?


✅除染という言葉を聞かなくなった?

まずは、最近になって環境省はホームページ上で2011年の原発事故から10年後(2021年3月時点)の動画を公開しました。👇

2年前のことを記録した動画を2023年8月22日、ALPS処理水の海洋放出の2日前に公開というのは、何か隠れた意図を詮索したくなりますね。

動画より抜粋

10年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出され、福島県内の多くの地域で生活空間における放射線量を下げるための「除染」が行われました。
この除染に伴い生じた除去土壌等は、中間貯蔵施設での貯蔵開始後30年以内に、福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講じることが、法律で定められています。
今回作成した動画「福島、その先の環境へ。」では、この10年間、福島県で行われてきた除染、中間貯蔵施設事業や、除去土壌等の今後について御紹介しております。是非ご覧ください。

動画詳細より引用

海洋放出は、ALPS処理水の物理的な保管限界(大型タンクを作れだ、モルタル固化すればいいだのと、放出反対派は言いますが、結局、電力供給を受けていた首都圏の人たちは、東京電力の今の値上げでも悲鳴をあげていますから、経済合理性を最優先することに理解を示したということになるのかもしれませんね?)が理由となりましたが、汚染土壌もあと18年後には福島県外で最終処分しなければならないと法律に書かれている「保管限界」がありますよ。

ALPS処理水の保管タンクが1,000基も並ぶ映像は皆さんもよく見ていると思いますが、汚染土壌の中間貯蔵の様子は、最近は見ませんよね。

環境省は、早くも土壌の最終処分の心配をしているのかもしれませんよ?
この動画公開の理由は? 考えすぎ?

✅中間貯蔵施設の現状は?

目先の選挙ばかりを意識していると、未来にやってくるタイムリミットを国民に意識させず、「検討している」と口にしておいて課題を先送りしておけば、自分の選挙は安泰です。

30年後なんか、俺は死んでるからなという政治家が、真面目にこの問題に向き合い決断するようなことはできないのかもしれません。

だからこそ、官僚さんが開示してくれている公開情報は貴重なのです。原発事故から12年、今、中間貯蔵施設はどうなっているのでしょうか?

環境省HPより中間貯蔵施設情報を抜粋
受入・分別施設及び土壌関連施設」の情報より抜粋
「土壌貯蔵施設」の情報より抜粋
「仮設焼却施設・仮設灰処理施設(減容化)」の情報より抜粋
「廃棄物貯蔵施設」の情報より抜粋

✅除染後の汚染土壌の実態は?

中間貯蔵施設にどんどん汚染土壌は運び込まれています。
その中間貯蔵とはどんなものか、なかなか想像できるものじゃないですね。
受入・分別施設及び土壌関連施設
②土壌貯蔵施設
③仮設焼却施設・仮設灰処理施設
④廃棄物貯蔵施設

中間貯蔵されるまでのプロセスって大変ですね。

「中間貯蔵施設の整備の現状」(2023年7月31日時点)より抜粋①
「中間貯蔵施設の整備の現状」(2023年7月31日時点)より抜粋②
「中間貯蔵施設の整備の現状」(2023年7月31日時点)より抜粋③

これら👆が①受入・分別施設及び土壌関連施設なんですね。
そして灰になった除染廃棄物等の④廃棄物貯蔵施設がこれ👇です。

「中間貯蔵施設の整備の現状」(2023年7月31日時点)より抜粋④

物凄いでしょ。

こんなに立派な箱物が必要なんですね。大変なことですよ、除染って。

除染廃棄物等は、鹿島建設や大林組が建設した写真のような立派な施設で保管されますが、ここは中間貯蔵なのです。法律でこれを保管開始から30年後に福島県外で最終処分することが決まっています。

どうするつもりなのでしょうか?
どこかの首長さんが最終処分に手を挙げて助けてくれるのでしょうか?

汚染水は海洋という世界共有財産への廃棄という形で、中国からの過剰な批判以外は大きな批判が起こらないようにIAEA(国際原子力機関)のお墨付きをもらい、実行しました。

しかし、汚染土壌は国内の福島県以外の自治体が受け入れしなくてはなりません。物分かりの良い住民ばかりではありませんよ。総論賛成、各論大反対となる予感があります。またまた今度も課題先送りを続けるのでしょうね。

「うちは受け入れ嫌だ」「本当に大丈夫なのか?」と最終処分場の押し付け合いが法律期限が迫ってきた時に始まるのでしょう。

何が正解なのかは分かりません。

しかし「失われた30年」を決定づけたのは原発事故でした。
日本は優秀なんだということが幻想だった現実を突きつけられました。

政治は三流でも経済は一流と言われていた経済までが三流に落ちぶれた上に、政治は三流以下に落ちぶれて、将来構想を国民に示せなくなりました。

原発の後始末に関しては、特に酷かったですね。逃げてばかりです。

事故後の未来像を示さないどころか、こうやってALPS処理水は保管限界が来たので海洋放流は仕方ないとなりましたからね。

経産省の情報等を読み解く人たちによって、海洋放出を批判している人が「頭が悪い」的な言われ方をするのですが、それならなぜもっと早くやらなかったのでしょうかねえ?保管限界や電気料金値上げを待たなくても、もっと早く自信をもって説明して実行しろよとじーじは思ってしまいます。

除染に伴う汚染土壌もきっと、法律期限がきたのでという理由で、選挙に一番影響がないように、力のない自治体に押し付けて一丁上りにするつもりなのでしょうかねえ?

もう少し後編で見てみましょう。

つづきを読む

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、どうもありがとうございます。この記事で紹介したこども基本法に沿ってこどものパブコメが始まります。こどもたちは、昭和人のようにお上が何とかしてくれると思って受け身で施しを待つのではなく、自らより良い世の中にする主体性をもつように変わっていってほしいです。

【じーじは見た!】前編:こども基本法を見てみた⁉️


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