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サンリオとの出会い~目覚め~

前回の続き。


やばい。

バニー&マッティがやばい。

バニマがやばい。

死ぬほど可愛い。

まさかいきなりこんな序盤で打ち抜かれるとは。ちょっとあまりにも鮮烈だった。さてこうなってくると他のキャラクターも気になってくる。ということで再び年代順にキャラクターを見ていく。

まずはバニー&マッティと同じ1973年生まれのキャラクター『コロちゃん』。二頭身でそばかすのあるまんまるほっぺの熊のキャラクターで、記念すべきサンリオキャラクター第一号である。

ぱっと見はまあ可愛いけどバニー&マッティほどのインパクトは感じなかった。しかしその設定を見て僕は目を丸くした。

『おなかがすいた時は、ほっぺのコロッケをたべちゃうよ。』

おなかがすいた時は、ほっぺのコロッケをたべちゃうよ?

何?

あのほっぺはそばかすのあるまんまるほっぺじゃなくて、コロッケだというのか?そしておなかがすいたらそのコロッケを食べる?

何その人生

バニー&マッティとは種類の異なる衝撃が走った。記念すべき一発目のキャラクターの設定飛びすぎじゃない?

自分でもよくわからない感情にとらわれながらも再びキャラクター一覧に戻る。1974年、ここにキティちゃんの姿が(THE  ALFEEと同期!)。何だかさっきよりも可愛く見える。しかし僕の目線はその隣、『八千代チャーマー』なる子に釘付けになった。おかっぱの和装の女の子。こけしのような見た目だがこれがまためちゃくちゃ可愛い。バニー&マッティといい無名だがこんなに可愛いキャラクターがサンリオにはいたのか。

さらに順で見ていくと1975年にはマイメロディとキキララ(リトルツインスターズというコンビ名だったことをこのとき知る)という超有名どころが生まれている。しかもどちらもツイッターをやっているようである。何と現代的な。「なう」とか言っちゃってるのだろうか。試しに見てみる。

………………………………。

地獄のように可愛い。


マイメロディはお友達と遊んだりしてその世界での日常を呟いている。言葉が全てひらがなでフワフワした感じが出ている。キキララもその世界での日常を呟いているが、マイメロディよりも幻想的な雰囲気で、言葉もどこか詩的だったりする。

その二組のツイッターを見ているうちに、僕は自然と心が癒されていた。

知らなかった。知っていたのに知らなかった。こんなに可愛いと思わなかった。いや、こんなに可愛いと思うと思わなかった。

(ちなみにマイメロちゃんのツイッターにたまに参上する現在の僕の最推しキャラであるクロミちゃんの存在は、この時点で既になんとなく気にはなっていた。だがそれはまたいずれがっつり書こうと思う)

そしてまたキャラクター一覧に戻り順を追って見ていくと、サンリオのキャラクターはバニー&マッティやマイメロ、キキララなどのストレートに「可愛い」キャラと、コロちゃんのようにちょっと設定がぶっ飛んでいる「面白い」キャラに分かれていることが判った。

ぱっと見て「可愛い」と思ったキャラは他にも1978年の『ボタンノーズ』や1979年の『タキシードサム』(見たことはあった)、1987年の『ウメ屋雑貨店』、1989年の『ポチャッコ』(こちらも見たことはある)、1992年の『パタパタペッピー』、そして2005年の『クロミ』など…。

「面白い」と思ったのは、1978年の『ビッグチャレンジ』(落書きのようなクオリティのワニのキャラクター。設定を見ると「笑っているように見えるね!」。公式でもわからんのかい。)。

1981年の『ゾウ自転車』(ゾウが自転車に乗っているキャラクター。設定を見ると「サイクリングも趣味のひとつ」。名前に「自転車」って入ってるのに!?)。

1985年の『カルチャーショック』(西洋文化を学ぶためパリにやってきた侍のキャラクター。名前!)。

1989年の『笑う女』(女の子が笑っている。名前!!)など。他にもちょっと数え切れないくらいいて、芸人の血だろうか、そういうツッコミどころのあるキャラクター達もまたこの上なく魅力的に見えてきてしまうのである。

それに『ザ・ボードビルデュオ』や『ザ・ラナバウツ』、『ウィアーダイナソアーズ』といった、見たことはあるもののサンリオのキャラクターだったことは知らなかったキャラクターなども多くいて、驚きと共にそれもまた魅力に感じたのだ。

つまり「可愛い」「面白い」「驚き」、この3つの要素が僕をサンリオに引き込んだのである。

僕は既にサンリオの虜になっていた。


数日後、カズと飲む機会があった。僕は言った。

「ちょっとさ、サンリオがやばいかも知れん。俺本気でハマりそうだわ。」

奴は爆笑していた。

気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。