木ん家

ドとソの関係。ドとファの関係(5度の関係と4度の関係)

現代は平均律ですが、12音階の成り立ちはピタゴラス音律でした。
ピタゴラス音律は倍音の揺れが協和するところ。
ドを基音としたらソ。
ド(261Hz)の音波が1回波打つときに3回波打つのが1オクターブ上のソの音です。
だから、ドの弦を弾くと1オクターブ上のソの音が聞こえてきます。
https://note.mu/hirasakana/n/n270c1e62a98d?creator_urlname=hirasakana

だから、弦をチューニングするとき、3弦のド(261Hz)を決めて、3倍音のソの音に意識を集めます。
4弦のソ(になる予定)の音からも2倍音、1オクターブ上のソの音が聞こえてきます。
二つの倍音の音程がそろった時、それまで揺れていた音色がスーッと消えて1本の線の様に響きます。
そこがドとソの音の関係です。
(これはピタゴラス音律の調律方法で、ピタゴラス音律だとどうしてもドソ以外の和音にズレが出てしまうので、ある程度の揺れで妥協して、他の弦との協和性と兼ね合わせます)

この倍音からの発想で出来たのがドレミの音階だということを知って、大きく感性の扉が開かれた実感がありました。

何でベースはコードを弾かずに一つの音しか鳴らさないんだろう?
何でコードの一番低い音がコード名になるんだろう?主軸の音「ベース」と呼ばれるんだろう?

答えは倍音にあったんですね!
理論書にはカタチやルール、法則の説明ばかりで原理がなかなかわかりやすく書いてなかった。

この僕の説明がわかりやすく記せているのかというと疑問ですが、
自身の理解をまとめるような前提で綴っていこうと思います。

赤がド。青がソ。黒がミです。

ドが鳴ればソがわかる。ということは解りました。
僕はいつも「きらきら星」の冒頭がドドソソだな、と意識しています。

しかし、ソを鳴らすとドが聞こえてくるのか?
というと、聞こえてきません。
聞こえてくるのはレです。

ドの3倍音はソ。ソの3倍音はレ。
ド:ソ=ソ:レ です。

ドとソの音の間隔はソとレの音の間隔と一緒(5度)です。
ピアノの鍵盤で間隔にある鍵盤の数を数えるとハッキリわかるでしょう?

ドとソを鳴らすと必ずドが基音になる。

でも、あれ?、なんで?
ドレミファソ〜 のドとソはわかりました。
でも
ドシラソファ〜 と下降した下のソとドの関係はどうなるの?

低いソとドを鳴らしてもやっぱりソ(G)の和音感はしないで
Cの和音として聴こえます。

ソ(低い):ド=ド:ファ。
ソとド。ドとファは同じ間隔(4度)です。

なのでドとファを鳴らすとどうしてもファの和音(F)の感じが強くなります。
それでようやく図形を描いてみて腑に落とすことが出来ました。

方眼用紙をはみ出しちゃってますが、大きな赤い「ド」のひと波があります。ひと波が大きいほど低音である、と解釈しちゃって良いと思います。

そういうことだったのです!
細かい波の赤い線が鳴らした「ド」だとして、
それより少し大きい青い線が低い「ソ」。
この二つの音は「ド」が4回揺れた時、「ソ」が3回揺れた時に交差します。
そこには2オクターブ下の「ド」のひと波があります。

だから、この波形を総括してひとつの音にまとめると「ド」。
「ド」が聴こえてくるんですね。
幻の2オクターブ下の「ド」がベースになっているんですね!

この上記の「ド」を「ファ」。「ソ」を「ド」に置き換えても同じことが言えるわけだから・・・。

やっと理解できました。

だから、
ドとソが並ぶとドの方が強くて
ドとファが並ぶとファの方が強い。
2音間に於いて、
4度間隔だと高い音の方がベースとなり
5度間隔だと低い音の方がベースになる。

それは幻の2オクターブ下のベースが在るからなんですね!

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