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ついに著者になれました

今週13日(水)に初めての著作が発売され、ついに著者になることができました。

思えば、ここまで長い道のりでした。
本を出すということに憧れを抱き、いつか出版をしてみたいと思い、掲げている将来ビジョンの一つに“本の出版”をいつも入れていました。

しかし、憧れていたものの実は元々文章を書くのが大の苦手でした。国語が一番の苦手科目で、小学校の作文を書く授業でも題名だけで終わることも多く、宿題の読書感想文も半分以上あらすじを書くような子供でした。若い頃に何度かブログをやりましたが、続いても2~3ヵ月・・・。とても人に見せる文章を書くことなど夢のまた夢でした。

また経歴や経験という意味でもピカピカの経歴でもなく、何かの分野で日本有数の実績を持っている訳でもありません。書籍を書くと言っても何の分野で書けば良いのか自分でもよく分かりませんでした。

しかし、本を出版したいという気持ちは常に持ち続け、日々の仕事に打ち込んできました。

その間、何度か編集者とご縁をいただく機会はありましたが、やはり出版という壁は厚く話が具体的に進むことはありませんでした。

そんなある時、自宅で一人晩酌していると出版ゼミの広告を目にしました。
編集者として『人生がときめく片づけの魔法』を全世界1400万部超の記録的ヒットをさせた高橋朋宏さんが主宰するゼミでした。
そのゼミのことは以前知り合いが参加していたので、存在自体は知っていたのですが、以前はスケジュールが全く合わず断念していました。
どうせスケジュールが合わないだろうなと思い、何となく実施日程と自分のスケジュールを照らし合わせてみました。すると、偶然にもほとんどの日程が参加可能でした・・。

出版ゼミに参加したとしても出版できる保証は全くありません。しかしプロにアドバイスを受ければ、今の自分が出版というものに耐え得る人間なのかハッキリするのではないだろうか・・。濃い目のハイボールを2杯煽り、妻に費用の相談することもなく申込みのクリックを押しました。

そこから編集者へのプレゼンまでの約4カ月は怒涛の日々でした。沢山の課題を本業の仕事をしながらこなすのはかなりハードでしたが、周りの仲間と励まし合い何とかやり遂げました。
ゼミの中で、レジェンド編集者の一人でありゼミのディレクターをされている平城好誠さんから「平野さんは読ませる文章を書くよね~」とフィードバックをもらえまいた。
前述の通り文章を書くことにかなりの苦手意識を持っていたので、その言葉にはとても驚きました。
どうしてプロに読ませると言ってもらえる文章を書けるようになったのか?一つ思い当たる節があります。実は経営コンサルタントになってから研修やセミナーの講師の仕事をする機会が増えました。実は書くことだけでなく、人前で話すことも苦手な私は最初の数年間、研修やセミナーで話す内容を原稿として書き起こしていました。原稿を書いて練習し、本番では原稿は補助的に使うというやり方を続けてきました。その数年間は相当な文字数の原稿を書いたと思います。その後は研修やセミナーのために原稿を書くことはほとんど無くなりましたが、メルマガや雑誌への寄稿など常に文章を書き続けたことが大きいのではないかと思っています。
どんな書籍を書くべきなのか?そこはかなり悩みました。しかし、これまでの人生を振り返り、自分が人に伝えることができるのはこのテーマというところで着地し、今回の書籍の内容になりました。
ゼミの成果をアウトプットする10社の出版編集者の前でのプレゼンは本当に消耗しましたが、おかげさまで多くの編集者の方に興味を持っていただけてダイヤモンド社から出版が決定しました。

そしていざ執筆・・。予想はしてましたが、膨大な原稿を一から書くというのは想像以上に大変な作業でした。特に本業の経営コンサルタントの仕事もおかげさまで沢山の仕事をいただけていたので、そのスキマ時間に集中して執筆するのは心身とも過酷な日々でした。
そんな状況で支えになったのは出版ゼミの仲間で始めた朝活です。
毎日6:00~7:00の一時間、仲間で集まり集中して執筆するということを続けました。執筆というクリエイティブな作業はそんなに楽な作業ではないため、どうしても取り掛かる上で腰が重くなりがちです。そうすると、まとまった時間が取れないとなかなかと着手しないものです。しかし、この朝活の時間は必ず執筆をすると決め、継続させました。大晦日も元旦も休まず実施し、年が明けて最初に言葉を交わしたのは家族ではなく朝活の仲間でした(笑)。実は継続するのがあまり得意ではない私が予定通りに原稿を書き終えることが出来たのは、朝活メンバーのおかげです。

いざ発売が近づくと、次はプロモーションです。PR TIMESでのリリース、ダイヤモンドオンラインで発売日から6日間連続で記事を掲載など、出版社からも手厚いサポートをいただきつつ、身近な友人を知り合いに情報発信をしました。発売直後の売上がその書籍に運命を決めると聞いていたので、幅広く声掛けを行いました。コロナ以降、何年も会っていない知り合いも多かったのですが、自分の周りで拡散しれくれたり、知り合いの分まで購入すると言ってくれたり、多くの方に協力してもらいました。
そして発売日当日の13日、沢山の知り合いから店頭の様子について連絡をもらいました。実は発売日は九州に出張していました。配送の関係で九州での店頭ではまだ書籍は並んでいませんでした。14日の夜に帰京し、15日の午後には店頭に行く予定だったので、そこまでお預け状態です。
しかし、帰りのフライトの途中で、どうしても店頭に並んでいる書籍を見てみたくなりました。羽田空港に飛行機が到着したのが21時過ぎ。自宅の方向にある方向で夜遅くまでやっている大型書店はジュンク堂池袋本店(22時閉店)。
電車では間に合わないがタクシーなら間に合うと思い到着後すぐにタクシーに飛び乗りました。まるで恋焦がれていた恋人に会いに行くような心境です。
高速を使い、店に到着したのは閉店15分前(タクシー料金11000円涙)。
ビジネス書コーナーを探すと拙著「なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?」(ダイヤモンド社)が置かれていました。

見本を見た時も、ついに完成したか…。と思いましたが、店頭に並ぶ光景を見た時に、本当に著者になれたんだということを実感しました。この瞬間は生涯忘れることは無いと思います。

本当に沢山の方々に支えられて著者になることができました。この場を借りて御礼申し上げたいと思います。


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