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オルゴールの森美術館Ⅱ(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

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      貯水池Ⅱとオルゴールの森美術館(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

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        貯水池の写真Ⅰ(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

        • 「今宵ローゼの花影に」冒頭

          さあ、暮れました、暮れました アポロンの馬車は夕を引き 今日も畳める座興の後に 九人の女神、夜の狭霧 ふるえば人の世の憂い 落ちて弾みて身に沁みる 今宵ローゼの花影に

        オルゴールの森美術館Ⅱ(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

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        • 貯水池Ⅱとオルゴールの森美術館(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

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        • 貯水池の写真Ⅰ(Model:Hirai Ryojo / Camera : Litsu Kanzaki)

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        • 「今宵ローゼの花影に」冒頭

          「飛翔」

          二つ折りの生き物たちが昇っていく 蔓の断たれたフェンスの上を 撚りの解けたロープの上を つんと刈られた杉の上を 北風(きた)に髪を遊ばれた、私の視線の遥かな上を お前達にとって、風は友でない お前達にとって、風はダダイズム的戦法で 空へ帰るべくして設けられた 階の一段に過ぎない 二つ折りの生き物たちが昇っていく なんて自由で、高慢ちきな生き物たちだ! 自分を弁えて粛々とすることを 許されなかった生き物たちだ 二つ折りの生き物たちが昇っていく 冬の遠

          「飛翔」

          「アンネリダ這いて」

          私は、硬直した死体とワルツを踊りながら 永い永い夜を越えるのです。 そして朝(あした)、アンネリダの這う 蝋のようなる手の甲に、キスをして別れます 人の消えたダンスホールで アンネリダだけが踊っている クイックの得意な彼らは きっとルンバを踊っているのでしょう その楽し気な光景に 私も参じて行きましょう

          「アンネリダ這いて」

          「鈴の君」

          夕べかそけき鈴を鳴らして 擦れ違った寡婦は何であろう その身は、黒衣をまといて重く その香は、橘の香にくゆり その手は、いたいけにも、毛羽先だった櫂をたぐり その目は、モーニングヴェールに沈んでいる 夕べ、かそけき靴音をして 過ぎ去った寡婦は何であろう 笑気を吸って、今、貴方の元に向かいますと 私の袖を手繰るのは

          「鈴の君」