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バズる増田のつくりかた

昨日の昼休みにふと「久しぶりに増田でも書くか」「女同士の百合っぽい感情ネタをいい感じに表したい」ということをつらつらと考えて、以下の増田を書いた。

会社のもっさりした女オタクが許せなかったのにhttp://anond.hatelabo.jp/20170601132858

そこまで人を釣ろうと思ったわけでもなく、推敲もしないで1時間ほどでアップした。本当に個人的に百合っぽい文章が書きたかっただけで、まあ30usersくらいになったらいいほうかな……くらいに考えていたので、まさかのはてブトップを獲得してしまい、めっちゃ驚いた。

もちろん会社のもっさりした女オタクも、会社のもっさりした女オタクにイライラしている女増田も一切存在しない。大変失礼しました。

ただ、私が新卒当時マジでもっさりしており、上司に言われてダイエット・ファッション改造をすることになったときの経験などは盛り込んでいる。結局、今は「TPOと最低限の清潔感は守りつつ、オフィスカジュアルの合間にジルスチュアートのフリフリスカートとかMILKのワンピースとかも着てる」というキメラオタク女になった。7kg痩せたけど4kgくらい戻った。会社のトイレの鏡で自分を見て「お前はなぜ今日スッピンで来ようと思ったんだ……」「なぜもっと髪の毛をきちんと乾かさなかったのだ……」とダメ出ししていることも多い。そのため、強いて言えば、先輩が私で、増田は脳内の声に近い。

自分で「創作」と断じている人も多かったが、コメント欄やTwitterで「この女本当にムカつく」「マウンティング」「これを百合と断じるオタクの安直さ」と怒り狂っている人などもいて、完全に「百合」のつもりで書いていた作者(?)としてはなかなか新鮮な気持ちになりました。

ほかに300~400usersは過去3回ほどあるが、1000users行くにはどうしたらいいのかな~と考えていた(考えたきり忘れていた)ので、今回は棚から牡丹餅でした。時間をかけて真剣に書いたものが全く鳴かず飛ばずインターネットの海に沈んでいくこともあれば、ペロッと5分くらいで書いたものでも100usersいくこともある。

感覚値としてわかってきたのは、創作増田がバズるポイントとして、

・拡散力のある増田ウォッチャーに初期に拾ってもらうと伸びる
・個々のエピソード・感情は実話から取り入れ、あくまで「実話」の強度を持たせる
・後半に「転」を用意して「あれ、こういう話だったの?」と思わせる
・読者への「問い」をつくる(文章のなかで増田自身の結論を出さないor反論の余地をつくり、コメントやツイートで自分の考えをあれこれ言いたくなるようにする)
・恋愛・セックスネタは強い

あたりが大切だということだ。これらのポイントを踏まえていればいるほど、拡散力が上がる気がする。

今回も、全ての要素を満たしていた結果として、運よくバズったんだな~と思う。

ただ、今回「百合」のつもりで書いたのに「嫉妬」「性格悪い」「マウンティング」という意見をいただいて気づいたのですが、

・女同士の嫉妬、マウンティングネタも強い

ということなんだと思う。「百合」ということで拡散していただけたらいいな~とはもくろんでましたが、「マウンティング」って言われるとは本当に思っていなかった……。わりと「下剋上BL」のノリで書いてました……。単純に、「なりゆきで先輩のファッション指導をすることになる」だけの説得力として、増田がめっちゃ見栄っ張りなほうが、逆に話が進行しやすかったのと、二人のキャラに対比が生まれることで、カップリングとしての個性が出るかなと思って、増田の自分語りを多くしました。「こういうふうに書くとマウンティングって言われてバズるぞ」みたいなところもコントロールして書けてこそ、真の増田職人と言えるのでしょう。あと、こういうネタバラシをしない人のほうがかっこいい……。

ちなみに「バズる増田のつくりかた」というタイトルにしましたが、「増田がバズる要素」自体は、増田以外のインターネットコンテンツにも当てはまることだと思います。

もっともっと増田道をきわめていきたいところです。

【おまけ】

課金すると、過去にそこそこバズった創作増田が読めます。


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