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noteでコント

いま、パップコーンの方々と新しいコントのあり方について、定期的に集まって考えています。「コントの新しいあり方」というとちょっと重たくて堅苦しい感じがしますが、コントの新しい見え方と言いますか、コントの新しい居場所を探していると言いますか、まあそんな事をしています。

私はお笑い番組に関わったこともありませんし、コントを書いたこともありません。でも、こういう流れになりました。

今年のショートショートフィルムフェスティバル&アジアで、私はネスレのブランデッドムービー『上田家の食卓』のお披露目の場にいました。その後の簡単なパーティにパップコーンの須田さんがいたんです。須田さんはダッシュの勝俣さんが作ったBMWのブランデッドムービーに出演していたんです。そこで須田さんを紹介していただき、私が「一度でいいからコント書いてみたいです!」と言ったのが始まりでした。そして「今度飲みに行きましょう!」と言って別れました。

パーティでのそういう社交辞令は、かなりよくある事なのですが、須田さんがすごいのは、すぐに飲み会のスケジュール調整の連絡が来たことです。そして、すぐに飲み会が開催されました。そして、なんとそこにパップコーンの3人が全員集まったんです。須田さんに聞いたら、「パップコーンが久しぶりに全員揃うから話が早いと思って。」との事でした。

久しぶりに全員で会うところに、初対面の私が行って良いものかと思いました。久しぶりでお互いの報告なんかがあるんじゃないかと思いました。でも、結局は笑いっぱなしの飲み会になりました。

パップコーンの3人はすごく仲が良くて、見ているだけでこっちも笑ってしまいます。そして、会話がものすごく面白いんです。当たり前ですけど。

リーダーの芦沢さんと松谷さんは美大出身で、その「美大な感じ」が私にはすごくわかるんです。ちょっと温度の低い「美大な感じ」は良くも悪くも言われる部分でもありますけれど、そこに全く美大ノリじゃない須田さんがいることで、絶妙な笑いが生まれています。

たまに下ネタのネタの話をする時なんかは、感動するぐらい面白いんです。だいたいいつも勝俣さんがいるので、下ネタの話をワッショイワッショイと盛り上がらせることはしませんが。

その飲み会で、ブランデッドムービーの話になり、じゃあ「ブランデッドコント」っていうのも出来るんじゃないかという話になりました。簡単に言うと、特定の企業や商品をモチーフにしてコントを作るというものです。そのコントの制作費やギャラ、劇場の使用料などをモチーフにする企業に出してもらおうという魂胆です。200万円ぐらいでいいから、どこかの企業が出してくれないかなと話していました。

そして、「これは飲みながら話してたら実現化しない!」ということで、しっかりシラフの状態での打ち合わせをすることになったんです。

やはり、現実的にいろいろ詰めていくと、クリアしなければならない事がたくさんある事がわかりました。クリアしなければならない事の一番大きなものは、広告の中にお笑いを入れると「一切笑えない」ものになる事です。テレビで流れているCMを見ればわかりますが、一流の方々が出て、面白いことを言っているのに、一切笑えないんですね。これはクライアントの締め付けがキツイとかそういう事ではなく、広告というフレームに入った時点で、もう笑う環境ではなくなるんだと思います。

だから、ブランデッドコントでいくら面白い事をしても、普通のコントよりは笑いのハードルは高くなるはずです。その企業や商品を貶めるような笑いをしたとしても、それすらをも予定調和と見られてしまうからです。笑いって難しいですね。特定の企業を扱うと、緊張と緩和の「緊張」が作れないんでしょうね。「何を言い出すかわからない」「何をしでかすかわからない」が、作りづらいと言いますか。

と言いつつも、まだまだネタの中身について話す段階までは来ておらず、パップコーンと我々C-DASHがコラボした時のフレーム作りについて話しています。まだ「夢を語っている」段階でもあるので楽しいんです。

いろいろ考えている中で、noteとコントを関連付けて、何か出来ないかという話になりました。「noteでコント」というタイトルの話がやっと出て来ましたね。遅くなってすみません。

なぜ私たちがnoteとコントを関連付けたかと言いますと、noteとコントが関連付かないからです。いやいや。

何て言いますか、コント色が薄いと言いますか、ほとんどコントの成分が入ってないと言いますか、だから早めに始めれば目立つんじゃないかと思ったんです。もう今からYoutubeをやっても圧倒的に遅いんです。荒野は開拓され、いまや超高層ビル群が並んでいます。Youtubeはそんな世界です。

でも、noteはまだ「行きつけのメチャクチャ美味い一店の店」みたいな感じがするんです。この先、人が集まって2号店、3号店と出店していき、フランチャイズ化して、株式を上場するような店になって行くのかどうかわかりませんが、今はまだ何か新しいことが出来る可能性をすごく感じるんです。noteといろんな企業が提携していて、これからどんどん注目度も上がると思いますし。

と言いつつ、まだ私たちは「noteでコントだ!」と言っているだけの段階です。これからいろんな事を考えていかなければなりません。とりあえず「noteでコントやるよ!」という宣言と言いますか、手を上げておこうかと思って、この記事を書いた次第であります。

そして私は、私の人生の中に「コント」が入ってくるとは、夢にも思っていませんでした。ホントに、人生何が起きるかわかりません。走っていれば。

例えになりますが、時速100kmで走っているクルマ同士は向こうが止まって見えますが、時速20kmや時速300kmで走っているクルマとは、一瞬すれ違うだけです。自分が走っているスピードによって、出会いというのは決まってくるんだなと思います。時速300kmの出会いを求めるなら、自分も時速300kmで走る必要がありますから。

あ、パップコーンとC-DASHのコラボプロジェクトの名前はさっき決まりました。

『パップコーンと』

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