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望んだ世界に臨む

例えば、
もっといろんな
みんなが知っている曲を
たくさん弾けた方が、
仕事にしても
コミュニケーションにしても
広がると思った。

「みんなで歌うと楽しいね」って。

例えば、
「うたもの」を演るより、
インストゥルメンタルで
演奏するミュージシャンになった方が、
ワールドワイドに活躍できそうだし、
CDを購入して
活用するツールとしては、
インストで綺麗な音で、
余計な言葉なく、
流れてくれた方が、
お店のBGMや、
暮らしのBGMとして
活用しやすいんじゃないかな?

と思った。

例えば、
無名なオリジナルの曲を
歌ってお金をもらうより、
ウクレレを教える「先生」になって、
ユーザーのニーズに合わせ
彼らの弾きたい曲を
教えた方が、
そして満たした方が
「仕事」として成立しやすく、
お金もいただきやすいんじゃないか?

と思った。

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本当はそれが
「やりたいこと」ではなかった。

「好いアイデア」だとは
思ったけど、
「やりたいこと」ではなかった。

ずっと「やりたいこと」は
「音楽」なので、
大きな括りとしては、
望みの叶う方向ではある。

でも、何だろ?

音楽を使って、お金を得られる手段を身につけ
「音楽が仕事」というライフスタイルで、
安定した生活を手に入れること。が、

夢ではなかった。

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何かを感じた。

どうにかしてその感じを
表に現したかった。

そこに「詩」と「音」を
用いようと想ったのだった。

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これは僕の人生に於いての
「縁」だ。

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そんなきっかけの僕の「夢」だから、
なかなか結果に結びつかなかった。

音楽を始めるんなら、
「誰か」みたいになりたい。
という憧れがあった方が良い。

その人や、そんな人達の音楽を
コピーして、たくさんコピーして、
それを自分の「学び」として
身につけた方が
成長が早い。

僕みたいに、
「僕自身が感じた何か」を
表現しようと
最初からするなんて、
実力が追いつかないんだから
最初はコピーを
たくさんやった方が良い。

だから僕の成長は遅かった。

鈍臭かった。

みんなが知ってる曲を弾けなかった。

オリジナル曲なんて
誰も欲しがらなかった。

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それでも何とか、
成長と巡り合い。

本当の音楽の面白さと出逢い、
いろんな人の創った曲を
アナライズして、
その人が、その音を使う
メッセージを感じ取る面白さを知って、
いろんな人の曲を弾くことへ
興味が湧いて
たくさん成長するきっかけを
いただいた。

それから、
バッハやシューマン、モーツァルトとか
昔の曲を、楽譜を読み、
ウクレレでアレンジして、
「ウクレレクラシック」とか付けて、
CDで販売したりした。
(著作権フリーになった曲を
気遣いながらね)

やっぱり、
「うたもの」より売れた。

・・・複雑な気持ちにもなった。

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そして、
ドレミファソラシド。
音律の成り立ちや、
倍音の響きを読み解く
「純正律」から始まる、
自然界を読み解く
僕ら人類の個性を知って、
そんな原点から音楽を学ぶと、
音楽は、
簡単に触れることも出来るし、
複雑に読み取ることも出来る。

その人がそれぞれの次元に
寄り添って在るもの。

として知ることになると、
それを伝えたい。
という欲求も芽生え、
ウクレレのワークショップや、
ウクレレの教室を始めることとなる。

こんな僕から
ウクレレ、そして音楽を学びたい方がいたら、
もちろん喜んで、
今もお仕事させてもらいます!

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そして、結果、やっぱり、
無名のアーティストの
「ライブ活動」で全国を巡るより、
「ウクレレ」という
知名度のある名詞と、
「ワークショップ」という
参加型のイベントにしたことによって、
縁ある各地で、
サマになるパフォーマンスが
出来るようになった。

やっぱり
「良いアイデア」だった。

それが2019年・・・。

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コロナじゃないよ。
消費税増税。
そして、
本当にCDを聴かない時代に
突入したこと。

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世の中は
「こんなにも移ろい得るものなんだ!」
と知った。

その度に
何か時流にあった方法を
考える・・・。

それは
僕の本分なのかな?

それを考えるようになった。

何を以って、
僕の人生を
「うまくいく」と
言い当てられるのだろうか?

いや、
それは簡単なことなんだ。

どこかから
何かをいただいて、
ふっと湧いたイメージが
音楽として
表に現れ、
表現が出来た時。

僕は、
詩の内容にもよるけど、
仕方なくもあり、
愛しくもあり。

この唯一の人生を
素晴らしく思えるんだ。

それが僕の
「うまくいっている」。

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ここから始まる。

そして今までの努力は
ここに帰着する。

若くて、ヘタクソで、
経験も少なく、
ボキャブラリーも貧弱だった僕は、
今、ようやく辿り着けた。
描くことの出来た
「楽曲」という表現たちを、
とても誇らしく想っている。

そして、
これらを連れて、
ここから歩む道は・・・

*************

長年かかって、
いろんな振る舞い、
「表現作法」を身に付けたと
思います。

いろんな「平魚泳」を
好いてくれている方々に感謝です。

もちろんこれから、もっと、
言葉を除いた
ウクレレのインストゥルメンタルにも
力を入れていきたいし、
ウクレレを教えることによって、
僕も大きく学ばせてもらえるので
まったく今後とも
これらの機会を
拒むつもりはありません。

ウクレレの生徒さんの
「弾いてみたい」によって知った、
スキマスイッチさんや、

加川良さん。

僕の聴かなかったアーティスト達の楽曲に
耳を傾け、採譜して、
彼らの表現の秀逸さを味わう。
生徒さんの「好き」な想いを味わう。

とても得難い経験です。

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それでも、
時流や、稼げる方法に
身を寄せているだけじゃ、
僕自身の生み出した
想いで映した世界を、
棚上げしておくことになってしまう。

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いいところでつかまえた
僕の「詩」、表現を、
他人や社会からの「求め」
ばかりに合わせて
表現をしないでいたら、
僕自身が忘れてしまって、
「在ったもの」が
失くなってしまう。

だから、
どんな「良いアイデア」も
儘ならないと
わかった以上、
僕の人生の時間を
もっと「やりたいこと」に使って、
それが叶ったところに
「うまくいっている人生」が
さらに
「うまくいく世界」に
変貌させていける。

実りが現れる「実現」の範囲が
少しずつ広がったらいいな。

スタートを間違えちゃいけないよ。

スタートは
いつでも此処から始まるんだ。

そこから見えた
先の世界が、
どんなに煌びやかで
みんながそこに向かっているとしても、
本当に君は「そこ」に
行きたいのかな?

行ったら
何が実現されると想う?

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いろんな「平魚泳」の姿を映して、
いろんな演奏の機会をいただいています。

それはとても有り難く、
素敵な現実です。

それでも
スタート地点を見失わないように。

何で僕はそれを身に付けたのか。

何で僕はそれを
磨いてきたのか。

*************

週に2回は行おうとしている
ツイキャスライブが、
今、僕の中で
一番大切にしたい
「表現」の場となっています。

この決断をしなければ、
どうしても、
日々のこなさなきゃならない
優先させるべき項目で
埋め尽くされてしまいます。

親のこと、子どものこと、
夫婦のこと、
ギャラがあったりなかったりの
「仕事」のこと。

僕の「詩」は
社会には必要のないことだと
思います。

それを「必要」のチケットを得るために
いろんな「手法」を
考えてきたように
思います。

今一度、立ち止まって、
「望んだ自分」になって、
「望んだ世界」を
創っていかないと、
人生の意味がないよな・・・

そう思うのです。

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。