見出し画像

【第2弾】細かすぎて伝わりにくいし汎用性も無視した腐女子用語選手権

今日ひさしぶりに同人誌即売会にいって親の仇のように同人誌を買いまくったら、やばいアドレナリンが出まくってしまって、帰り道に郵便ポストが背中合わせに2つならんでいるだけでも「やばい!BLだ!」と叫んでしまう危ない人になっていたのですが(でも背中合わせに2つポストが立ってるのは謎すぎるでしょ新橋駅前)、ちょっとクールダウンするために「腐女子用語選手権」第2弾をお送りします。

今回も、最初のほうでは、ひろく使われている言葉をとりあげていますが、中盤以降は、汎用性がどんどん下がり、ほぼ私のまわりでしか使っていない言葉が大半になります。あくまで腐女子用語事典ではなく腐女子用語選手権だということをご理解のうえ、ご笑覧くださいませ。

【ATM】
ハマっているジャンルにどんどんお金を使っているさまを自虐して言う言葉。Twitterアカウント名に「ひらりさ@橘真琴のATM」などとつけている人も多い。 

例:「そろそろ橘真琴のATMから御幸一也のATMにジョブチェンジしそう」

【スパダリ】
「スーパーダーリン」の略。受けをこよなく愛し、余裕と包容力のあるイケメン攻への賞賛の言葉として使われる。さらに、高身長、高学歴、高収入といったスペックを備え、それに「料理上手」が加わると、スパダリ認定されやすい。「理想の夫」的な意味合いが強いかも。 

例:「御幸一也さん料理もうまいとかマジスパダリ案件ですね」 

【モブ】
フィクションにおいて詳細な設定や名前のない群衆キャラクターを指す言葉だが、BL界では、その匿名性をいかして受けにひどいことをしてくれる存在、攻めとしての戦闘力のあるキャラが見当たらないときの助っ人として重宝されている。受け攻めにはかかわらない、オリジナルの第三者として語り手をつとめる「モブ」、受けとなる「モブ」も散見はされる。ときには愛しあうふたりの愛のスパイスとして使われることも。BL界の発展にもっとも寄与した人物として表彰されるべき。 

例:「Free!は全員受けだから、もうモブおじさんに頑張ってもらうしかない……」 

【セコム】
受けが悪漢に絡まれたり、別の男に言い寄られているのを、有無をいわさず退散させることのできる彼氏力の高い攻めのこと。もしくは受けが他の男としゃべっているだけでひきはがす、嫉妬深い攻めのこと。腐女子界隈以外でも使っているみたい。「セコムする」という動詞もある。 

例:「ハイキューは男女カプだとどのCPが人気なの?」「カゲヤチです。影山くんだと谷地さんをセコムさせやすいんですよ!」 

【ハロウィン】
コミケのある盆暮れと同じくらい、腐女子にとって大事なイベント。10月31日の未明から11月2日の明け方にかけて、思い思いの仮装をさせたキャラのイラストや、「Trick or Treat」をめぐる受け攻めの攻防を描いたマンガ・小説がpixivに上がりまくる。三次元のパーティーとか行っている場合ではない。

例:「去年のハロウィンでお菓子に媚薬入れる設定はやっちゃったから、今年はどうしたものかな……」 

【召される】
キャラや作品の魅力が半端なく、萌えが極まりすぎて、もはや天の国に入ってもおかしくないような清浄な精神状態になっていること。 「とうとい」「ありがたい」よりも強い。 

例:「宗介が『言ったらお前泣いちまうだろ』と言った後の、凛ちゃんの泣きながらの『泣かねえ』やばすぎる、召されるかと思った」 

【◯◯嫌われ】
あるキャラ(だいたい受け)が多くのキャラに嫌われ、苛烈ないじめを受けるという設定の同人作品。昔からあったけど「黒子のバスケ」ジャンルにて「黒子嫌われ」ものが流行ったことで爆発的に広まったっぽい。BLは「愛され」が基本のため、注意喚起のためにタグがつけられた結果、タグがその存在を周知してここまでの広がりを見せているのかな?(「黒子嫌われ」作品は3900件以上存在する)

例:「『エレン嫌われ』ってすごい少ないんだよね」「もともとかなりひどい目にあってるからでは……」 

【女体化】
腐女子7つの大罪のひとつ。公式では男性であるキャラを、女の子だという設定にして二次創作をすること。主に受けキャラが女体化させられる。二次創作世界のなかでも男性だったはずのキャラがある日突然女体化する場合(後天的女体化)と、二次創作世界のなかではもともと女性だったという場合(先天的女体化)の2パターンあり、両方OKな腐女子、片方はダメな腐女子、どちらもダメな腐女子と人それぞれ。そのため大体注意書きがつけられている。とはいえ、あくまで「BL」として認識される。 

例:「受けだけ女体化はダメだけど、全員性転換は大好物」 

【風紀委員】
オタク・腐女子のマナーに敏感すぎて、あまり自分のジャンルにかかわりのない出来事でもついつい出張っていって学級会に参加してしまったり、自分から問題提起してしまうことを自虐的に言う。

 例:「年をとるにつれて自分も風紀委員になってきた気がする……」 

【お勉強野郎】
とくに食指が動いているわけでもないのに、はやりのジャンルをついついチェックして、それにハマっている人たちとの最低限度の会話ができるように知識を身につけ、そのこと自体に喜びを感じてしまう人。ドルオタ界隈で使っていたのを周りで使っているだけ。 

例:「お勉強野郎なので弱ペダ読まないとなあって思うんですけど、まだ読めてなくて。『東巻』さんって人が気になってるんですけどね」「それは人名じゃなくてCPだよ」 

【楽曲派】
キャラソンを聞くときに、声優の好みやキャラの好みよりも、楽曲としての良さを重視してしまうことを自虐して言う。ドルオタ用語より拝借して周囲のごく一部で使ってる。 

例:「楽曲派としては、たとえ渚怜ちゃんが歌ってないにしても『NEO BLUE BREATHING』を推さざるをえない」 

【私信】
こうなったらいいのにな〜と妄想していたことを、公式のストーリー展開で起きたり、イベントのMCで推し声優が言ったりすること。やはり周囲でドルオタ界隈より拝借して使ってるってだけですが、とても楽しくなれます。

例:「今日のDiaryの更新見ました? あれ、昨日の私のツイートへの私信じゃないですか??」 

【リア恋】
あるキャラ・人物について、他の男性キャラとカップリングさせる存在として萌えるのではなく、またアイドル的に遠い存在として愛でるのではなく、マジで付き合いたいという観点で好きになること。腐女子でなくても使っている。

例:「寿嶺二が沼なのは、あのダメ男ぶりがリア恋を誘発しやすいからですよね……」

【腐女子大喜利】
腐女子たちが妄想の翼を自由にひろげられるような設定のツイート、もしくはそれがRTされまくって大いに盛り上がっている状態。 

例:「天使と悪魔と人間がいた時どうカップリングするかって、最高の腐女子大喜利だな」 

【カースト高そう】
見た目がさわやかで快活なイケメンで、つねにクラスの中心におり、男女どちらともそつなくコミュニケーションをとって中学では童貞を捨てていそうなリア充キャラの性質を、一言で表したいときに使う。カーストというのは、もちろん本場インドのアレではなく、スクールカーストのことです。 

 例:「黄瀬涼太はカースト高そうに見えて案外根暗だからな……」 

【〜と寝た男】
作品の中でたいして目立った活躍をしてないのに、いきなり登場回数が増えたりソログッズが発売されたりするキャラクターのこと。 

例:「このメンツの中で財前くんのソログッズがあるなんて……さすがソ◯インターナショナルと寝た男」 

【◯◯と結婚している】
好きになってからしばらく経ち、最近ではそこまで激しい萌えは感じず、別のジャンルに目移りしたりもしているけれど、どうしても離れがたいジャンルに対して使う。今日つくった。 

例:「なんか、同人誌を買いに行きたいのはダイヤなんですけど、自分でつくるならやっぱりまだFree!なんですよね……」「あー結婚してるからしょうがないですね……」 

【玄関マット】
そのジャンルにハマる入り口になりやすい、人気のあるキャラのこと。某作品のイベントにて、声優さんが発言したらしい。 

例:「御幸は主人公じゃないよ、玄関マットだけど」 

【公式が同人誌】
 Free!のこと。


おそまつさまでした。あなたの周りで局地的に使ってる用語、ひろく使われてるように思えるけどいまいち意味がわからない用語、ありましたら教えて下さいませ。

●追記

「御幸は玄関マット」の件、「御幸は抜け出せないからレッドカーペット」と発言していらっしゃる方がいて、大変感銘を受けたことをしるしておきます。御幸一也 is レッドカーペット。


関連記事
細かすぎて伝わりにくいけど汎用性が高いと思う腐女子用語選手権

関連はしない記事
商業BL小説デビューにおすすめ!一穂ミチ作品を紹介していくよ
永遠の橘真琴、あるいは橘真琴の永遠

いつもありがとうございます。より良い浪費に使います。