寂空に泳ぐ魚

02_ナクデモナク

寂空に泳ぐ魚
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2009年に知り合い、2015年まで。
年に何度か一緒に演奏してきた津軽三味線弾きの寂空と
4年ぶりに再開して、
2019年4月21日(日)に
西千葉の「平凡」さんで演奏させていただきます。

高松の路上で出逢って10年かぁ・・・感慨深いです。

僕は2013年から大分の耶馬溪で田舎暮らし。
寂空はバリバリ東京から世界を演奏で飛び回るようになり。

お互い結婚し、僕は子ども2人。
関東に行く機会が少なくなったかと思えば、
千葉の両親が(元気ですが)だいぶ年老いてきたので
またちょくちょく関東でも活動できるように
したいなぁ、と想っているところ
久しぶりに寂空から連絡あって。

こうしてまた「かつて」だったご縁が繋がって
あたらしい「今」を一緒に紡いでいけることを
幸せに思います。


僕はウクレレとジャンベ(アフリカの太鼓)を
同じくらいの割合で奏でるのですが、
津軽三味線だとやっぱりジャンベを叩きながら
謳いあげるスタイルが似合いますね。

西千葉ではウクレレとジャンベの
対照的なステージを演りたいと想っています。

寂空のおかげで「こきりこ節」「ほーはい節」など
日本民謡を覚える機会が増えました。

そして、自分でも民謡っぽい曲を創ってみようと思って
できた曲がこの「ナクデモナク」です。

寂空と出逢った頃の何年かは
歩いてどこまで行けるか旅したり、
東京のアパートを引き払って
ママチャリでGo west。
鹿児島まで辿り着いたり。

あの頃感じた自分の無力さ、
そして自然の無限の深さ、広さ。

社会から外れていく。
ヒトの間だけで通じる常識は
大地の上に在る。

「自分」としては
気の利いた詩を描いたと思うのですが、
歌って響いてもらえるのは
所詮、ヒトの誰かでしょう。

何処かから
「己」を通じて生まれた詩を
ヒトの誰かと響き逢える。
これを幸せと想う僕は、
見渡せば空、宇宙の静寂の中で
ぽつりぽつりと
灯る「命のあかり」のひとつです。

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『ナクデモナク』

錆びたトラクターに
夏の残り香ボウフラ
草むらに僕らひとり
ナクデモナクワラウデモナク

もりもり森のなか
僕ら佇む夕暮れ
夜になれば夜の命
ナクデモナクワラウデモナク

静かな闇のなか
人知れず生きる
僕らの枠の外で
ナクデモナクワラウデモナク

朽ちた大樹の下
誰が見つけた
幼きまだ名も無きか弱き命
ナクデモナクワラウデモナク

ナクデモナクワラウデモナク

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※丁寧に録音「レコーディング」した最新音源「ひとつ」、
こちらよりどうぞ。
https://note.mu/hirasakana/m/m4915a40ca237

※西千葉ライブの詳細はこちら
https://www.facebook.com/events/374655933314591/
https://www.hirasakana.com/shows

※全国各地、ウクレレ生音ライブ、指1本で弾けるウクレレワークショップ。
巡ります。興味ある方おられましたらお声掛けください。

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