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僕はいつでも幸せになれるから・・・

やっぱり、
音を奏でて歌うからには
より多くの人に聴いてもらいたい。

とは、
何らかを発信するわけだから
そんな「望み」は
あって然りだとは想う。

想ってみて
次のセリフを考えた。

「好い曲を創ればいいんだよ」

このセリフには
ツッコミどころが満載だけど、
「真理」と呼んでも
差し支えない。

と、
誰もが・・・いや、
とりあえず僕の世界では
「真理」と見受けられた。

好い曲を作って、
好い音で、
聴いた人が、
好い氣持ちになるように。

「売れる」とか、
「カネになる」とかは
置いておいて、
「より多くの人に聴いてもらう」。

そのためにやるべきことは、
売り方、見せ方、戦略は
色々あって、
むしろ
そっちの方が重要じゃないか?

なんていう風潮があることも、
僕から眺める世界では
重々感じているところではあるが、
先ずは
「好い曲」を創ることだ。

で・・・好い曲って何?

よい詩で、
好い音で、
聴いた人が、
好い氣持ちになるように。

こんなに「好い好い」と
言っているんだから
これが「好い曲」の定義だろう。

とAサイドの「僕」が言う。

そして、
日々、歌っていて、
「好い曲しかやってはいけないのか?」
という、
窮屈さを感じてくる。

***************

僕は決して、
何かがバカ売れしたり、
バズったりした経験はないのだけど、
そして
何か僕自身の勘違いなのかもしれないけど、
「ここではこの曲をやるべきだよな」とか、
「ここではこの曲が相応しいよな」とか、
空気を読んで、
そこに適した、「好い曲」が
生まれたり、選ばれたりする。

でも、
忘れてしまいそうになっている、
忘れられてしまいそうになっている
かつていた「僕」
かつてそういう「人」として
存在していた人がいる。

「好い曲」ばかり歌っていると、
「良い曲」や、
「善い曲」や、
「佳い曲」ばかりになってしまう。

「好い人」ばかり演じていると、
「良い人」や、
「善い人」や、
「佳い人」ばかりになってしまう。

「ありがとう」
「幸せ」
「愛してる」
「大切」
「思いやり」
「一緒だよ」etc・・・

確かに、
大切な言葉は大切だよ。

大切なことを歌った方がいい。

で、
「大切なこと」って何?

**************

かつて、
人が不快になるような、
自分が不快になるような
詩を歌っていた。

非道いもんだったと
今は想う。

道に非らず、
道なき道を歩いていた。

誰とも出逢えなかった。

出逢っても、
それは苦痛ばかりだった。

辛かった。

辛かったので、
辛くない道を歩もうと想った。

幸せな道を歩もうと想った。

*************

街には、世間には
薄っぺらい言葉が溢れてる。

と想いながら、
道に唾を吐いていた。

その薄っぺらい
「愛」とか呼ばれる言葉たちを
苦虫を噛むような気持ちで呟いた。

「幸せ」と歌って、
気持ち悪い気持ちに触れた。

泣いた。

何度も嗚咽した。

ドス黒い何かが浮かび上がった。

それが「何か」と分かり、
分けて、手放すことを覚えた。

「幸せ」に成ってしまった・・・。

*************

「僕はいつでも幸せになれる。」

そう確信したら、
好い曲が出来るようになった。

好い詩を
歌えるようになった。

そして、
あの「悪い曲たち」は
今、どうしているんだろう?

ためしに歌って
蘇らせてみる。

・・・愛おしい。

*************

子供の頃から、
畑で野菜を育てていた父のいる家庭で
育った。

だいぶ大人になった時に
気づいたことがある。

「畑で採れた野菜は美味しい」
とか言うけど、
決してそんなことはない。

旬の時期を過ぎれば
味は落ちるし、
虫食いだったり、
水分過多で水っぽかったり、
水分足りなくて硬かったり。

そんな色とりどりの野菜を食べてきた。

今、僕も大分の田舎で
田んぼ、畑、そして音楽をしてる。

畑を眺め、家を眺め、
採れた野菜を食べると、
当たり前だけど、
「今の暮らし」の味がする。

それは、
美味くもあるし
不味くもあるんだ。

僕はずっと
音楽家として
成功を収めたかったし、
今も、いつも
音楽してたいんだけど、
毎日田畑や子供の相手で
終わってるオレ・・・

そんな暮らしのおかげ(せい)で
出来た
美味しい野菜を食べていると、
美味くもあり、
不味くもある。

ただただ
納得の味なのです。

*************

好い曲は出来た。
で、
「悪い曲」はどうする?

やりたいようにやればいい。

生きたいように生きればいい。

「こんなはずじゃなかった」とか、
「こんな人生は嫌だ!」とか
想えばいい。

謳いたくなったら謳い、
必要なかったらやめればいい。

「現実」が
しっかり映してくれている。

それを見ればいい。

「良い曲」の例↓

「悪い曲」の例↓


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