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CyberAgent社内勉強会【デザイナーとしての次の一手】 に参加してきたレポ


はじめまして。CAMで2年目のデザイナーをしている平田と申します。

2019年5月16日にアベマタワーで開催されたデザイナー向け勉強会 【デザイナーとしての次の一手】に参加してきました。

✨ プレゼンテーターは、長谷川恭久さん @yhassy ✨

今回の勉強会では、主にWEBのサービスやプロダクトを作っているプロダクトデザイナーの

1.マネージャー以外のデザイナーのキャリアプランについて
2.チームとして働いていくために、デザイナーに求められる能力

についてお話いただきました。

1. マネージャー以外のデザイナーのキャリアプランについて

まず、キャリアプランについてなのですが、これに関してはhttps://yasuhisa.com/could/article/uxdesign-as-a-job/
をご覧いただくとわかりやすいのですが、ここでもさらっとまとめると

今のデザイナーが求められる「何でもやるデザイナー」から、個々が自分の求める技術力を高めていく形にシフトしていくことが、マネージャー以外の形でデザイナーとして大成するビジョンを創る道である。
そして、なにかに特化した人達が集まったチームを創ることで、属人化からの脱却と事業がスケールするスピードを早くすることに繋がる。
結果:ビジネス職とデザイナーの関係をWINWINにする

とお話いただきました。

この話を聞いた時に、自分が先輩に
👨「将来はやっぱりマネージャーになりたい?」
と聞かれた時に、
😲「逆にマネージャー以外の何になれるんだろう?」
😲「なぜ、やっぱりマネージャーなんだろう?デザイナーとしてプレイヤーでいることはキャリアプランとして駄目なの?」
と疑問に思ったことを思い出しました。

今回の勉強会に参加し、現状求められるデザイナーとしてのあり方、マネージャー以外のキャリアプランを知ったことで、なぜ自分の中でデザイナーとして大成するビジョンがなかったのか明確になったと思いました。
私はまだ2年目のひよっこデザイナーで、できないことも多いので職域を広げることは、自分のやりたいことと一致していますが、「なんでもできる」ことだけが、デザイナーとしての道じゃないと知れたことは大変有意義でした。

2. チームとして働いていくために、デザイナーに求められる能力


先程の話を踏まえて、なんでもできる必要はないけど、チームとしてデザイナーで働く際に絶対に必要になる力が「コミュニケーション能力」であるという話になりました。

ただコミュニケーション能力って、よく聞くけど具体的にはどういう能力のこと?というとチームの皆が1つの共通認識をもてるように視覚化や言語化を行うこと。とお話いただきました。
では、具体的には何を言語化すれば良いのか?については下記の3つを提示してくださいました。

・プロダクト仕様
ーチームのプロダクトにおける「良いプロダクト」の基準を決める。
・提案
ー機能に対してのアプローチを提案する。
・デザイン実装
ースタイルガイドやコンポーネントをデザイナー以外が見てもわかるように、使うタイミングや基準を明確にする。

この3つの項目ごとに明文化するべき事柄や、明文化の仕方については、シチュエーション毎に沢山教えてくださったのですが
勉強会の内容は、後日長谷川さんのほうでPDFを配布してくださるとのことだったので、特に私の心に残った明文化したほうがいい事柄について、2つ紹介したいと思います。

まず、1つ目は
デザイナー同士では通じる「イケてる、かわいい」というような曖昧な言葉は、他業種としゃべる時には排除して、誰にでも通じる共通言語で話せるようにしていく。

これって、当たり前なのですが、うっかりデザイナーとばかり喋っていると「なんかこうグラデつかったイケてる感じにしたいな。」の一言を、
「あー、なるほど。最近流行りのフリーグラデを使ったいい感じやつにしたいんだ。」みたいになんとなくのデザイナー同士の共通認識で伝わってしまうので、(いい感じのやつってよく使っちゃうけど、よく考えたらなんだよって話ですよね。。)
わざわざ「10代に刺さるようなフリーグラデーションを使用したフラットデザインにしたいです。」と、しっかりターゲットや表現手法を言わなくなってしまうときがありました。

ただ、このコミュニケーションをサボってしまうと、なぜそのデザインにしたのか理由が伝わらない。なのでリテイクが多くなる。みたな悪循環になってしまうのと、ビジネス職の方に「あ、デザイナーと話すときは抽象的な言葉を使えば伝わるんだ。」と思われてしまって、目指すべき明確なビジョンをあやふやなことばにされてしまう可能性があると思いました。

次に2つ目は
スタイルガイドや、コンポーネントはデザイナーが都度指示しなくても、各自で状況に応じた判断ができるようにUIを使用するシチュエーションや、配色の規則性も明文化する必要がある。

新卒のとき、先輩に
👩「アトミックデザインを理解してデザインガイドラインを作れるようにしていこう。」
と言われた際
😲「たしかにデザインガイドラインがあったら新しい人が来た時に、業務に入りやすくなるかも!」
と思ってはいたのですが、今あるUIの構成要素を書き出したり、使うべきフォントサイズを記載しただけでは、「そのフォントサイズはどういうところで使ったらいいの?」「この配色どういうルールで構成されているの?新しい色を追加したいんだけど。。」といった状況になった時、デザイナーにいちいち聞きに行かなければならなくなる手間が発生します。

チームで働くには、プロダクトのデザインガイドラインをチームの全員が理解できるようにつくらなければデザインの判断をデザイナーしかできない属人化した状況になるので、できるだけ詳細なシュチュエーションや規則性をガイドラインに組み込んであげることは大きなプロジェクトを制作してくために、必ず必要になる作業だと思いました。

ただ正直、今の自分ではこのガイドラインをつくることは難しいなとおもったのですが、規則性の必要性やガイドラインは、守るべきものじゃなく、ベースをつくってあげるものという理解をすることで、いまよりも良いガイドラインを作ることができるようになっていくと思いました。

結論

マネージャー以外のキャリアプランを考えていくためには、「何でもできるデザイナー」以外の道を考えていく必要性がある。

話し合いや気持ちの共有だけでうまくいくのは小さなチームだけ。
大きなチームで働く時には言語化が必要不可欠になってくる。
(そもそも人が入れ替わった時に一から説明しなきゃいけない状態は明文化できていない状態😥)

でも、言語化も全部完璧にこなそうと思うと
「これって全部のデザイナーが絶対やれなきゃいけないの?ハードル高すぎ😥」
「そもそも精鋭として働くキャリアプランが弊社には無いんです😣」
「これやってたら給料あがらなくない💁」
という問題も出てくると思うので、デザイナーが精鋭化することの意味やメリットもしっかり明文化してから

・あなたにとって、会社にとってのちょうどいい言語化のスタートラインを探そう
・プロダクトデザインのデザイナー評価の基準に上記の明文化は含まれているのか?
→ボランティアになっているなら、ファシリテーターを雇うほうがいいのではないか?
・伸ばしていったスキルの先にあるキャリアが用意されているのか?


を確認して、自分とチームが成長できる言語化のラインを探して行きたいと思いました。



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