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高齢者の事故を減らすためにもライドシェア解禁を進めるべき

最近、国内におけるライドシェア解禁を巡る議論が増えてきています。

私も全国津々浦々でタクシーを使う機会が多いのですが、コロナが5類に分類された5月以降、タクシーを捕まえるのに苦労することが多くなってきました。一番困ったのは夏に富士山に登った際です。下山後に登山口からバスで駅まで移動し、駅から少し離れた場所にある予約済みのホテルに移動しようとしました。しかし、駅のタクシー乗り場ではいくら待てどもタクシーが来ません。タクシー配車アプリを使おうとしてもサービス提供エリア外であり、現地のタクシー会社に片っ端から電話してもどこも一杯とのこと。順番的に2番目でしたが乗車するのに結局30分以上掛かりました。10組以上のお客さんが後ろに並んでいましたが、その人たちはきっと相当な待ち時間を要したと思います。更に翌日ホテルから移動するために事前に予約しようにも事前予約はできず、乗る前に連絡してもらえますかとのこと・・。ここまでくると本当に不便です。
登山シーズンの富士山周辺ということで、いつも以上に混んでいたということはありますが、多くの地域で以前と比べてタクシーがつかまらなくなりました。タクシードライバーに話を聞くと、コロナが収束し観光需要が増加する中で、コロナ禍で減ったドライバーが一向に戻ってきていないそうです。先日乗車したタクシー会社ではコロナ前よりも2~3割はドライバーが減っているということでした。東京や大阪、札幌、福岡などのような大都市は流しのタクシーも多いし、配車アプリを使えばすぐに手配できるのですが困るのは地方や郊外に行った時です。元々タクシーの台数が少ない上に、配車アプリもサービスエリア外なので使えません。先日長崎県の壱岐島に行った際に聞いた話では島のタクシーは20台程度しかないので、お盆や何かイベントがあるとなかなかタクシーに乗れないということでした。
このような状況のなか、これまで投資を続け交通インフラを維持してきてくれたタクシー会社の既得権益の問題がありますが、ドライバーが集まらない現状を考えるとせめてタクシー不足が深刻な地方や観光地ではライドシェアを解禁すべきだと思います。

地方でのライドシェア解禁するメリットの一つに高齢者による交通事故の減少があります。一時期高齢者による交通事故が注目された際に話題になっていましたが、郊外や過疎地域などはでは買い物や通院にも車が必要です。私の実家も宮城県の田舎にありますが、70歳代は当たり前のように運転をしています。80歳代になっても運転をしている人が多いです。そのような人を見て危険だと思う方も居ると思いますが、実際そのような過疎地域では運転しないと生活がままならないというのは理解できます。タクシーを利用しようにも前述のようにタクシーがそもそも少ない状況でとても不便です。そのような中で、ライドシェアが一般的に使えるようになれば無理に自分で運転するという状況が減るのではないかと思います。
このようにライドシェア解禁は既存のタクシー会社との関係もあると思いますが、せめて過疎地域や観光地だけでも解禁すべきだと思います。

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