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頭の中で数字を加工して考える(みかん農園・ファミレス)

私が住む埼玉県に寄居町という地域があり、日本最北端と言われているみかん農園があります。
酸味が強くて美味しいので、ここでのみかん狩りが我が家の秋の恒例行事になっています。

ご多分に漏れず、みかん園も結構な値上げをしており価格体系が変わっていました。
この価格表を見て何か思うことありませんか?

みかん狩りの価格表

ちなみに、1Kgお土産付というのは入園してみかん食べ放題+1Kgのネットにお土産用のみかんを入れて持って帰れるということです。
追加ネットは1Kg~3Kgお土産付入園料に更にお土産用のネットを追加することができるという意味です。
何となくぼーっと見るのではなく、普段から色んなものを見て色んなことを考えるクセを付けることが大事です。

どうでしょうか?何か「んっ?」と思うことありませんか?

数字に強くなるコツの一つに 『数字を足したり引いたり、掛けたり割ったりする』ということがあります。
数字を加工することで見えなかったものが見えるようになります。

今回は料金を重量で割ってキロ単価で見てみたり、キロごとの差額を出してみます。

ここまでくるとピンと来る方も多いと思います。
入園料1Kgと3Kgの差額よりも追加ネット2Kgの方が安いんです。

実は入園料3Kg(1500円)よりも入園料1Kg(800円)+追加ネット2Kg(600円)=1400円の方がお得!なんですね。
ちなみにこのお得な攻略法についてみかん園の方は気付いていませんでした(笑)

ちなみに拙著「なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?」(ダイヤモンド社)の中で、マヨネーズのグラム単価は700gよりも450gの方が安いということを書いていますが、世のなか売れ筋商品がお得になっていることがよくあります。
特にチラシで集客するようなビジネスモデルは集客のためのロスリーダー商品を用意することがあるので、そういう傾向がありますね。

次はファミレスに行って気付いたことです。
ドリンクバーを単品でオーダーすると税込499円ですが、他に何か一品オーダーすればセット料金が適用されドリンクバーがお得になります。
ランチの時間帯には税込198円と破格の値段でドリンクバーを利用することが可能です。

ドリンクバー価格

その価格設定からあることが分かります。それは『301円未満のメニューがあれば、ドリンクバー(単品)より安い!』ということです。

どうですか?あったと思います?

そのような視点で目を皿のようにしてメニューを探していたらありました!

なんとフライドチキンが税込275円です。ランチにフライドチキンとドリンクバーをセットで頼むと単品よりもお得になります。

このような話ばかりしていると何てセコイやつだと思われるかもしれません(笑)
トリキ錬金術という言葉は知っていますか?
コロナ禍に飲食店支援のために「Go To イート」キャンペーンが始まり、鳥貴族で327円分の食事をして1000円分のポイントを貰うことでポイントがドンドン増えるという手法です。
こういう状況が発生してしまうのは、制度を作った役人の想像性が足りないからだと思います。物事を深く考え色んな状況を想像することは会社のサービスを作る上でもとても重要です。

このように普段から頭の中で数字を加工して考えることが数字に強くなる一つのコツです。


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