配信用ジャケット

04_-_雑草

平魚泳
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※試聴版。オリジナル版(01:50)は購入後に視聴可能。

10年くらい前、チューバとSAX。そして僕がタイコ、ウクレレ、うた。
そんな3人組のバンドをゆる〜くやっていました。
ホームレスが排除されたり、ゴミ箱が爆発したりしていたあの頃です。
新宿中央公園に3人集まり、ふにゃふにゃとセッションしていました。

「雑草〜また生える〜」
なんて詩が生まれたのは、きっとそんな雰囲気から即興で生まれたフレーズです。

かなり、子ども、おとな受けが良いので、
しばらくバンドでも独りでも定番でしたが、
歳を重ねていろいろ開けてくると共に
ちょっと自嘲的な歌詞に違和感を感じて、
あんまり歌わなくなっていました。

でも1年くらい前に、
その違和感の歌詞を腑に落ちる歌詞に変えて復活しました。

「その他大勢 いたるところから 雑草また生える」
から
「魑魅魍魎やおよろず いたるところから 雑草また生える」
へ。

なんだかね、自分たちを(雑草ですが)雑魚みたいに歌ってしまうのは
人生可哀想でしょう?

テレビやメディアで有名無名。お金持ってる持ってない。仕事持ってる持ってない。経験持ってる持ってない。たくさん知ってる何にも知らない・・・。

もういいでしょう!
そんな生き方のシフトがこの詩の違和感になりました。
・・・むかしはこんな自分だったんだよなぁ(ぎゅっと抱きしめる♪)


やおよろず、八百万の神々がこの世には宿っている。って言いますよね?
こんな日本の宗教観は大好きです。
アメツチ、風、太陽、いろんな仕事、
すべてのものに神は宿っている。という。

で、魑魅魍魎って言葉も、じつは同じなんだな・・・って。

鬼も神様です。雑魚も神様です。僕らがいるかぎり、いや、
僕がいるかぎり、八百万の神々がいます。
常に生まれては消えてゆく。

土がある。この身が在る。
か(彼)とは『遠く』とか『離れた方』をイメージさせる音の響きです。
この”み"が在って、か”み"が在る。

「こ」って言ってみて感じる響きと
「か」って言って感じる響きを比べてみてください。

面白いでしょう?


はい。そんな10年の変化の私です(笑)。

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この「ひとつ」ってアルバム。
じつは韓国語で歌った録音の方が先にありまして。

韓国で演奏するご縁がしばしば生まれてきたので
見捨てられた(見捨てた?)日本よりも気合入れて作りました。

外国人のアイデンティティの違いとかを、世間はあーだこーだ言いますが、生きてる人間、本質は一緒だろ!と証明したい想いもありました。

そんな想いと共に、あらためてこの「雑草」を歌いたくなって
最近は韓国でも日本でも、タイミングを見計らっては歌っています。

ちなみに「魑魅魍魎やおよろず」は、
「山霊あらゆる鬼 数えきれない神々」
「サンリョンオンガトッケッピ クジオムヌンシンドゥル」
「산령 온갖 도깨비 그지없는 신들」

通じているかわかっていませんが、他の歌詞はわかりやすいので
伝わると思っています。

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雑草

雑草 また生える
抜いても抜いても生えてくる
魑魅魍魎 八百万
いたるところから
雑草 雑草
にょきにょきにょん

生まれて死ぬまで
ひとつよろしくね
雑草 雑草
にょきにょきにょん


※只今、無料でupした曲達を、有料に差し替え中です。
https://note.mu/hirasakana/m/m2f34b79d1a86
↑こちらのリンクから、まだ残っていたら、全編無料で聴くことが出来ますよ。

※noteで可能な限りの1番高音質"192kbpsのMP3"でダウンロードして聴いていただくことが出来ます。アルバム「ひとつ」12曲は全曲併せてmixマスタリング共に時間をかけて仕上げています。お手持ちの再生機器で愛聴していただけたら幸いです。

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