僕が印象に残ってる回は、アフリカのサファリパークで、はぐれていたゾウの親子の再会を目撃した回です。

あいのりメンバーは「私もお母さんに会いたくなっちゃった」と言って泣いていましたが、
島子だけは涙を流さずに「なんでみんな泣いとーと？島子はお母さんに会えんでも全然さみしくなかっちゃん！平気っちゃん！」と言っていましたね。

しかしその日、宿で島子と相部屋だった授業参観の日記にはこのように書かれていました。


深夜2時、物音で目が覚めた。
部屋を見渡すと、バルコニーへのドアが開いている。
なんだ、また島子が遠吠えしているのか。
そう思ったが、どうもおかしい。
島子の遠吠えにいつもの力強さがないのだ。

不安げに、少しさみしそうに「アオーン」と鳴く島子。
その鳴き声はまさに、母親を探す子犬のそれだった。

いいのよ島子。今は誰にも見られてないわ。だから、たくさん泣きなさい。
その日の私には、彼女の遠吠えが、やけに心地よく聴こえたのだ。