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【噛んで砕こう英単語】接頭辞「META-」

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

少し前の話となりますが、Facebook社が社名を改めましたね。

このMetaという社名には、同社が今後の成長に強い期待を寄せているメタバースと呼ばれる技術に由来しているようです。
バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)など、今見えている世界とは一線を画し、次元を超えた宇宙(universe)でのつながりを指します。

メタバースはれっきとした英語で、Metaverseと綴ります。
さて、そんなMeta-という接尾辞について噛み砕いていきましょう。

META-の意味、語源

早速Wikipediaに頼ってしまうわけですが(笑)、
古代ギリシア語では「あとに」という意味の接尾辞で使われていたようです。同じラテン語の接頭辞に”POST-”というものがありますが、意味合いは全く同じです。

そこから派生して、『超えて』という意味が生まれます。
また、それとは別に『変わる』という意味もありますが、こちらはどういった経緯で使われるようになったか英語の出典を見てもよく分かりませんでした。しかし14世紀頃には哲学用語で使われるようになったそうです。

https://www.dictionary.com/e/pop-culture/meta/

META-を使った単語

Metamorphoseメタモルフォゥズ

Meta-(変化)MORPH(形)
→形が変わること
→変態

昆虫などが変態することを指していますが、変身という意味も含んでいます。フランツ・カフカの『変身』は”The metamorphosis”(複数形が特殊なメタモルフォーゼしますね)です。
私も以前読んだことがあるのですが、朝起きたら虫に変身していた主人公の青年が、家族に嫌われた挙げ句殺されるという至極の名著だったような気がします。
あと、ポケモンにもこの単語から由来するピンク色の生物がいたような…。

Metadataメタディタ

Meta-(超えた)Data(データ)
→データを超えたもの
→メタデータ(データのデータ)

パソコンに保管されている文書や画像などの情報のことをデータと言いますね。メタデータとは、そのデータがどういうファイル形式で、サイズは何MBで、いつ作られたか…などの『データの情報』のことを指します。

人が見たくないような名前をつけたファイルは
大体アダルトな内容だと相場は決まっています。

こういう情報がメタデータです。
ちなみにDataは「データ」と発音する人が半分、「ダタ」とローマ字読みする人が半分いる印象です。地域によるのかな?

Metabolicメタバリック

Meta-(変わる)Ballo(投げる)-ic(形容詞化)
→(体の細胞が)取って代わっていくさま
→代謝の

30歳になった私が一番気にしているメタボリックシンドロームは、この単語が元になっています。
名詞はMetabolismメタボリズムです。
人体はおよそ3週間で全部入れ替わると言われますが、ではあなたの3週間後はあなたと同一人物なのでしょうか?
これは有名なテセウスの船というパラドックスですね。私はこの話を聞くたびに生々流転とか諸行無常とか、仏教的な感覚を味わってしまいます。
…何の話をしているのかわからなくなりました。

まとめ

META-という接頭辞を紹介しました。
こちらの接頭辞には「変化」「超」といった意味があるので、それを考えれば見知らぬ単語も分かってくるのではないのでしょうか。

ちなみに最近はメタという言葉が日本語でも広まってきていて、『小説などの作品で、まるで登場人物が小説であることを分かっているような発言』のことをメタな発言と言ったりしますね。
これは作品という概念を登場人物がMetaしているニュアンスによるものでしょう。
また、メタ認知能力というビジネスに必要な能力も取り上げられたりします。これは自分が今どのように考えていて、どういったことが必要なのかということを客観的に見る(つまり自分を上から見ているように)ことから言われています。

皆さんもメタな言葉を見つけたら頑張って推測してみてください。
メタらダメですよ!


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