冬にふる、雪と雨。

雪国で育ったからか、冬、空から降るのものは雪だと思っていた。

北海道から関東に出てきて、10年近く経ちましたが、未だに冬に降る雨は苦手です。

北海道の雪は、水分が少なくサラサラしていることが多く、パウダースノーとも呼ばれます。だから雪が降っていても、傘をさすことは少なかった。体やカバンについた雪は、ポンポンと軽くたたくと、すぐに払うことができたのです。

そして冬の雨は、冷え切った水分が服や体にも染み込んでいくように感じます。傘を持つ手にはめた手袋が、少しずつ濡れてきて、指先から次第に寒さが伝わってくるようです。

純粋な気温で比べれば、雨の関東より、雪の北海道の方がずうっと低いのですが、ぼくはなぜか雨の方が寒く感じます。

こんな感覚のズレが、なぜ起きているのか?たぶん、年を重ねるにつれ、ぼくがもっている寒さへの感覚が変わってきたからだと思います。

単純に言えば、子どものときの方が寒さに強くて、大人になると寒いのが苦手になってくるということ。

子どものときは寒さをものともぜず外で遊び回っていたので、冬の雪はそんなに寒い印象はない。逆にある程度大人になったあとは、外で遊ぶこともなく、とにかく冬は家の中にこもるようになって、冬の雨をとても冷たく感じるようになったのではないでしょうか。

あと思い当たるのは、冬の室温の違いも要因のひとつだと思います。冬の北海道は部屋の中がとてもあたたかくて、セーターを着ないで過ごすのが普通でした。でも、関東での冬は家の中でセーター着ないと寒くて過ごせません。

とまあ、いろいろな理由をつけて、冬の雨はそんな寒いもんじゃないぞ!と言い聞かせているのですが、どうも体は納得していないようで、きょうも冬の雨に寒い寒いと繰り返してたぼくでした。

おわります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?