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いちご新聞2019年10月号表紙事件

前回の記事から一ヶ月以上開いてしまった。

別にnoteに飽きたわけでも、ましてやサンリオに飽きたわけでも全然ない。単純に書くテーマがなかなか浮かばないのである。まあnoteの使い方は幅広いので別に一言のみでも画像投稿のみでもいいのだが、何かここまでの自分の使い方からしてそれはやりにくい。

そんな中noteに書かずにはいられない大きなテーマが突如僕の目の前に現れた。


それは今月のいちご新聞(2019年10月号)の表紙である。


10月といえばサンリオではハロウィンイベントで盛り上がる時期だが、それ以上に大きなイベントとして我が最愛のキャラクターにしてサンリオが誇るダークヒロイン、クロミ様の誕生日がある。それもまさに10月31日、ハロウィンの日である。

毎年この時期にはハロウィンの準備で忙しそうな他の皆を見て自分の誕生日を忘れてしまったのではないかとブチ切れるクロミ様という様式美的構図が見られるのだが、それが何とも言えずカワイイのだ。まあその後結局ちゃんとお祝いしてもらえて大喜びのクロミ様というところまで含めての様式美だが。

チャーミーキティも誕生日ですけどね。


つまりサンリオではこのシーズンの主役は他ならぬクロミ様。ということで10月号のいちご新聞では表紙に大きくクロミ様がフィーチャーされている。


それが一体どうしたのか?


何が言いたいのかと言うと、


カワイイのである。


死ぬほど。死ぬほどに。


百聞は一見にしかず、とにかくこちらを見てもらいたい。

名作絵画や絶景など、あまりにも素晴らしすぎるものを目にしたとき人は言葉を失い、ただため息がこぼれるのみである。僕がこの表紙を目にしたとき、ため息と同時にある種の混乱状態に近い感覚に陥った。カワイイ!と思う感情の中にこの世にここまでカワイイものなど存在するはずがない、夢でも見ているのではないかという感情が微妙に織り交ざったような独特の感覚。そしてようやく落ち着きを取り戻し目の前の“カワイイ”という現実を受け入れ究極的な癒しに心を支配された後、少し間をおいてこのクロミ様の圧倒的なカワイさを表現する言葉を必死に頭の中で探したが、とうとうそれは見つからなかった。

ツイッターでも少し書いたが、極みに達した芸術というものは理屈で語れる範囲を超えているものだ。

それをこうしてわざわざnoteで語ろうとすることには矛盾が生じていることはわかっているので、ここで僕が語るゲボ理屈などクロミ様のカワイさを説明しきれているものでは到底ないことを今更ながら受け入れた上で読んでいただきたい。


そもそもクロミ様がこれだけ大きく表紙に取り上げられるのはずいぶん久しぶりのことではないだろうか。いや、むしろ初めてか?
単独ではなく他の人気キャラクターも描かれてはいるが(今年のキャラ大上位6組勢)、完全にクロミ様が主役として描かれている。キャラクター大賞で去年よりランクアップし、久しぶりに一桁の大台に乗れた効果だろうか。何にせよファンからしたら本当に喜ばしいことである。

クロミ様というキャラクターの魅力については過去のnoteの記事でがっつり語らせていただいているのだが、改めて説明できる範囲でざっと説明すると、やはり他のサンリオキャラクターにはない「悪」の要素を持ち合わせ、イメージカラーも黒や紫といったダークな色調が多く、それでいて根は優しくていい子という二面性が唯一無二の魅力を発揮できている所以だと思う。

つまりクロミ様とは「光」と「闇」、「善」と「悪」という支え合い引き立て合う二つの要素が同居しているキャラクターなのである。

そしてハロウィンの時期にはクロミ様だけでなく、元々純粋に「光」であり「善」のキャラクターであった他のサンリオキャラクターたちも「闇」や「悪」の要素を取り入れることで、他のシーズンには見られない個性的で独特なカワイさを発揮するようになる。そんな中で元々その要素を持ち合わせていたクロミ様が今回の表紙のようにまるで魔王のような存在感を放つわけである。

衣装のカワイさもさることながら、コウモリや蝋燭といったモチーフがこれほど調和するサンリオキャラクターはクロミ様をおいて他にはいない。

まさに鬼に金棒、ジミヘンにギター、クロミ様にハロウィンである(らっきょうでも良し)。


正直今回のような衝撃を受けるのはサンリオを好きになってから何度もあった。いわゆる「クリティカルヒット」というやつである。それはクロミ様に限らず他のサンリオキャラクターでもだ。
しかし一枚の絵で受けた衝撃をわざわざnoteに書こうと思ったのは今回が初めてだし、毎号気合の入った表紙絵を見せてくれるいちご新聞の中でも今回のは僕が知る中じゃ過去最高に素敵なものであった。いや、むしろいちご新聞のみでなくても過去最高と言ってもいいかも知れない。


全く、35歳にもなっていまだに過去一のものに出会えるとは。こういうことがあるから人生はやめられない。

気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。