繰り返し言い続けることで信じさせる【結論:繰り返すだけでいい。】

人に何かを信じさせるのは方法を知らなければ難易度が高いです。とはいえ心理学を学べば簡単になります。今回はその方法や身の回りに使われている場所についてお伝えさせてください。もちろん、悪用厳禁ですよ。皆さんの良心を信じて特別にお伝えします。

誰かに嘘を信じさせたいときの確実な方法は 、何度も繰り返すことである 。聞き慣れたことは真実と混同されやすいからだ 。独裁者も広告主も 、このことをずっと昔から知っていた 。だが 、真実らしく見せかけるのに全部を繰り返す必要がないことを発見したのは心理学者である 。 「鶏の体温 」という表現を繰り返し示された人は 、 「鶏の体温は四四度である (もっともらしい数字なら何でもよい ) 」という文章が出てきたときに 、正しいと判断しやすい ( * 6 ) 。文章の一部になじんでいるだけで 、全体に見覚えがあると感じ 、真実だと考えるからだ 。ある発言や文章の情報源を思い出せず 、手持ちの情報とも関連づけられないとき 、あなたはつい認知しやすさを手がかりにすることになる。
ファスト&スローより引用

簡単にすると、
繰り返すことで正しいと判断させやすい。全部でなくてよい。ということです。

なぜこのようなことが起きるかというと、脳には二つのシステムがあるようです。

直ぐに答えを考えるシステム
ゆっくり答えを考えるシステム

この二つが私たちの脳に組み込まれています。
何度も繰り返すことにより直ぐに答えを考えるシステムが錯覚を起こし、正しいと判断しやすくなるようです。
ファスト&スローより参考

さて、繰り返しというテクニックは様々な場面で使われています。
演説などは昔から行われていた通り、この効果を狙って同じことを繰り返し言うことは定番です。

この効果を狙うなら、やはり広告です。
CMやポスター、街中やYOUTUBEやウェブサイトの宣伝にあれほどの労力とお金がかけられているのは、繰り返し見させる。という働きがあります。

Youtubeの広告やテレビCMを見た後にその商品をお店で見たら、これはあの時見た商品だから買ってみよう。
と思いますよね。

これってよく考えたらかなり不合理ではありませんか?

あの時見た商品だから、その商品を買う理由です。
なんてことを高度な知能を持ったAIが言い出したら、信用できないですよね。

そんな心理が私たちには組み込まれています。

もし、真実を繰り返し言うのであれば正当ですが、嘘の情報を繰り返しとなるとみんなが不幸になる結果になります。返報性の原理

嘘をついた本人も人間社会では必ずしっぺ返しが来るように心理が作られているので、悪用しようとするなら長期的に見て不幸になる覚悟が必要です。

是非、正当にお使いください。
繰り返しですが、悪用厳禁です。
皆さんの良心を信じています。

まとめ
繰り返しで信じさせることができる

にっこりするコツおよびその効果を考えよう。まず世間や人々に本当に誠意をもって対さねばならない。この心掛けがなければ、にっこりしても不自然にしか見えない。だが人前ではいつもにっこりするよう心掛けるだけでも、けっこう役に立つ。ほほ笑みかけられた相手が幸福になり、その幸福がブーメランのように、こちらへはね返ってくるからだ。相手の気分がよくなれば、こちらの気分もよくなり、間もなく笑顔が本物になる。また、にっこりすると、不快な気持やよそよそしい気持が抑えられる。にっこりほほ笑みかければ、相手が好きだということを、それとなく伝えることになる。相手にもその気持が伝わり、こちらが好きになる。まあ一ぺんにっこりする習慣をつけてみたまえ。きっといい事があるはずだ。
デール・カーネギー

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