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83. 金平糖

人生は金平糖のようなもの
ぶつかり合うことで角が取れていって、最後にはつるんとした まあるいチャイナマーブルになるのよ
歳を重ねるということは、そういうことなのよ

と、数年前にたまたまご一緒させてもらった初対面の60代の女性の口から出てきた言葉。

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という出だして、2017年12月にブログを書いていたのを発見。この言葉と出会った時は10年くらい前のことなんだと思う。その頃ものわたしは、かなり尖っていた。そして、10代から20代はもっと尖っていた。

この言葉と出会った時、すばらしく素敵な表現をされる方だなぁと思ったのを覚えている。人を通して、いろんな言葉と出会わせてもらってるなと思った、初春。

わたしが幼い頃の母は、本当に金平糖のように尖っていた。亡くなるまでの、特に5年ほど、母は本物の菩薩観音のように、というかチャイナマーブルのようなだったな、と。色んなものが削ぎ落とされていって、穏やかな顔をしていました。
(補足ですが、私の母は多系統萎縮症という難病で、最期の8年はベットの上で過ごしました。)

思い返せば、母方の祖父も60代より80代の方が表情も穏やかで、「まあるい」という言葉がぴったりになったのを思い出されます。

人生の最終地点は、チャイナマーブルなのでしょうか。

私は、20代30代よりは角が取れてきたとは思いますが、まだまだチャイナマーブルに辿り着くのは先のようです。

この記事を書いていて、金平糖はどこからきたの?なぜ「金」と「平」を使っているのだろうか、、、と思っていたら、語源はポルトガル語のconfeito (コンフェイト) でした。金平糖は当て字だったのですね^^

何気なく使っている言葉でも、意外と語源は外国語だったりするので、言葉と再会する気分になります。言葉っておもしろい。




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