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講師が教育企画の手引きを全公開していることへの賛否両論。。

私の仕事は、人材基盤形成とD&I、グローバルCSの教育ですが、3年ほど前から、人材基盤形成教育(主体性・ビジョン・多様性・協調性)のカリキュラムやポイントをHPで公開しています。

同業者が見てくださっているのも分かっています。それじゃあ仕事にならないのも、正しい価値提供になっていないのも理解しています。でも、公開しています。キッカケは、色々な事情があって教育を導入したくてもできない、ある中高一貫高の先生が、「教育の大切さを理解している数人の教員だけでも行動を起こし、生徒との接し方を見直したい」と仰ったことです。


この教育は、主体性の確立がStep.1で、教育の組み立て方や内容を理解した上で、講師は受講者と、教員は生徒と、上司は部下と、親は子どもと関わることが、お互いの能力や魅力が最大限活かされ、多様性が自由に行き交い、より良い社会作りには欠かせないと思っています。


高校で人材基盤形成教育を導入したい先生が直面する課題は、だいたい、

・学校内での改革反対派勢力

・予算の関係で教育を導入できない事情

・基盤形成教育の必要性への教員の無理解

生徒の人材基盤を伸ばす関わり方をしたいという意識の高い先生たちは、反対派や学校の事情によって、熱意の行き場を無くしています。


講師が無料で資料やアドバイスを提供するのは、ビジネス上、おかしいかもしれません。過去、クライアントと私の中間にいる研修会社の営業さんへ送った資料が、そこから先へ進めなかったことは幾度とあります。消えていった提案書は数えきれません。講師の中には、自分は基盤形成の講義に必要な知識を得たいけれど、私がその情報を公開することに否定的な人もいます。講師の仕事が奪われる・・・という心配です。

でも私は、研修会社や講師たちが知的財産を出し惜しむことで儲けようとしても、儲からないと思っています。出し惜しみが必要なのは、手持ちが減るのが恐いからです。手持ちが減るのを恐れるのは、自分の可能性を信じていないからです。自分の可能性を信じていないのは、主体性が確立前だからです。主体性が確立前の人の主体性教育が、高い品質とは考えにくいです。すみません。。(あ~嫌われる~)


それに実際、クライアントや社会への貢献に徹している人は、結局ちゃんと儲かります。目の前のクライアントは教育内製化に成功して、外部講師を必要としなくなるので、講師の仕事はなくなります。でも、結局仕事は新しく巡ってきます。価値を自分のもとに留めていないから、よい流れが来るんです、たぶん。「それはビジネスになってない。自己満足だ。」と言った講師もいます。そこで私は、バーン!と「それじゃあビジネスは続きません!」・・・と、言うことはできなかった。

若者が主体性を正しいStepで確立することによる効果は、社会をも変えます。キャリア迷子も、捏造・即席ビジョンも、社会への低い参画意識も、改善されます。多様性の受け入れ力も、成長サイクルも、協働力も、得られます。とある、私立校改革行脚をしている名の知れた校長先生は、「この教育の対象を若年化させ、中学1年生から始めたい」と仰いました。(小学生からでもできるんです、ホントは・・・)



私も、世の中を良くすることに貢献したくて教育をしています。収入も必要なんですけど、だからといって出し惜しみするようなものではないと思っています。学校・NGOなどが教育を望めば無償で受けられることが、これから始める挑戦の1つの目標です。(誰か「賛成!」と言ってくれるかなぁ・・・)


なぜか今年の春以降、HPの教育手引きページへのアクセスが異様に増えたのですが、同時に、「参考にしてもうまくいかない」という主旨の問い合わせをいただきました。そこで、これまでは講師やクライアント企業の教育担当者にクローズドで行っていた1on1セッションを、正式なサービスにしました。周囲の人と人材基盤形成を踏まえた関わりをしたい方のために、私にできることをします。


※人材基盤を形成するための1on1セッション
https://kizuna-global.com/1on1session/

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