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平野啓一郎|新書『「カッコいい」とは何か』

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平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。… もっと読む
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2019年7月の記事一覧

新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|5「義理」こそ「カ…

「カッコいい」存在への憧れが、人としていかに生きるべきかという「人倫の空白」を満たす上で…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|4『仁義なき戦い』…

この「カッコいい」の表層と内実との合致/乖離という問題が端的に表れているのは、「カッコつ…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|3「恰好が良い」と…

一体、表面的な「カッコよさ」は、飽くまで内実とは別なのか? それとも、両者は基本的に合致…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|2文明開化と「カッ…

私たちが、自分は「カッコ悪い」と思われていないかを心配するのは、一つに、新しい環境に飛び…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|1「カッコ悪い」と…

「カッコよさ」は、最初は、〝憧れの誰か〟という他者を経由してこそ追求されるべきものなのか…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|4何が「カッコいい」…

一旦、それに「しびれる」経験をしたあとで、反復的にその「カッコいい」ものに触れ続けること…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|3心理学から見た体感主義

生理的反応は、必ずしも一対一で何らかの情動に結びついているわけではないのではないか? なぜ震えるからといって、恐いと感じるのか?――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」を考えることだ。 ※平野啓一郎が序章で述べる通りの順で配信させていただきます。 「全体のまとめである第10章にま

新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|2ドラクロワ=ボード…

「カッコいい」対象は多様であるので、何に「しびれる」かというのは、自分がどういう人間であ…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|1生理的興奮としての…

「カッコいい」という判断は、本人にとって、絶対に疑い得ない根拠を持つこととなる。「しびれ…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|4「カッコいい」…

「カッコいい」には、人に憧れを抱かせ、そのようになりたいと模倣・同化願望を抱かせる力があ…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|3「カッコいい」…

私は何度となくマイルス・デイヴィスやボードレールなどの言葉を引用したが、「カッコいい」と…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|2「カッコいい」…

「カッコいい」を再発見することによって、古典として遠ざけられ、死んでしまった作品が、今日…

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|1「カッコいい」…

「カッコいい」について考えることは、自らの「生き方」を考えることである。…しかしだからこ…

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新書『「カッコいい」とは何か』|参考文献

「そもそもが、主観的で、多様性に富んだ「カッコいい」を巡る議論なので、私の思い込みを一方的に説いても不毛で、どうしても具体例や参考文献の引用が多くなった」 このノートでは、本書の巻末に収録されている参考文献を一覧にしました。ご自身の「カッコいい」について考える際の一助になれば幸いです。 参考文献見坊豪紀『〈’60 年代〉ことばのくずかご』、1983年、筑摩書房 見坊豪紀『ことばのくずかご』、1979年、筑摩書房 米川明彦編『日本俗語大辞典』、2003年、東京堂出版 『日本