『皆殺しの天使』

『皆殺しの天使』
ルイス・ブニュエル監督
1962年、メキシコ


タイトルである「皆殺しの天使」、は、少々過激な邦題に思えますが、
原題(El Angel Exterminador)の直訳です。

この映画は、シュールリアリズムであり、よってこちらの知識も問われます。

読み、は深く深く入っていくことができ、不可解で官能的です。

大学が英文学科だったためキリスト教の知識が淡くあったのが幸いで、
それでもまだまだ計り知れない部分があり、何回か見ないと、
気が済まないかもしれません。

ある邸宅にて晩餐会を楽しむブルジョアたち。
なぜかその日、彼らは帰ろうとせず、夜が明けても、部屋から出られない。

日常から少しずつずれていく人々、怒り、妄想、渇き、悲しみ、

神も、フリーメイソンも、助けてはくれない。

羊、
熊、
邸宅そのもの・・

どれが何を意味している(もしくは何ものでもない)は、
それぞれの脳内で楽しむ事として。

織り込まれた多くのメタファーが、
私に多くの謎を抱え込ませ、
そして漠然とした悲しみと官能をもたらしました。

ちょっと疲れたけど(頭を使ったので)、
なんともうっとりした気分になった映画でした。

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川央ヒロコ

映画のこと(もしかしたらたまに違うこと)を、 なるべくネタバレの無いように書いていこうと思います。 より多くの方が、映画館へ足を運びますように...🎥 http://hrk-kawanaka.com
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