音楽好きデザイナーが2月に気になった音楽4選 & ライブレポ(音楽月報 - 2017年2月号)

記念すべき第二回目の「音楽月報」。ただ僕の聴いた音楽の記録です。
前回は正直好きな音楽も、別にそうでもない音楽もなりふり構わず書いてしまったのが良くなかったと反省したので、今回は好きなものを中心に、少し感想も交えて綴りたいと思います。今月のラインナップは以下です。

1. 今月気になった音楽4選
Mammal Hands (FLOA)、D.A.N. (D.A.N.)、Thundercat (Drunk)、Syd (Fin)

2. 今月のライブレポート
Halo Orbit at 代官山UNIT

3. 気になっているライブ情報(随時追加中)

4. 編集後記


1. 今月気になった音楽4選

Mammal Hands - FLOA

タワレコでたまたま発掘したMammal Hands(ママル・ハンズ)。UKのジャズトリオで、サックス、ピアノ、ドラムという変則的な編成。一応ジャズなんだけど、北インドやアフリカ、中近東などの音楽から影響を受けているようで、エキゾチックなメロディに民族音楽的なリズムが特徴。さらに少数編成のバンドなので楽器の使い方がクリエイティブ。ピアノがベース的な役割をしたり、サックスも異国の笛のように聴こえてくる。そして何よりも、イギリス音楽がジャズと出会い、さらに中近東の音楽と出会うという風に、音楽的枝葉がどんどん伸びていって、これまでに聴いた事のない新しい音楽に繋がっていってる感じが僕は大好きでした。

日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、中東系の音楽って郷愁を感じさせるメロディが美しく、どこか神聖で、すごくオススメです。アヴィシャイ・コーエンとかシャイ・マエストロなんかも聴いてみてください。


D.A.N. - D.A.N.

D.A.N.は遅ばせながら毎日聴いてます。これを書いている前日に、大学生の音楽好きなアルバイトの子が「良すぎて嫉妬しますっ!」って言ってて、めちゃ盛り上がったんだけど、32才のおじさんは君の5倍くらい嫉妬してるよ..と思ったくらい好みのバンド。リスナー界隈でよく言われているようだけど、良い意味でフィッシュマンズぽい。それは声もあるし、歌詞やスチールドラムをアクセントに使っているというのもあるんだけど、それより何より、夜道で聴いていると、ナイトクルージングしている感覚に襲われるからだと思う。それに加え、ダンス要素もあって踊れる感じなのに、スタンダードなバンド編成ってとこがまたニクい。近いうちにライブ行こうと思っています。

ちなみにタイコクラブにも出演が決定していて、マジで行きたくなってきた。ceroに黒田卓也さん、BATLLESも出るし、どれもこれも、こだまの森で聴いたら鳥肌立ちっぱなしになりそう!


THUNDERCAT - DRUNK

LAの最重要ベーシスト、サンダーキャットの新作です。超豪華メンツ(ケンドリック・ラマー、ファレル、フライング・ロータス..他)が脇を固めた注目のアルバム。このアルバムはフュージョン、R&B、ソウル、ファンク、AOR、ヒップホップなど様々な音楽要素がありすぎて言語化に苦しみますが(どのレビューを読んでも、音楽的特徴にはあまり触れていない印象)、雑に言うとこれぞ現代の「LA音楽」って言えない事もないのかな..?

相変わらずの美しいウィスパー気味なヴォーカルと、浮遊感、ベースプレイに加え、多彩なソングライティングが、引っ張りだこなベーシストという枠を超えて「サンダーキャット」というアーティストを世に知らしめる作品になったような印象です。

あと、なんでしょう、本人の見た目なのかな?いや、音楽的にも良い意味でのチープレトロ感があり、親しみやすいです。上のアー写を見るとユーモアたっぷりの愛すべきキャラに見えてしまいますよね^^ちなみにサンダーキャットは僕と同い年(1984年生まれ)。



Syd - Fin

The InternetのSydのソロアルバム。これも毎日聴いてます。聴けば聴くほど好きになったスルメ系アルバムです。無機質で硬質なビートに、Sydのヴォーカルが絡んでめちゃ好み。ぜひ夜中にお酒でも飲みながら聴いてみてください。ロバート・グラスパーもピアノで参加していますよ。

ちなみにThe Internetのキーボーティストのジャミール・ブルーナーは、上で紹介したサンダーキャット(本名:ステファン・ブルーナー)の弟さんだそうで、アメリカの現代音楽は本当に繋がっているなぁと感じますよね。

また、The Internetはジャミロクワイが好きなようで、貴重なライブでのカバー映像があったので貼っときます。

余談ですが、Sydさんは意外にも、このカリスマ性と天性の歌声を持っているのに、シンガーとしてのキャリアはまだ浅いらしいです。常に周りに追いつこうと努力をしている最中との事。(詳しくはこちらのインタビューで)Samphaや先月紹介したSHONとかも、裏方気質で当初は自分が歌おうと思っていなかったらしいけど、半端ねぇ歌の上手さと魅力。サンダーキャットも最近やっと歌に自信がついてきたとインタビューで語っています。この共通点はまた別の機会に考察したいと思います。一つ言える事は、みな声を楽器の一つとして扱う意識が高いように感じますよね。


2. 今月のライブレポート

2月はHalo Orbitのライブを代官山UNITへ行ってまいりました。バンドの説明は公式サイトでお願いしたいのですが、超簡単に説明すると、
東京、NY、LA、それぞれの猛者3人が組んだ、エクスペリメンタル・オルタナティブロックバンドとでも言えば良いかと思います。メンバーは、Buffalo Daughterのシュガー吉永、The Mars Voltaのホアン・アルデレッテ。そして、ブラッド・メルドーやアヴィシャイ・コーエンとも組んでいた、若き天才ジャズドラマーのマーク・ジュリアナです。


だそうです。うん、3人とは思えない音の広がりというのは、正直ちょっと言い過ぎました..。

このツイートをもっと詳しく説明すると、
バンドって人が増えれば増えるほど、音の厚みは増すけど、それと引き換えにノイズというか、無駄な部分って多々出てきたりもすると思うのですよ。例えば、とにかく音を厚くしたいから20人でバンドを組んだとする、すると、音は厚くなっても、曲の軸やコンセプトは、どんどんボヤケて見えづらくなりますよね。(オーケストラなどは別)

それよりも、主要な3人メンバーのまま音を厚く、多彩な演奏を表現する事ができれば、曲の軸がブレずに厚みのある演奏ができて、理想的なんじゃないかと感じたのです。そのためのライブ表現方法の一つとして、「サンプリング」という手法が素晴らしかった、というツイートでした。(サンプリングという言葉の使い方は大げさかもしれませんが。。)

音を厚く、多彩な演奏をしたいのなら、単純に事前に録音した音楽を流せば良いという発想にもなるかもしれないし、それはもちろん多くやられている事だけど、やはりライブ感ってのは薄まりますよね。ややカラオケ的というか、DJ的というか。

ライブ本番中に、ギターリフを演奏・サンプリング → ループさせる → 別のリフを重ねる → 演奏は厚く多彩になる。言葉にすると単純なんだけど、この作業を高度に行う(ループさせる時って、ズレると全てがダメになるので、ミスできない)と、ライブ感を損なわずに、多彩で実験的な演奏をする事ができるな。そんな事を改めて感じさせてくれたライブでした。

と、ライブ観た時の想像だけで分析を書きましたが、もし言ってること間違ってたらごめんなさい。Halo Orbitはとにかくマーク・ジュリアナのドラミングが素晴らしかった。ドラムが3ピースをまとめていた印象すら持ちました。これは聴いて頂くしかわかってもらえないので、是非ライブに行ってみてください。


3. 気になっているライブ情報(随時追加中)

3/18:Sinikka Langeland(中目黒楽屋)
4/14、15:Kurt Rosenwinkel's Caipi Band(ブルーノート東京 )
4/27:Thundercat(LIQUIDROOM)
5/14:D.A.N.(LIQUIDROOM)
5/24、25:Jamiroquai(Zepp DiverCity TOKYO、東京国際フォーラム)
6/8:ロバート・グラスパー・エクスペリメント(品川プリンスホテル・ステラボール)


4. 編集後記

1月号よりも自分らしく書けた気がしてきたけど、こう雑多に色んな事を小出しに書くよりも、1つのテーマの事を掘り下げて書いたほうが良い気もしてきてます。少しでも誰かの音楽ライフに貢献できたらいいなぁ。

音楽月報っていうタイトルが地味なので、ロゴを作る事にしました!(一応、僕はデザイナーなので..)3月号でお披露目できればと思っています^^

もし何かご指摘などありましたら、Twitterまで宜しくお願いいたします。最後に僕の会社のデスクをご紹介↓また来月にお会いしましょう!


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ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!

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川上ヒロ

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