麻雀・基礎から学ぶ押し引き講座06

ではここまでの押し引きの基準をふまえて練習問題をやってみましょう。問題画像のすぐ下に解答&解説があるので、答えを見る前にじっくり考えたい方はゆっくりスクロールしてください!


答え:オリ(8p切り)

シャンテン数は1シャンテン、受け入れはリャンメン×2(+1)、打点はリーチを含めて2翻(-1)、巡目は9巡目(-1)なのでトータルするとマイナス評価の手牌です。一応8pの対子落としをしている間に6mが通ったりして安全にテンパイできる可能性もあるので、こんな風に雀頭や未完成のターツを「まるごと」切れる場合はそこから切るのがおすすめです。


答え:押し(8p切り)

受け入れは完全1シャンテン(+1)、打点はリーチを含めて2翻(-1)、巡目は4巡目(+1)なのでトータル評価ではプラスの手牌ということになります。

序盤は現物の8sや6mを切ったとしてもオリきれるかわからない、というのも押し有利になるポイントの1つです。麻雀牌は34種類ありますが、例えば4巡目のツモで相手の河に切られている牌と同じ牌をツモる確率は最大でも4/34ですが、12巡目なら12/34ですからね。

もちろん切られている枚数や種類で厳密な数字は変わりますがロジックとしておさえておきましょう。


答え:押し(9m切りリーチ)

切るのがドラで怖い!と思う人もいるかもしれません。確かにドラは放銃した場合の打点が高くなりますし、放銃率そのものも高い傾向にあります。

しかしそれでも「テンパイなら押し!」です。しかも今回は自分の手牌がリャンメンの3翻。リャンメン3翻のメンゼンテンパイってめちゃくちゃ勝負手なんですよ。相手のリーチが親リーだとしてもここはプッシュ!です。


答え:オリ(8s切り)

打点は4翻以上(+1)ですが、巡目は9巡目(-1)で必ず愚形になる(-1)1シャンテンですからトータルではマイナス価値の手牌ということになります。

特に七対子というのは1シャンテンからテンパイまでが最大9枚しかないないじゃないですか。これは「必ず愚形になる形」の中でもかなり少ない部類で、それだけで-2点しても良いくらいです。仮に巡目が6巡目だとしてもオリるのが無難ですね。


答え:オリ(9s切り)

受け入れ枚数も巡目も±0の評価ですから、打点をどう考えるか、で判断の別れる手となります。

456の三色が見えていて、最大でリーチピンフ三色の4翻の手、と考えれば押し有利になりそうですがここはオリ。

この手がもし和了れたとして、三色ができてる可能性ってどれくらいあるでしょうか?4mと7mで4mを引くのが1/2、5pと7pで5pを引くのが1/2だとしたらシンプルに考えて1/4です。もちろん、先に4mを引けば8p切りになるので三色が確定するんですが、それでも全体で半分もないだろうってのは予想できますよね。

2翻役だけど完成する可能性が50%以下であれば価値としては単純に掛け算すると1翻未満です。ピンフも確実につくわけじゃないから1翻よりは低くなる。と考えればこの手全部合計しても3翻以上の手とは言えないんですよ。

高め安めのある手牌は、おおざっぱで良いんで「和了ったときに何割くらいその手役ができてるかな」と考えてみましょう。

オリるとして何を切るかはほぼ差がないですね。一応一番テンパイ復活の道が残りそうな9sを答えとしましたが、上家か下家の河に8sや9sがあるなら(そこからの追いかけリーチに備えて)6pから切るのが良いと思います。


答え:押し(7p切り)

自分の手は1000点(-1)で、巡目は9巡目(-1)だから・・・っていうのは1シャンテンのときに考えることです。

この手はテンパイ!だから押し!シンプルイズベスト!

厳密に言うとテンパイでも愚形1000点とかだと結構オリも考えるんですよ(詳しい話は今後の講義の中で説明します)。けれどリャンメン待ちだとオリることってマジで少ないです。リャンメンテンパイのときはバーサーカーになりましょう。

答え:オリ(北切り)

「ダブリーなんて読めるわけねーだろー!」って言いながら押す人いますよね。そういう人にダブリーじゃないリーチの待ちは読めてるんですか、って聞いてみたい…みたいな話はひとまず置いておいて、ここも基準にしたがってドライに判断します。

巡目は2巡目ですが、自分の手は何シャンテンかわからないくらいバラバラです。2シャンテンならオリ!のシステムにのっとって、淡々と北を切りましょう。

厳密なことをいうとこれだけ早いと2シャンテンでも形が良ければ多少押したりするんですけど、それをオリてしまったせいでする損なんていうのは、この手を押すことの損にくらべたら大したことはありません。はじめに話したとおり、まずはおおざっぱな基準で良いので、それをしっかりと遂行するのが重要です。


答え:オリ(1p切り)

まず形は愚形になるかもしれないけど受け入れ枚数そこそこ(±0)、打点もリーチを含めて3翻は確定(+1)、巡目だけが(-1)で、トータルで±0です。どうしましょうか。

こういうときに、ここまでの講座を「丸暗記」ではなく「理解」していると答えを出せます。ポイントは巡目で、一応形式的に9巡目以降を-1とは言っていますが、基本的に「早ければ早いほど押し有利だし遅ければ遅いほどオリ有利」になるのが巡目です。

(厳密には流局間際のテンパイの場合のみテンパイ料があるので押し有利になることがありますが)

と、考えるとこの手っていうのは9巡目で±0の手なんですよ。そして今は13巡目。となればマイナスであると考えるのが妥当なところです。一応流局したときにテンパイできたらいいなあ、と思いながら現物を切りましょう。

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