森信三『修身教授録』致知出版社 第13講 使命の道
松下幸之助の電球のエピソードが好きだ。
では教師の使命とは?
意識的にそういう時間を持たないと、学校の日々はあっという間にあわただしく過ぎ去っていく。
私にとって使命を自覚することが多かったのが、トラブルの対応だった。
トラブルに対応する時、これは教師として正しいのか?人として正しい判断か?学校教育の目的として正しいのか?ということを自問自答した。
そのトラブルが大きいほど判断、決断を迷う。
その時に原点に返る必要があった。
そうでなければ、自信をもって子どもや保護者に話すことができないからだ。
ここに書くことができないようなことを教師である以上たくさん経験してきた。
あまり共有しづらいが、そういう時にこそ使命に自覚的になった。
そうして使命に自覚的になった時、道がひらけていった経験が何度もある。
森信三先生は次のように述べている。
本当にその通りで、使命に自覚的になって行動をしている場面はあまりないのである。
しかし、経験上、トラブルや判断に迷う時、使命に自覚的になったからこそ何とかやってこられたように思う。
そのたびに教師として成長していったのだと思う。
トラブルは教師を成長させてくれると思っているが、やはりその要因の一つに、教師や人としての使命に自覚的になるからではないだろうか。