音楽好きデザイナーが選んだ、2017年ベストライブと、涙の理由

2017年も沢山ライブに行った。これだけの数の、それも様々なジャンルの、メジャー、マイナー、洋楽、邦楽問わずライブを観てる自分は、日本でもわりとレアな人なのかもしれない。せっかくなので観たライブとアーティストをぜーんぶ書いて、その中で良かったライブを勝手にランキングにしちゃうぞ。

では、2017年の1月からさっそくスタート!

1月〜4月まではジャズ中心。ジャズというバックボーンを持ちながら、新しい音楽を生み出しているアーティスト達ばかり。ビラルはジャズ・ネオソウル系で最重要のシンガーだし、ジュリアン・ラージはジャズギタリストとして、若手の中で一番注目されてる。ヘイロー・オービットのドラマー、マーク・ジュリアナは超絶技巧派ドラマーとして引っ張りだこ。サンダーキャットは、ジャズやアメリカ音楽という括りの中で、今年の顔とも言えるアーティスト。1年の前半から世界最高峰の演奏を観れた事が、今年の自分のライブ観に良くも悪くも影響を与えたと思う。

1月

1/24:Bilal(Billboard Live TOKYO)

2月

2/1:JULIAN LAGE(COTTON CLUB)
2/23:Halo Orbit(代官山UNIT)

4月

4/27:Thundercat(LIQUIDROOM)

5月

5/14:D.A.N.(LIQUIDROOM)
5/21:METROCK(新木場 若洲公園)

METROCKで観たアーティスト
- KANA-BOON
- 夜の本気ダンス
- SHISHAMO
- Suchmos
- Mrs. GREEN APPLE
- 関ジャニ∞
- WANIMA
- Sakanaction

6月

6/17:やついフェス

やついフェスで観たアーティスト
- 岡崎体育
- DE DE MOUSE
- ONIGAWARA
他にも観たが..あまり覚えていない


7月からは、夏フェスシーズン!今年はフジロック、サマソニ、ロッキンに行った。

フェスの前に観た、吉田ヨウヘイgroupは、元々好きなバンドで、初めて観た時に良すぎて泣いたという思い出がある。この時も小さい箱ながらとても良かった。ギターの西田さんは、まるで和製ジョニー・グリーンウッド(Radioheadのギタリスト)。

そしてフジロック。一言で言うと、大変な3日間でした。毎日雨が降って、ほんとぉーうにツラかった。でも最高に楽しかった!フジロックは、ムーディーでロマンティックな雰囲気補正がかかるので、都内ライブハウスで観るより、ほぼ間違いなく良いライブに感じる。詳しくは下のランキングで語ります。

7月

7/4:吉田ヨウヘイgroup(渋谷HOME)
7/28〜7/30:FUJI ROCK FESTIVAL '17(苗場スキー場)

FUJI ROCK FESTIVAL '17で観たアーティスト
7/28(金)
- GORILLAZ
- THE XX
- SAMPHA
- RADWINPS
- スチャダラパー
- ORGE YOU ASSHOLE
- the HIATUS
- yahyel
- DEDE MOUSE
- THE BACK HORN
- 74ネングミ
7/29(土)
- THE AVALANCHES
- THE LEMON TWIGS
- CORNELIUS
- 小沢健二
- APHEX TWIN
- LCD SOUND SYSTEM
- MONDOGROSSO
- never young beach
7/30(日)
- LOVE PSYCHEDELICO
- レキシ
- YUKI
- BONOBO
- LORDE
- ASGEIR
- THUNDERCAT
- MAJORLAZER

8月

8/12:ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017(国営ひたち海浜公園)

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017で観たアーティスト
- NakamuraEmi
- SOIL & "PIMP" SESSIONS
- DADARAY
- cinema staff
- アンジュルム
- RIP SLYME
- DAOKO
- きゃりーぱみゅぱみゅ
- GLIM SPANKY
- coldrain
- ヤバイTシャツ屋さん

サマソニは最高だった。今年のフェスの中では一番現代(いま)を感じさせるラインナップだった。お目当てのPhoenixは感極まり号泣した。感動すると泣いてしまうらしい。

世界のDJ、CALVIN HARRISは当時批判の対象となっていたけど(期待されていたニューアルバムから1曲しかやらなかった)、ヘッドライナーとしての仕事を果たしたと思う。あの場では、鬼のEDM繋ぎで盛り上げるしかないっしょ。フジロックでのMAJORLAZERには遠く及ばないステージだったけど、そもそもフジロックは予算のかけ方が違うので比べるもんじゃない。

あと、チャーリーXCXが出演キャンセルになって残念だったけど、おかげで友達のchelmicoを観れてすっごく良かった!

8/19:SUMMER SONIC 2017(ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)

SUMMER SONIC 2017で観たアーティスト
- Phoenix
- HYUKOH
- KEHLANI
- CALVIN HARRIS
- Suchmos
- DUA LIPA
- COMMUNIONS
- BLOOD ORANGE
- LANY
- HONNE
- chelmico


9月は、念願のゴーゴー・ペンギンを観た(ゴーゴー・ペンギンに関しては以前書いた記事も併せてどうぞ)。NHKホールの雰囲気と全然合ってないためか、全然記憶に残っていない。ライブって、会場の雰囲気とスピーカーの位置、立ち見か、席見かで、0にも100にもなるという事に改めて気づけた。ジャズ界のレジェンドの一人である、チック・コリアも観たけど、よく覚えていない..というか、すいません。正直に申し上げると寝ました..。東京ジャズは、今後もっとジャズが映える会場でやってください。それとラインナップにもっと統一感をお願いします。

9月

9/9:PASSPO☆(日本青年館ホール)
9/12:第16回 東京JAZZ(NHKホール)

第16回 東京JAZZで観たアーティスト
- 山下洋輔 寿限無2017
- ゴーゴー・ペンギン
- THE COREA / GADD BAND


10月は全部良かった。マウント・キンビーはエレクトロニックと80年代ロックのMIXした感じが好み。バンドセットだった事もあり、音源の10倍くらい良かった。

アヴィシャイ・コーエン・トリオは本当にカッコイイ。これからジャズのライブに挑戦してみようと思っている人には激しくオススメしたい。はっきり言ってジャズは演奏レベルが他のジャンルより高い。その分、即興アドリブ(ジャズは即興演奏をやるのが基本)が理解不能レベルの超絶演奏になってしまう事があり、お客さん達を置いてけぼりにしちゃうバンドもある。アヴィシャイ・コーエン・トリオはそこの聴かせ方のバランスが非常に良いし、新旧ジャズの良い部分のすべてを持っているバンドだと思う。

Beckも良かった。サンローランに起用されるなど、あんなにイケメンなのに、少しだけ動きがダサくてなぜか安心してしまった^^

10月

10/8:マウント・キンビー × yahyel(WWW X)
10/17:AVISHAI COHEN TRIO(Blue Note Tokyo)
10/24:Beck(新木場Studio Coast)

今年一番注目していたママル・ハンズ。小奇麗に演奏するだけのステージだったらガッカリしちゃうだろうなぁ〜、なんて期待し過ぎずに観に行った。すると思った以上にスピリチュアルでスリリングな演奏。良い意味で完全に裏切られた。サックスの艶やかで力強いソロには会場中が心持ってかれたに違いない。ブルージャイアントのジャスと同じ編成なんだよなぁと思って観てたら、ドラムの人だけが何故か玉田に見えてきてうるっときてしまった。あのマンガは個人的に玉田が一番泣ける。

11月

11/29:mammal hands(代官山UNIT)

12月

liquidroom presents NEW YEAR PARTY 2018(LIQUIDROOM)

liquidroom presents NEW YEAR PARTY 2018(LIQUIDROOM)で観たアーティスト
- SEKITOVA
- D.A.N.
- Seiho
- CHAI
- 石野卓球

*

以上になります。
あとは、大晦日にLIQUIDROOMのカウントダウンイベントに行くかも。ほんとはブルーノートのロバート・グラスパーで2018年を迎えたかったのだけど、ひよってチケット買えなかったっけ..。今年唯一の失敗はエリカ・バドゥを観なかった事。ただただ後悔している。

追記:大晦日は、liquidroom presents NEW YEAR PARTY 2018に行きました。Seihoが良かった!ロン毛を振り乱しながら激しく踊る様は、まるで全盛期の岡村靖幸とキムタクが混ざったような印象だった。男の僕ですら惚れてしまいそうな色気がプンプンしていて、Seihoさんだったら抱かれても良いかも..///なんて思ったのは僕だけではないだろう。でも、後々調べたら3つ年下だった..2018年は、年齢とどう向き合っていくべきが考える。CHAIも新しい日本音楽を感じさせるバンドだったし、カワイイし、面白いし、キャラが最高にイカしてた!D.A.N.ももちろんかっこよかった!

ここまでで既にお腹いっぱいだけど。私的ランキングをサラッと載せておく。

特別賞 / フジロックのMONDOGROSSO

上にも書いたように、今年のフジロックを漢字一文字で表現するのであれば「」。ほんとぉーうにしんどい日々だった..。それでも僕はペースを落とさず、休憩も入れず、食事も移動しながら効率的に摂取。一心不乱にアーティストを貪欲に観た。二日目は雨が一時も止むことがなく、夜になると疲労はピークを迎えていた。肉体疲労はメンタルをも蝕む。

(俺、なにやってんだろ..おうちに帰りたい..)

と一人落ちていたところ、レッドマーキーにふらっと立ち寄ってみれば、MONDGROSSOのきらびやかな世界。birdの声、元気出る..!日本語、理解できる..!(フジロックは洋楽中心のフェスなので、英語の曲ばかり)もしかしたら、満島ひかり..来ちゃうのかなぁ?なんて淡い期待を抱かずにはいられない。すずめちゃん(ドラマ「カルテット」の役名)一目観たい!まさか来ないよね..ステージは終わりを迎えようとしていた。

ワーッ!!!!!(会場に響く歓声)

え?マジっ!?来た!!満島ひかりだっ!!!!!
会場は歓声に包まれた。最後の曲で、とうとう彼女は舞い降りたのだ。僕は生まれて初めて天使を見た。彼女のしなやかな踊りに涙腺が緩んだっけ。普段は芸能人に興味がないのだけど、その日ばかりは本気で惚れてしまった。それほど雨がつらかった..。誰かに今日の頑張りを認めてもらいたかった。それが叶ったような錯覚に陥ったのでしょう。

第5位 / アヴィシャイ・コーエン・トリオ

上にも書いたので省略するけど、アヴィシャイ・コーエン・トリオは新旧ジャズの良いところを全て持っているトリオだ。それに加えて、イスラエル出身ならではのエキゾチックなメロディが異国へと導いてくれる。中東の広大な大地が見えてきて、脳内トリップできて本当最高です。

第4位 / フジロックのBONOBO

元々、曲も世界観も大好きすぎたアーティストがバンドセットでライブをやってくれるなんて夢だった。美しいメロディなのに、踊れるキレの良いビート、そこに広がりのある映像が飛び込んでくる。最高に気持ち良い体験。一つだけわがままを言うのなら、夜にやってほしかった..。BONOBOは、今年のフジロックの中でも外国人リスナーの数が多いアーティストだったように感じた。日本での評価と、海外での評価が異なる所を実感できるのも楽しいよね。

BONOBOのフジロック公式映像

第3位 / フジロックのTHUNDERCAT

サンダーキャットはリキッドルームとフジロックで2回観ました。サンダーキャットの特徴は何と言っても、高いアイドル性。色々なミュージシャン達から引っ張りだこなのも頷ける。そんな天性の愛されキャラとの嬉しいギャップが圧倒的な演奏力。サンダーキャットバンドの演奏力は神レベルで、素人目で見ても今年観たアーティストの中で断トツに一番だと思う。サンダーキャットの超絶ベースはもはや宇宙だし、ドラムのジャスティン・ブラウンの手数にはただただ驚く。そんな暴走する二人を上手くまとめて、バンドに広がりを与えるキーボーティストのデニス・ハム。さらに全体をサンダーキャットのシルキーボイスが包み込む。上でも書いたけど、サンダーキャットは今年のジャズやアメリカ音楽の顔とも言えるのではないでしょうか。ぼくと同い年だし、今後が楽しみ!

第2位 / フジロックのMAJORLAZER

感動するほど盛り上げるのが上手くて、こんなに凄いDJは初めてだった。映像、ダンサー、小道具類とも合わさって、すべての音楽やエンターテイメントの終着点のような、そんな幸福感に満ちた最高の体験だった。それでいて、メンバー達の力の抜け具合。まるで「近くまで来たから、盛り上げに来たよ」みたいな、やる気ないくらい余裕な態度がクールすぎて、自分もこんなおじさんになりたいって憧れた。「Lean On」が流れた時には泣いた、フジロックの最終日のヘッドライナーにふさわしい最高のステージだった。

第1位 / サマソニのPheonix

一番大好きなバンドPhoenixをやっと観る事ができた。10年くらいずっと会いたくて、でも会えなくて、溜め込んだ想いが爆発して、終始大泣きしながら観ていた。登場した瞬間に演奏した「J-Boy」。彼らの風格に会場中のリスナーがひれ伏したに違いない。

それもそのはず、Phoenixは2013年に、世界一のフェスとも言われるコーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを経験した事もあるバンド。はっきり言って、今回のサマソニでも世界的評価が一番高いバンドなんだけど、なぜかメインステージではないという。(カルヴィン・ハリスも2016年にヘッドライナーを務めた)国内と海外のギャップは興味深いんだけど、個人的にはマリンスタジアムよりソニックステージの方が数倍観やすいので超ラッキー。

3曲目の「Entertainment」で、僕の涙はピークに達した。周りにいた人達は気持ち悪く思ったかもしれない。でも、そんな心配はいらなかった。みんなの目はPhoenixに釘付けだったからだ。なんでこんなに普遍的で、スケール感あって、個性的で、世界を平和にできそうな幸福な曲を作れるのだろう。感服した。このままだとPhoenix愛故に、1曲ずつ解説する事になっちゃいそうなので、ここで終わりにします。

*

もしここまで読んでくれた人がいたら、ありがとうございます。

ここまで書いていて気づいた事は、自分は感動すると泣いてしまう事
そして、良いと思ったライブは涙の量に比例しているという事

来年はもっと良いライブに出会えると良いな。もっと俺を泣かせてくれ。

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ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!

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川上ヒロ

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