まずは、おっちゃん本当にありがとう。
おっちゃんに出会えて本当に良かったと思っています。

9月8日(日)東京から名古屋　タクシー4時間の旅のお話です。

東京で刺激的な方に沢山出会ってから、新幹線で名古屋にワクワクな気持ちのまま帰ろうとしたが、はい、そうです、第1回目の記事と同様『台風』にやられてしまいました。

無理とは分かりつつも、一応駅員さんに訪ねた「もう動かないですよね？」
「はい、残念ながら、、」
そりゃーそうですよね。と頭真っ白になりながら、他に帰れる方法を探すが、、ない。

次の日の朝帰れば良いと思いますよね？
でも、9(月)8時半からICL（眼内コンタクトレンズ）の手術があったため、なんとしてでも帰らなければならなかったんです。

もうタクシーしかないと思い、運転手さんに「幾らぐらいですか？」ってとりあえず聞きました。
「○○万円はかかりますよ、、、」
一旦、退散しました。笑

ヒッチハイク？同じ境遇の人探して相乗りする？色々考えたけど、時間かかるし、遅くなったらもっと台風がヒドくなってしまう。

タクシーで帰る決断をして、「今から名古屋まで行ってもらうこと可能でしょうか？どうしても明日の朝までに帰らなければならなくて、、、」
優しい運転手さん、会社に聞いてくれました。
「すみません、LPガス車だと給油の問題も色々あって、時間内に東京に戻ってこれない可能性が高いので。個人タクシーであれば可能性高いので、探して下さい」
こんな台風の中、個人タクシー走ってるのか？と思いながらも、教えてもらったアプリで探す。

右に停まっていた黄色のタクシー（僕には金色に見えてました）にダメ元で声をかけてみた。
そしたらおっちゃんが「俺がこっちに4時までに帰らないと行けないから、今から名古屋まで行くと、4時間かかるから0時。お、帰れるね！良いよ！」
会社に確認しなくていいのかな？と思ったが、お言葉に甘えてお願いすることにした。

4時間、ずっと話していました。

おっちゃんの名前は『都甲 泰正』
よくよく話を聞くと、現在6つも仕事をしているとのこと！！！！
そして僕が1番驚いたのは、、、

自転車競技 元日本代表監督

※写真の使用許可頂いております。
高校時代はご自身もインターハイ2連覇の実績の持ち主。
他の仕事として、作家、霊媒師、馬券術のなにか（笑）などなど

沢山、ためになる話、面白い話をして頂けましたが、書ききれないので
僕が特に良いな〜と思った言葉を書いていこうかなと思います。

『 夢は実現する、まずは夢を持て。
夢は持たなければ始まらないし、まずは一歩踏み出すことが大事 』

『 監督業として、一番大切にしてたことは技術を教えることではなく、選手の精神を安定させること 』

『 よくないことがあっても、アンラッキーって言ったらだめ。
ラッキーと常に思う。そしたら常に小さなラッキーが沢山くるようになるから 』

『 息詰まった時に自分になんていう？
今のままでいいんだよ、と言い聞かせる 』

『 今日、棚橋くんが僕のタクシーに乗ることは最初から決まっていたと思うよ、物事は偶然じゃなくて、必然だから 』

『 良い行いをすれば、必ず良いことが自分に返ってくる。でも、頭を下げて、やらせて頂いてるという気持ちで必ずやり、見返りは求めないでいる 』
今回僕を名古屋まで乗せてくれたのも、この想いを大切にしているからと仰ってくれました。

実は、僕が出発前にコンビニでご飯を買いに行ってる時に、会社に「相談」ではなく「報告」をしていた、「名古屋まで今から行ってくる」と。
相談で話をすると絶対止められると思ったから、僕はそう話したんだよ、と。本当に嬉しかった。

最後に僕から
「 タクシーの運転手をやっていて一番のやりがいは？ 」と質問。
「なんだと思う？」
「色々なお客さんとお話が出来ること。少し失礼な言い方になりますが、もう会うことのないだろう他人なので、お客さんとなんでも腹を割った話が出来ること、じゃないですか？」

『 僕は、棚橋くんの3つ上にいってるね。
今まで僕のお客さんは5万人。その中には、電話番号、LINEなどを交換した人、常連になってくれる人が数え切れないぐらいいるし、未だに増え続けてる 。だから辞められないんだよ 』
※僕もLINE交換して、Facebookも友達になりました。

最後に都甲さんから
『  お父さんが、海外頑張って行ってこいって言ってるよ。
必ず海外にはお父さんの写真をも持って行って、毎日声を出して感謝の言葉と力を貸してくれって、言いなさいね。言霊を大切にね 』と。
涙が出ました。

金額は、タクシーでは見たこともないような額でしたが、この4時間は本当に大切な時間になりました。
そして僕の目は、都甲さんのお陰で、視力2.0に回復しました。

かっけーーーー！！！！！

今月末、海外に飛び出します。

都甲さん、応援しててね。
本当にありがとうございました。

お父さん、行ってきます！