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夕焼けと満月

これも、
「ラフな音源」というマガジンに入れましたが
ラフな音源ではありません。
2014年に作った「100年」というアルバムから
思い出したようにビデオクリップを作りました。

先日も「あの坂を登れば」をyoutubeにupしましたが、


夏の初めに「あの坂を登れば」。
夏の終わりに「夕焼けと満月」。
この2曲を、2014年に完成させ、
去年、新アルバムが完成したので

晴れて、旧作となり、しばらく自分でも聴いていなかったけど、
久しぶりに聴いたら「良い作品を遺せて良かったな」
と思いました。

と言っても、僕だけが聴いていても、
誰にも届かないので、youtubeにupしてみました。
100人くらい聴いてくれたらいいな。
バズっても嬉しい。良い曲で、良い仕上がりだから。

CDとか、web販売はこちら

そんなこんなでこの「夕焼けと満月」
とっても気に入っていて、
自分でもついついいつも聴きたくなっちゃう。

曲が出来たのはたぶん
2007年くらい。
東京の4畳半アパートで暮らしてた頃。

本当にいろんな出会いがあったような
なかったような。
独りで散歩した思い出の方が強かったりもします。

東京は、なかなかアリバイを隠す場所がないことが
しんどくて、
よく多摩川の河川敷まで行って身を隠していました。

クリスマスイブに芋とタイコを持って
焚き火をしようと
多摩川をのぼったなぁ。独りで。

この曲は、僕の東京の唄です。
「あのこ」も、まぁ
実在のひとです。

あの日々の
僕も彼女も
今はどこにもいないけど
良い曲を遺せて幸せです。

こんなバンドがやりたかった!
ってサウンドも実現できて幸せです。

フィッシュマンズが好きで、
フィッシュマンズみたいなバンドがやりたくて
フィッシュマンズのアルバムばっかり
MDウォークマンで聴いて散歩していました。

フィッシュマンズと重松清の小説で
僕の東京ライフは空白の延長を3年くらい過ごした
と自覚しています。

バイト、バンド、路上、お酒。
「死ぬほど楽しい 毎日なんて まっぴらごめんだよ」
って故・佐藤伸治さんの声に
うだつの上がらない毎日が救われていました。

バンドがやりたくて東京で暮らして、
それなりにいろいろやれて、
理想のバンドはやれなくて、
今、東京離れ、大分で、
各地で暮らす旧知の3人と
気がつけば10年以上、年に数回、
一緒にバンドしてツアーして。

テンプレな、憧れのバンドの音のような
ロックバンドじゃなくて、
ピアノと馬頭琴と、僕タイコ&歌。

「風の音楽家」という
カテゴリじゃありえない。
だけど生音の響きにこだわる故
本当に本質的な音楽がやれてる現実が
面白くて仕方がないです。

9月も4〜9まで中国地方周ります。

またその前、↑
8/26~9/3までは北陸ツアー。家族で参ります。

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たくさん、日の目を見てない、
あなた、きみ、ぼくに
届いてほしい曲があるんです。

最近、れいわ新選組の登場により、
世の中を変えていけるかはともかくとして、
(みんなでかえていこー!とは想ってます)
お金を勘定に入れないで、
苦手なことに落ち込まないで、
本当に生きて、やりたい、
やり遂げようと
強く想うことは何かと
考えられるようになりました。

上手に、綺麗に、スマートに、
誰に届けたいのかって、
誰と響き合いたいのかって、
誰を救いたいのかって、
「君」だよ。
「僕」だよ。
いや、あの日々の「僕」だよ。
あの日々の僕みたいな「君」だよ。

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あとあれだ。
誰かのシェアでやってみた
「アスペルガー診断」て○×やって、
「隠れアスペルガー」って診断されたのも
ぐんとチカラ湧いたな。

僕は全然アスペルガー(ニュータイプと呼んでます)
になりたくてもなれない
バランスとれちゃうオールドタイプ
だと思ってたけど、
そりゃそうだよね。
いろいろそんな自閉症的な人に
憧れたり、許したりしちゃってる時点で
人は鏡なのだから
彼らは僕だったんだね。

「そんなんじゃ伝わらないよ」とか
TKOだかTPOだかのフォーマット意識して
誰が決めたかわからない
質の高さに振り回されるより、
もっともっと、夢中に生きて行こうと想う。

段取り、苦手です。
スケジュール組むのが下手で、
今年も夏は、ほぼ稼ぎもなく、
ライブもツアーもありませんでした。

落ち込まなくなりました。

音楽は、やると決めたらどこでも出来ます。
迷惑に思う人もいるので警察も来ます。

夢中で生きていこうと想う。

「君」に届けていきます。

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夕焼と満月

ぜんぶが味方してくれたわけじゃないけど
町は夕焼けに包まれてみんな真っ赤に染まってた

カメラを片手に外に出てみれば
知らないとなり近所のおじさんと
「いやぁ 綺麗ですね」って 一緒に見上げてた

何もかもうまくいくだなんてとてもじゃないが
どっちかっていったらどんづまり
このまま夜の街を徘徊するような気分じゃないから
足は自然に河原の方へ向かってた

電気があちらこちらに灯いて
笑い声やら話し声が離れてく
敵も味方もいなくなった頃を見計らって
今度は満月か…贅沢だな

「寂しくなんかない」って言ったらやっぱり嘘になるけど
あのこもたぶんどっかで見上げてんだろうな
去年の今ごろはたくさん一緒に歩いたね
まあ、そんなとこ。
ぜんぶが味方してくれたわけじゃないけど
町は月明かりを残して
ゆっくり ゆっくり 寝静まる


うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。