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2016年上半期観たもの備忘録

ライブも舞台も映画も展覧会もごちゃまぜだが、とりあえず足を運んで観たものについて備忘録。

1月
情動が死んでたので何も観ていない気がする、いやなぜか元旦に「きみといた二日間」を観てもっと情動が死んだ、グリーンインフェルノとか見るべきでしたわ

2月
OLDCODEX「veni vidi」(武道館)
veni vidiって、カエサルの「来た、見た、勝った」の「来た、見た」部分なんですけど、鈴木達央のエモさ(お前らは来たんだよ、みたんだよ、でもまだ大事なものを手に入れてないだろ? 自分に「勝って」帰れ!!!)にふれて情動が復活しはじめる

「オデッセイ」
マット・デイモンのインテリジェントでポジティブな孤軍奮闘ぶりに「前向きに生きるのは大事なことだ……」と異常に感化される

ミュージカル「GOKU」(アイアシアター)
金爆喜屋武様が主演。まさか高校時代に「めちゃウケるV系バンドあらわれたよ〜」なんて仲間うちで話してたときはここまでのスターになるとは……。
天下のクソ音響のアイアシアターですがエイベックス様が自社のハイレベル音響を持ち込んだとかでむちゃくちゃ音が良かった、手塚治虫原作の孫悟空ということで、まさに「子供に見せたい2.5次元」って感じで、たしかに2.5次元の今後の拡大の方向性はこっちだよな〜〜と思った

「KING OF PRISM by PrettyRhythm」
1月後半からレポマンガが盛り上がり出してて、これは行かないとな、と朝イチのバルト9予約して行った。異世界だった。朝から観るとかなり仕事に支障が出る。個人的にはこれを気にTRFとかTMとかに入門したいのだけど、あまりそういう方向のムーブメントが起きてないのがふしぎ。

「同級生」
実は、大学時代、原作を電車で読んでてマジで泣いてしまったくらい好き。なので「半端したらただじゃおかない」くらいの気持ちで行きましたが、あまりにも丁寧につくられすぎていて、それが原作をなぞるだけじゃなくて映像ならではのギミックもあって、半端の「は」の字も一ミリもなかったので、「ひえ〜〜〜まいりました」って感じだったし、ぶっちゃけあまりにも甘酸っぱくてこっ恥ずかしくて下手なエロよりも暴力だった……。

「キャロル」
試写状が来ていた頃から気になっていたんですが、「今のあなたには向いていない映画だと思うわ」と言われたので反発して観に行った、めちゃくちゃ胸にきましたわね……。帰りに銀だこで一人で立ち飲みしてずっと「う〜〜〜」って言ってた記憶。

3月
ミュージカル 「Dance with Devils」(アイアシアター)
これはお誘いいただいて特に推しもなく行ったのですが、めっちゃ歌が上手い犬がいたり、女オタクが嫉妬しないための女主人公表現が秀逸すぎてちょっと感動してしまいました。

「WEEKEND FLASH Vo.4」(渋谷Eggman)
cropさんにお誘いいただいてCreepyNuts観に行った、めっちゃ楽しかった〜〜〜〜けどオールナイトは結構つらかった……。観客がわりと(私ふくめ)新規感あって、フリースタイルダンジョンの影響を感じた。隣の人がコロナ飲んでガンガンのってんな〜って思ったら「何Twitterみてんだよ」って話しかけられて、ヒッて見上げたら知り合いのお兄さんでマジびびった。

「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」
まあファン向け特番ですよね、ファンなので楽しかったです。いっそ「ふしぎの国のアリス」パロとかやってくれ。

「ロブスター」
1月に「きみといた二日間」というゲロあま映画をみたときの予告で気になってたんですが、超よかった。独身が罪とされるディストピアで独身が収容される「恋愛ホテル」が舞台。「恋愛ホテル」でオナニーした男が右手をトースターで焼かれたり、鼻血の出やすい女の子に好きになってもらってホテルを脱出したい男が自分も鼻血が出やすい体質だと嘘をつきつづけてたり(相手の見ていない間に鼻をぶつけつづけてる)、恋愛ホテルを逃げ出した「独身者の集まり」では恋愛がご法度とされていたり、それなのに恋愛しちゃった女がレーシック手術を受けさせてあげると嘘をついて角膜剥奪されたり、端々のみみっちいけど痛覚にくる感じが最高。

4月
舞台「黒子のバスケ」(サンシャイン劇場)
天下のおジャンプ様マンガがまさかの下北テイスト(全部人力)だったので、ほんと〜〜〜にびっくりしたし、いっそ俳優が3割ブスに見える元刑務所の劇場(友人談)より下北沢か中央線のハコでやればよかったのでは……? 登場人物たちがええじゃないかのようにダンスを踊りまくる「Can Do」オープニングは本当によかったし、変なエフェクトかけたダサい映像を流してる2.5次元舞台はマジで見習ってほしい……(2.5次元舞台における「オープニング」という機構が私は結構興味深いな〜と思っている)

「オーダーメイド:それぞれの展覧会」(京都国立近代美術館)
「鑑賞者の順路の選び方によって作品ひとつひとつの意味が変わる」というふれこみの展覧会。京都に旅したついでにふら〜〜っと立ち寄ったのですが、めちゃくちゃよかったです。去年ドイツでピナコテーク・デア・モデルネに行ってから現代アートもっと勉強したいな〜と思ってたんだけど、そもそも現代じゃないアートも知らないからな……とつねに逡巡してるんですが、そういう「前提」ナシの人でも楽しめるし、「前提」がわかってるともっと楽しい、みたいなつくりかたなのがすごく良いと感じました。

京都国際写真祭
なんだかんだGW近辺に京都に行くことが多いのでいつもちょこちょこのぞいている。東京で見逃してたコンデナストのファッション写真100年があまりにもよかった……。

「インサイダーズ〜内部者たち〜」
最近韓国映画観てなかったんですが、これは気になっていた。ウェブトゥーン(韓国のウェブ漫画)原作と知って納得。たしかにマンガ的な人物造形だった。そしてびっくりするくらいホモソーシャルだった。おっさんたちの性接待シーンが本当にきもくて、「こんなきもいシーンをこんなに全身できもちわるく演じている俳優さんたちすごい……」と思いました……。

5月
ズートピア
とくに私が新しく評せることがないくらい良い映画ですね……。

ミュージカル「1789」(帝国劇場)
宝塚版を去年観ていて、まあストーリー同じだし行くか行くまいか迷っていたんですが、やっぱりみんな圧倒的に歌がうまいので「こ、これだよ〜〜ミュージカルってのは普通うまい歌を聞きに行くものなんだよ〜〜〜」という、2.5次元舞台の鑑賞しすぎで忘れていた前提を思い出した、ソニンちゃんが「ロック!」「浪速!」って感じで「あ、そうだよね、これロック・ミュージカルってふれこみだもんね」というのも思い出しました

「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館)
現代アートの「わかる人だけわかってよ」感が前面にでちゃっていて、う〜〜〜んという気持ちになった。でも、同性カップルの子供をシミュレーションした「[不]可能な子供」はほんと〜〜〜によかったです

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~(アイアシアター)
やっぱ2.5次元って本質的には俳優にきゃーきゃー言いたい、ライブエンタメとして楽しみたいというところがファンの欲求なのであって、ありがちな筋のお芝居パートを短めにして刀剣と全く関係ないライブパートを設置した刀ミュの判断は本当に正しい、去年のトライアル公演以上に楽しかったです

SHINee WORLD 2016 ~D×D×D~(東京ドーム)
なんだかんだ去年も行ったし今年も行ったよSHINeeコン。やっぱり私は純粋に存在の愛らしさによって信奉・庇護されるアイドルよりも、ダンス・歌唱技術を追求しようという気概のあるタレントとしての要素も強いグループ、そしてグループとしての「群」と「個」のバランスがいいグループが好きなんだなあと思います、ソロパートのはちゃめちゃ感がいつも好き。

6月
NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO(東京ドーム)
ぜんぜんCDも買ってないしFCの継続手続きもしてないしそもそもチケット自分でとってないしほんと〜〜に担当をもう名乗れてないんですが行ってきましたツアーオーラス。やっぱり一度観てしまえば「やっぱりNEWSしか〜〜〜」「やっぱり小山慶一郎しか〜〜〜〜」という気持ちにしてくれるのがNEWSなんだけど、わたしは軽率に浮気をしていきますごめんね小山くん……

シベリア少女鉄道「君がくれたラブストーリー」(赤坂レッドシアター)
Twitterでさわいでましたが、とにかくはちゃめちゃに良かったです、カネや役者のタレント性ではなく、脚本家のホンの腕一本でもってここまでやれるか、とちょっと感動した……しかしネタバレしたとたんにすべてが無効化するタイプの芝居って人にすすめるのが難しいですね

Perfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」(幕張メッセ)
これも直前にチケット譲ってもらえることになって飛びついたのですが……上半期に観た(ズートピアをのぞいては)、およそ最もカネ、才能、技術のパフォーマンスが引き出されたエンターテイメントでした。メジャーなところでニッチなオタクが好きそうなことが堂々と展開されているというのは結構あって、しかしメジャーの中心すぎて自分からはとびつかないので、こういう偶然性はありがたい……。Perfumeも「個」と「群」のあり方が抜群にうまいなと思いました。それは3者における関係だけじゃなくて、ヤスタカさんやライゾマティクスといったスタッフ・メンバーも含めての力関係として。

舞台「あわれ彼女は娼婦」(新国立劇場)
これも直前に譲っていただいたんですが……まさかの3列めドセンで本当に死ぬかと思いました蒼井優に10回くらい殺された、でも最後に真っ赤な背景を背負ってゆらりと舞台に現れた浦井健治に100万回ころされてしまった、浦井健治は最高の舞台俳優です


という感じで、一応思い出せるだけ思い出して書いてみました。週1では足を運ぶ系エンタメに行っているっぽいけど、そのぶんぜんぜん映画観てないですね……週イチでライブとか舞台見てるとまあカネがないんですよね、後半はもう少し映画を観たいです。

正直、もはや自分でチケットをとるほどの情熱と体力がなくて、舞台系マジで自分でチケットとったのが1つしかない……(しかもおけぴで譲ってもらったというだけなので完全に能動的とはいえない)。しかし、そのぶん、自分だけだと行かないような演目にも結構顔を出せたのでそれはそれでよかったかもしれません。今後も軽率によろしくお願いします

あとEXOコンぜったい行く……

いつもありがとうございます。より良い浪費に使います。