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ぼくらがカレーを食べる理由 〜第一話〜

ぼくらがカレーを食べる理由 目次
第一話 プロローグ
第二話 バンド会議
第三話(最終回) ひとりじゃない

ぼくは、ほぼ毎日カレーを食べている。それをインスタのカレーアカウント、その名も「カレーンダー」に上げる事が日課であり、一番の楽しみだ。

なぜこんな事をしているのか自分でもよくわからない。カレーが特別好きなわけでもない。この世にカレーが無くても別に困りはしない。

このノートを書こうと思ったのは、そんな自分の気持ちを知りたくなったからだ。過去を遡り、自分の気持ちを探す旅に出て、ついでにカレーという食べ物が、どうしてこんなにも愛されているのか?その答えに少しでも近づければと思っている。

プロローグ

まず発端となったのは、友達のフジイくんと「バンドやろうぜ!」と作戦会議をした夜から始まる。フジイくんとは前の職場が一緒で、実は何度かバンドを組んでいたが、そのたびに自然消滅を繰り返していた。

今年の夏、ぼくはサマソニでPhoenixのライブを観た。ずっとPhoenixに会いたいという憧れが感極まって、感動してライブ中にぼろぼろと大泣きした。ライブが終わりTwitterに感想を書くと、当然のようにフジイくんは反応してくれる。ぼくは↓下のギターやベースを背負いながらシンセを奏でるスタイルに感銘を受けたと伝えた。

出典:サマーソニック

ぼくもこれがやりたいから、もう一度バンドをやろう。とフジイくんにお願いした事から今回の話に繋がる。

余談だが、カバー画像にも使っている↑上の写真は2012年ごろに藤井くんと組んでいたバンド、「PHEASANT(フェズント)」の名刺である(Phoenixに憧れたぼくらは、日本の国鳥であるキジの英語表記、PHEASANTをバンド名にしたのだ。鳥つながりだね)張り切って、無駄に名刺まで作ったバンドだったが、1度だけスタジオに入って幕を閉じた。ちなみに去年は「カワカミズ」(もちろんOKAMOTO'Sの真似)というバンドを組んだが、それも1度だけスタジオに入って幕を閉じたっけ。

フジイくん

最初にフジイくんの事を軽く紹介しよう。彼は僕の友達の中で、間違いなく一番頭が狂っている人物だ。彼のアー写を見てもらえれば、なんとなくわかってもらえるのではないかな?

もう一度言うが、これらはアー写としてわざわざ正式に撮影した写真らしい。(フジイくん、勝手に載せてごめんね)

彼とは音楽好き(特にニュージャズ)という共通点以外は、価値観も目指す方向性も正反対なんだけど、なぜかウマが合う。会った瞬間から別れるまで1秒も会話が途切れることがない、それくらい仲が良い。

あと、彼はすごく頭が良くて(たしか理系)、質問をすると何でもわかりやすく教えてくれる。音楽もオールジャンル網羅していて、誰も聴かないような音楽にも詳しく、ぼくにとって音楽の師匠だ(ぼくのジャズ好きも、完全にフジイくんの影響)。あとギターもドラムも上手いし、彼が作る曲は超ニッチだが、コンセプチュアルで外人ウケは非常に良い(見知らぬ外人からよくCOOL!って連絡が来るらしい)。政治や社会の事も何やら真剣に考えているようで、いつも偉いなぁと感心する。最近はよく「ポストモダン」だとか「Bライフ」だとか言ってて、それをぼくは「うんうん」と聞いたりしているが、実は何を言ってるのか全くわからない。とにかく近いうちに自給自足の生活がしたいらしい。

まとめると、とても面白く、頭が切れ、才能にあふれ、最高にこじれている奇人だけど、すごく人の気持ちがわかるイイ人。それがフジイくんだ。

彼の紹介だけで、文字数が2万字くらいになってしまいそうなので、今回はここまでに留めておく(勝手に紹介してごめんね、フジイくん)。

それと、もう一人。今回のカレー話に欠かせない人物がいる。

タイショウだ。

タイショウ

タイショウはまだ若く(たしか26才くらい)、やや尖り気味のファッションに身を包んだナイスガイ。ミシンを巧みに操り、服なんかも作っちゃうし、おそらくユニクロとか一切着ないタイプの人間だ。某大手IT企業のデザイナーでありながら、営業マン顔負けの言葉を巧みに操る。それでいてわりとイケメンで、多分リア充なヤツ。あとやたら樹脂とか3Dプリンタとかで色々作るのが好きみたい。

彼は彼でこじれているのだが、フジイくんほどではないし、天性の要領の良さで上手く社会を渡り歩いている印象だ。

ちなみに、ぼくとフジイくんとタイショウは以前、「BLUE PRINT」というTシャツブランドをやっていた事もあり、僕らはクリエイティブな事で強い絆に繋がれた仲良し三人組なのだ。あとヤン・ダーウェイ(通称:やんしゃん)というメンバーもいたが、彼は今回の話には噛んでないので省略。

バンド会議

話を戻すと、僕ら3人で「バンドやろうぜ!」という作戦会議を行う予定だった。どんなジャンルで、どんな音楽性で、誰がどの楽器をやって、スタジオ入りのスケジュールを決めて..という話し合いをする予定が、終わってみると、

ぼく「カレーに凝ること」。
フジイくん「場をつくること」。
タイショウ「LINEスタンプをリリースすること」。

というミッションが課せられていた。
一体なんでそんな事になったのか?

その経緯について詳しくは次回書こうと思う。お楽しみに!

ぼくらがカレーを食べる理由 目次
第一話 プロローグ
第二話 バンド会議
第三話(最終回) ひとりじゃない

ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!