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【じーじは見た!】 前編:骨太の方針2021 ~政治家への突っ込みは5つのHowを問いましょう!~

7月16日付日経朝刊1面に「コロナ後の成長へ財政支出 米欧、脱炭素・ITに集中」の記事では、「規模1/10の日本、配分課題」のサブタイトルが付いていました。不安ですよね⁉

政策の基になっている方針は、6月18日に閣議決定された「骨太の方針2021」(正式名称:経済財政運営と改革の基本方針2021 について)です。

じーじは、これを読んでみました。

今回の骨太の方針で目を引いたのは、成長を生み出す4つの原動力でした。

中でも、比較的「どうやって?」の方法論がしっかりしていると感じたのは、「グリーン社会の実現」の道筋だと思いました。

✅成長を生み出す4つの原動力

全体像

骨太方針

おっちゃんは、民主党政権が誕生した2009年を題材に民主党のマニュフェストに関してnoteしているのですが、民主党のマニュフェストに欠けていたとしたら、成長戦略であり、政策を「どうやって」実現するのかの方法論だったと書きました。

どういうことかと言うと「今期は、販売単価を5%上げて、販売数量を10%伸ばします。」とお題目だけを掲げて、あれします、これしますを言うのは方針ではなく願望だと言うことです。

マネジメントとは「人・物・金・情報」の資源計画である訳で、「どうやって」のない方針や計画は、まず実現できないとみて間違いありません。

4つの原動力の中でも、河野大臣、小泉環境大臣、梶山経産大臣が縦割りを排除して検討を進めてきた「グリーン社会の実現」は、方法論がよく練られていると思いました。

DXを目指す平井大臣も頑張っていると思います。
役人の誰がやったのか?
NECへの恫喝ととれるような音声を切り取って、平井大臣を陥れようという動きを始めているように、改革を目指す人達の動きの足を引っ張る人がどんどん出てきます。

熱海での土石流災害とメガソーラーとの因果関係が、森林を伐採して実行した本末転倒の再エネ化であったのなら大いに問題にすればいいのですが、グリーンエネルギー最優先が悪い訳ではありません。

それなのにあたかも小泉環境大臣や河野大臣の問題のように言う人がわんさか出てきます。

ロジカルにどこに癌があるのかを見極めていきたいものです。


✅方法論の理屈は通っている「グリーン社会の実現」

我が国は「2050 年カーボンニュートラル」を宣言し、世界の脱炭素を主導し、経済成長の喚起と温暖化防止・生物多様性保全との両立を図り、将来世代への責務を果たす。

👆こう政治家が吠えたら、皆さんは、「それはどうやって?」と聞いてください。

問題の原因をトヨタでは、「何故?(Why)」を5回繰り返して、真の原因を見つけて改善すると言いますが、政治家や官僚の言うことには、「どうやって(How)」を5回繰り返してください。

5回のHowに耐えられる答えが載っていれば、よく練られた計画で、「言うだけ番長」にならない計画だと思うのです。


【1回目のHow】に対しては、次のように書いてありました。

①脱炭素を軸として成長に資する政策を推進する
②再生可能エネルギーの主力電源化を徹底する
③公的部門の先導により必要な財源を確保しながら脱炭素実現を徹底する
という3つの考えの下で推進する。

ここで皆さんは、また、「それはどうやって?」と聞いてください。


【2回目のHow】

(1)グリーン成長戦略による民間投資・イノベーションの喚起
(2)脱炭素化に向けたエネルギー・資源政策
(3)成長に資するカーボンプライシングの活用
(1)~(3)によって推進していくと書いてあります。

ここで皆さんは、またまた、「それはどうやって?」と聞いてください。


【3回目のHow】

(1)グリーン成長戦略による民間投資・イノベーションの喚起をどうやって進めていくんですか?と聞きましょう。

👉「地球温暖化対策計画」や「エネルギー基本計画」を見直す。と書いてあります。

(2)脱炭素化に向けたエネルギー・資源政策をどうやって進めていくんですか?と聞きましょう。

👉エネルギー政策の原則である3E+S(安全、安定供給、経済効率性、環境適合)の考え方を大前提に、政策連携や取組の強化を図る。と書いてあります。

(3)成長に資するカーボンプライシングの活用

👉市場メカニズムを用いる経済的手法(カーボンプライシング等)は、産業の競争力強化やイノベーション、投資促進につながるよう、成長戦略に資するものについて、躊躇なく取り組む。と書いてあります。

ここで皆さんは、「それはどうやって?」と聞きましょう。


【4回目のHow】

①「地球温暖化対策計画」や「エネルギー基本計画」を見直す。
と書いてありますが、「それはどうやって?」に対しては、こんな答えが準備されています。

👉A:グリーン成長戦略に基づき、あらゆる政策を総動員し、洋上風力、水素、蓄電池など重点分野の研究開発、設備投資を進める。

②エネルギー政策の原則である3E+S(安全、安定供給、経済効率性、環境適合)の考え方を大前提に、政策連携や取組の強化を図る。
と書いてありますが、「それはどうやって?」に対しては、こんな答えが準備されています。

👉B:電力部門の脱炭素化に向け、再生可能エネルギーの主力電源化を徹底し、再生可能エネルギーに最優先の原則で取り組み、国民負担の抑制と地域との共生を図りながら最大限の導入を促す。
立地規制の見直し、系統制約の克服、EVを含めた蓄電池やディマンドレスポンスの活用等による柔軟性の確保や電力市場制度の大胆な改革を進める。
また、必要な送配電網・電源への投資を着実に実施し、コスト効率化や、分散型エネルギーシステムなど真の地産地消にも取り組むよう促す。

③市場メカニズムを用いる経済的手法(カーボンプライシング等)は、産業の競争力強化やイノベーション、投資促進につながるよう、成長戦略に資するものについて、躊躇なく取り組む。
と書いてありますが、「それはどうやって?」に対しては、こんな答えが準備されています。

👉C:クレジット取引については、企業ニーズの高まりを踏まえ、非化石証書やJクレジットに係る既存制度を見直し、自主的かつ市場ベースでのカーボンプライシングを促進する。


少し長くなってしまったので5回目のHowは明日に回しましょう。
明日も読んでくださいね。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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