宗教は現代では怪しいものと言う認識になっていると思います。宗教の話は人前ではするようなものではないですよね。そんなこと言い出したら、やばい人ではと警戒されてしまいます。
今回は私の考えですが、心理学を学習していて、宗教は人間にとって必要不可欠なものではないかと思えてきました。

そもそも宗教って何？
ということですが、
人間が繁栄するとができた虚構を信じる力の集合体だと思います。
サピエンス全史上より参考

わかりにくいので具体的に言うと

私たち人間は
あの川の近くにライオンがいたので行かない方が良いと仲間に言われれば、そんな川に行くのはやめようと信じることができますよね。

とは言え、これは他の動物の猿もできます。
猿が近くにライオンがいると言う鳴き声を上げれば、仲間はみんな逃げます。
たまに嘘をついてライオンが来た。と言って餌を横取りする猿もいます　

このように、人間も他の動物も、現実を信じる能力があります。

しかし、人間は夢のような物語でも作り上げて信じることができます。

人間を作ったのは神だ。

と言われたら、納得してしまいます。
こんなに複雑な物理学の世界を宇宙の隅々まで同じ数式が使われるなんて神しかできませんよね。
宇宙の美しすぎる光景は、何か意図的なものを感じてしまいます。

猿が仲間に
私たち猿を作ったのは神だ。
といっても、何を現実味のないことを言っているんだ。
と彼らは、虚構を信じることができません。

これが、他の動物にはできない人間だけが虚構を信じることができて、繁栄できた要因です。

宗教の本質は信じることです。
信者が、虚構を信じることができなければ宗教は成り立ちません。

現代では宗教は科学にとられてかなり劣勢です。
ほんの数百年前までは雷が落ちるのは、地震が、台風が、というのは神のせいだと本気で思われていました。

現代科学ではご存知の通り
雷が落ちるのは電気が—-
地震が起きるのはプレートが—-
台風は温度の変化で—-
と科学を駆使して説明することができます。

なぜ神せいにするかというと、私の意見ですが、意味を持たせないと脳は不安なんです。
だから脳の不安の逃げ道として、使われたのではないでしょうか。

ですから、物事の意味を知れたら神はもう役割を終えた力になります。
宗教は科学に淘汰され始めました。

ですが、科学が発展してもおそらく宗教が必要な理由があります。

我々の最大の三大疑問

死んだらどうなるの？
しあわせって何？
私たちの目的は？

これらの解決策は、宗教でしか解決することができないと思います。
もし、私たちよりも遥かに頭の良いAIが知能を集結させて、死んだら何もない。
と正論を教えてくれたとしても、それはそれで不安ですよね。

それよりも、
巡り巡ってまた生き返る。
天国で娯楽に浸れる
と聞いた方が、安心して死ぬことができそうです。

他の二つも同様です。
幸せは脳のホルモン分泌。
人間の目的は現実的には無い。作りたいなら人間が作って良い。
こんなことを論理的に聞きたくは無いですよね。

だから宗教がロマンチックに私たちの素晴らしい生きる意味の虚構を作り上げて教えてくれるのです。

さて、知的アルゴニズムの人間は、さらに複雑な知的アルゴリズムのAIを作り始めました。

人間の心理を理解したAIが、私たち一人一人に合った疑問の回答、死んだらどうなるかや、幸せとは何かや、私の生きる意味は何かを教えてくれる。

そのほうが、宗教を無くしつつある現在の人類よりも効率的に全人類幸せになりそうな気もします。

Googleの元エンジニアが、AI宗教を立ち上げたそうです。

おそらく多くの人類が反発することは間違いないと思います。現状維持バイアス

しかし、時間が経つにつれて容認する人が増えていく事は間違いないと思います。
合理的そうなので簡単になったら私も入信します。

まとめ
宗教とは信じること。
使い方を間違えなければ良い薬になる。

求めよ、そうすれば、与えられるだろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるだろう。
イエス•キリスト