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【じーじは見た!】前編:岸田さんの新しい資本主義実現会議はどこへ行く?

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

これまで何度か「新しい資本主義実現会議」の様子を投稿してきました。

岸田さん肝煎りの「新しい資本主義実現会議」は、6月16日までになんと20回も開催されてきました。

今、会議のターゲットは労働市場改革の具体化に入っており「三位一体労働市場改革分科会」ができて議論が始まりました。

今回は、その労働市場改革の動向を追ってみることにしましょう。

✅新しい資本主義実現会議の復習から!

じーじは見たシリーズでは、3度この会議を取り上げて注目してきました。

Part.1が課題の整理Part.2が科学立国は復活できるか、Part.3はリスクテイクできるお金の出し手が日本にも育つのかという視点で議論の様子を投稿してきました。

共通している日本の問題点は多様性に不寛容で「硬直」していることにあります。その最たるものが労働市場です。

一つの会社に入ったら定年まで面倒をみてもらう、その代わりとして辞令一つでどこにでも行くし、どんな仕事にもチャレンジする。

そういう終身雇用下のサラリーマン社会を変えないことには30年給料の上がらなかった世の中を変えられないというのが、三位一体労働市場改革分科会の方向性です。

つまり労働者の流動性が上がれば分配の好循環が生まれるという建付けで、新しい資本主義実現会議は、労働市場改革に乗り出したようです。

✅三位一体労働市場改革分科会って何?

三位一体とは何なのでしょうか?

①リ・ スキリングによる能力向上支援(リスキリング)
②個々の企業の実態に応じた職務給の導入(ジョブ型雇用)
③成長分野への労働移動の円滑化(労働移動円滑化)

上記の三位一体らしいですよ。

日本は、労働者ばかりでなくサラリーマン経営者にもリスキリングが必要になりました。何せ30年従業員の給与を実質的に下げてきちゃって世界から「安い日本」と揶揄されているのですから経営者こそ学び直しをしてもらわないと給料があがる社会にはできません。

リスキリングと並行して企業に「職務給」を導入しなさいという方向性を示しているということは、年功賃金ではなく、職務に応じた給与体系に変えるということです。

そうすれば結果として、③の成長分野へ労働力をシフトしやすくなるという考え方のようです。

つまり、③が三位一体労働市場改革分科会の最終的なねらいなんですね。

本当にできますかね?
ゾンビ既得権益者に市場から退場してもらうことが?


今回の会議メンバーは、御用学者というよりも物言う有識者が集まっているので議論の方向性によっては、伊藤レポートや人材版伊藤レポートに次ぐ労働市場版伊藤レポートが出てくるかもしれませんよ。

企業も要注視ですね!

(会議メンバー)
分科会長:新しい資本主義担当大臣
有識者構成員:
伊藤 邦雄(一橋大学 CFO 教育研究センター長)
・宇佐川 邦子(株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター長)
・大浦 征也(パーソルキャリア株式会社 執行役員)
・柴田彰(コーン・フェリー・ジャパン株式会社コンサルティング部門責任者)
・神保 政史(日本労働組合総連合会 副会長)
・田中 順太郎(株式会社資生堂 人財本部 人財企画室 室長)
・中畑 英信(株式会社日立製作所 代表執行役 執行役専務 CHRO)
・平松 浩樹(富士通株式会社 執行役員 EVP CHRO)
・水町 勇一郎(東京大学 社会科学研究所教授)
・山内 博雄(マーサージャパン株式会社 組織・人事変革コンサルティング 部門代表)
閣僚等構成員:厚生労働大臣、経済産業大臣、
新しい資本主義実現本部事務局長

✅第1回の会議に寄せられた委員の意見⁉️

・意見1:宇佐川委員
・意見2:大浦委員
・意見3:柴田委員
・意見4:神保委員
・意見5:中畑委員
・資料6:平松委員
・意見7:水町委員
・意見8:山内委員

委員に共通する意見は、これからの労働市場は「ジョブ型雇用にしていくべきだよね」に集約されていると思います。

つまり、政府も年功序列終身雇用のメンバーシップ型雇用から「ジョブ型雇用」への変革が重要だと認識しているのです。

だけど改革へのハードルは高いですよ。
じーじはそのハードルの高さをこんな風に投稿してきました。

後編では、委員の方のご意見の中からリクルートの宇佐川委員、日立の中畑委員、富士通の平松委員の資料を見てみることにしましょう。
おもしろいですよ。

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