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当たり前すぎて気づかないことに光を当てること

中老の男(71)のことが本当に凄いなぁと思うのは、こう言う一文を書いてしまうところだ。当たり前すぎて、気づいにくいこと(そして実は小さいけど重要なこと)に強き光をあてる。何故そこにfocusできるのだとハッと息を呑む。

「表現者にとって、最初に出した本は、大事なものだ。多くの人にとって、それは、自分自身の生きた実感だけで書かれたものであるからだ。その本が読まれると、読者がつく。第ニ作目からは、読者を意識して書くことになる。」

…二作目からは読者を意識する。
当たり前なんだけど、よくぞそんな当たり前のことに気づくよな!!

あるとき何かの衝動があり、どうにかして作品を生み出す。そこから先は「読者」を間接的に想像しての活動になる。でも中老はそれがコロナで大きく変わると指摘していて、その方法(ソーシャル編集)を編み出したと高らかに宣言している。僕自身も中老からその構想を半年ほど前に聞いて「それはヤバい!」と興奮したものだ。

そして今、僕はここで紹介されている「抹茶ミルク」という小説の装丁を手伝っていて、自分自身も短編小説を書き上げた。不思議なものだ。


#中老の男

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