1.はじめに

　はい、どうも。いつもはマリノスのマッチレビューなどを書いているヒロ@hiro17（@hiro121720_yfm）と申します。いやぁ、先日行われたシティとのフレンドリーマッチ、楽しかったですねぇ。あの試合でマリノスに魅せられたご新規さんだったり、試合後のちょっとしたいざこざなんかがありましたが、それがきっかけとなり、akiraさん発信でどんどん広がっていった #シティズンおいでよ清水戦 のハッシュタグ。こちらに自分も大変感化されまして、「自分なら何ができるだろう？」と考えたとき、「マリノスの選手たちがどんな特徴を持っているか知ってもらおう。しかもシティの選手に例えて！」ということが思い浮かびました。乗るしかない、このビッグウェーブに！ということで、あくまで個人的な視点ですが、選手たちを簡単に紹介していきます。

#シティズンおいでよ清水戦 をご存じない方は、akiraさんの素敵なnoteをお読みいただければと思います。

2.紹介内容などについて

　あくまで自分の独断と偏見の塊になりますので、その点ご容赦いただければと思います。今回は次の試合に先発出場するであろう予想スタメン11人についてご紹介していきます。語れば止まりませんが、いきなり全選手を紹介してもパンクすると思うので、まずは要点を！という意図でそのようにいたしました。この試合を機にマリノス沼へズブズブはまっていくようでしたら、残りの選手たちも徐々に紹介していこうかなと考えています。

　今回紹介する内容は以下になります。

・選手名
・愛称
・背番号
・ポジション
・似ているシティの選手（極力現所属の選手たちで）
・選手チャント：　動画　歌詞（それぞれリンクを貼ります）
・選手のプレー傾向と特徴

　清水戦の予想スタメンとフォーメーションは以下になります。こちらにあてはめて、GKから順にFWまでを記述していきます。

3.GK ～狂乱のスイーパーキーパー～

◇朴 一圭（パク イルギュ）

・愛称：パギ
・背番号：1
・ポジション：GK（ゴールキーパー）
・似ているシティの選手：エデルソン
・選手チャント：　動画　歌詞

　マリノスのゴールマウスに鎮座する守護神。足元の技術に長け、長短正確なパスを繰り出すことができる現代的なゴールキーパー。時には相手を切り返しでかわしたりと、見ていて心地よいスリルも提供してくれるエンターテイナーでもあります。マリノスのセンターバックが詰まると平然とビルドアップに参加し、あたかもディフェンダーかのようにボールを回します。

　また、飛び出しの素早さとタイミングも秀逸で、マリノスのハイラインは彼がいることにより成立している部分が大きいです。走行距離も毎試合6kmを平気で越えたり、スプリントを5回以上記録することもザラにあるほど走ります。

　足元の技術の高さ、前への飛び出し速度と広いカバーエリア、「え！？そこまで出るの！？」と見ている側に思わせるほどの狂乱っぷり。特徴がエデルソンにバッチリ合います。ハマのエデルソンとご認識していただければ間違いないでしょう。

4.DF ～ハイラインの戦士たち～

◇畠中 槙之輔（はたなか しんのすけ）

・愛称：しんちゃん
・背番号：44
・ポジション：左CB（左のセンターバック）
・似ているシティの選手：ラポルト
・選手チャント：　動画　歌詞

　マリノスの最後方を支える選手の1人は少しでも隙間があればビシバシと味方にパスを繋ぐことができるディフェンダーです。そこからついた異名が ”縦パス自動生成マシーン”。左右の足どちらでも強いインサイドキックを出せることが最大の特徴です。左足でトラップし、次に踏み出した右足で即座にパスと、現代のセンターバックに求められる繋ぎの部分に強みがあります。屈強な体を活かしたエアバトルも得意としており、迫力のある競り合いは華やか。1対1の地上戦に課題を持ちながらも、日進月歩で改善中です。

　利き足は異なりますが、正確で強いパスを平然と出せる姿から、ラポルトと特徴が合致します。長いボールは彼ほどではありませんが、中距離、短距離のパスなら負けていません。ハマのラポルトの縦パスにぜひご注目ください！

◇ドゥシャン・ツェティノビッチ

・愛称：ドゥレ
・背番号：2
・ポジション：右CB（右のセンターバック）
・似ているシティの選手：コンパニ
・選手チャント：　動画　歌詞

　シティ戦に出場したチアゴ・マルチンスは前節レッドカードを受け出場停止のため、代わりにドゥシャンが先発すると予想します。

　激しい闘争心と、無敵の前方守備。常に味方を鼓舞し、キャプテンシーもある選手です。恐らく対人守備は空中、地上共にチーム随一の強さを持つストッパー。前にスペースがあると見ればいきなりドリブルで持ち上がることもある攻撃的なセンターバックです。パスの精度が特別高いわけではありませんが、後方でパスを回す分には十分なスキルを持っている選手だと思います。

　現所属の選手ではないですが、強力なキャプテンシーと屈強な守備力を持つことから、コンパニに近いプレイヤーと想像していただけるといいかと思います。唯一違うのは頭に血が上りやすいところだけですかね(笑)

◇広瀬 陸斗（ひろせ りくと）

・愛称：りくと
・背番号：18
・ポジション：右SB（右サイドバック）
・似ているシティの選手：（強いて言えば）ジンチェンコ
・選手チャント：　動画　歌詞

　マリノスの右サイドバックはポジションに捉われない動きをする自由人です。外側を駆け上がってクロスするより、中盤の位置でパスを出すことを得意とする選手。サイドバックというより、ミッドフィルダー的なプレーを好みます。彼の特徴は最初から高い位置を取り、時には左サイドにもいくほどの自由な位置取りにあります。「あ、あそこにいるのは中盤の選手か…って、え”！？陸斗じゃん！？」俗にいう ”なぜそこ陸斗現象” をよく目にします。念のためもう一度言いますが、彼は右サイドバックです。ここ、テストに出るのでよーく覚えておきましょう。

　こんなに自由な位置取りをする選手はシティどころか世界中探しても中々見当たりませんが、サイドバックなのに中盤の選手的な動きをすることから、強いて言えばジンチェンコに似たプレーをすると思います。試合中時々見せる「シルバさん（デブライネさん）任せた！うおおおお！」という猛烈な上がりに少しシンパシーを感じてもらえたら嬉しいです。

◇ティーラトン・ブンマタン

・愛称：ブンちゃん
・背番号：5
・ポジション：左SB（左サイドバック）
・似ているシティの選手：メンディ
・選手チャント：　動画　歌詞

　セットプレーのキッカーを任されるほど、距離を問わず精度の高いパスを美しい軌跡で描ける選手。その末恐ろしいキック精度からついたあだ名が ”悪魔の左足” です。広瀬とは違い、外での仕事を得意としていますが、最近は中でのプレーにも磨きがかかり、左右を繋ぐ橋役もできるようになってきました。

　最初は軽いと言われていた対人守備も改善傾向にありますが、ちょっと無理な状況ならすぐに滑ってタックルしてしまう悪癖は未だ顕在。危ないプレーからカードをもらうこともしばしばですが、非常に気持ちのこもったプレーを見せてくれます。

　左サイドの大外レーンを我が物にして盛大に使うところから、メンディに似ている選手だと言えるかと思います。しかし、彼ほどゴリゴリにサイドを駆け上がり、「攻守に渡って左サイド全部は俺に任せておけ！」というほどではないです(笑)素早い駆け上がりと、その左足から繰り出される多種多様なパスに魅了されちゃってください。

5.MF ～縁の下の力持ちとターンの貴公子～

◇喜田 拓也（きだ たくや）

・愛称：キー坊、キーボー
・背番号：8
・ポジション：右CH（右のボランチ）
・似ているシティの選手：フェルナンジーニョ
・選手チャント：　動画　歌詞

　数字やプレーの派手さに表れない地味な役回りを淡々とこなす縁の下の力持ち。マリノスの前線と後方を繋ぐハブ役を見事にこなす”ハマの舵取り役”でもあります。

　常に首を振り、周囲の状況を確認。相手の動きを見てターンしたり、ダイレクトで空いているところへ瞬時にパスを送るスキルを持っています。また、ボールを持っていなくても自分が動いてマーカーである相手を動かすことにより、味方がプレーしやすいスペースを作り出すこともできる頭のいい選手です。

　危険察知能力が高く、相手の攻撃の目を摘み取ることも得意。無尽蔵のスタミナから、カバーする範囲も非常に広い。後方の繋ぎ役としてだけではなく、フィルター役も兼任する稀有な選手です。

　中盤の底で舵取り役をする姿はフェルナンジーニョを彷彿とさせるでしょう。常に味方を繋ぐ中継点になれる存在。得点やアシストが多いわけではないですが、チームに必要不可欠な選手。ポジショナルプレーに必要な”空間を使い、作り出せる”ところなど、フェルナンジーニョとの共通点は多いと思います。どこを見ていてもほぼ必ず目に入る彼をちょっとだけ見つめてあげてください。味方の位置に合わせて立ち位置を微調整する姿を目撃することができるでしょう。

◇扇原 貴宏（おうぎはら たかひろ）

・愛称：タカ
・背番号：6
・ポジション：左CH（左のボランチ）
・似ているシティの選手：ギュンドアン
・選手チャント：　動画　歌詞

　中盤の要となる相方は、低くて長いパスを自在に蹴れる長身のボランチです。左足から繰り出されるボールは逆サイドにいる味方に刺さるような軌道を描き、手薄な相手陣地を強襲することもしばしば。日本人で数少ない低弾道ロブを蹴れる選手です。

　長さを問わず正確なパスを出せることと、位置取りのうまさから、ギュンドアンと共通点が多い選手です。アンカーとして入れば中盤の底に君臨してスパっとパスを通す姿だったり、インサイドハーフで入れば前後を繋ぐハブ役にもなれる。パス能力に長けたもう1人の黒子にも少し注目していただけたらと思います。

◇三好 康児（みよし こうじ）

・愛称：みよっしー
・背番号：41
・ポジション：OMF（トップ下）
・似ているシティの選手：デ・ブライネ
・選手チャント：　動画　歌詞

　狭い隙間を見つけ、相手の嫌がる位置に入り、ボールを受けるとターンして前を向く。狭いスペースを全く苦にしない高い技術を持った選手です。ドリブルでの仕掛けも得意とし、相手を1人、2人と剥がすことも頻繁に見ることができます。得点を決めることもでき、現代的なトップ下と言えるでしょう。弱点はスピードがそこまでないことで、かけっこ勝負をあまり得意としていません。

　スピードに関しては引けを取りますが、狭いスペースでも仕事ができ、正確なスルーパスをバシバシつけることができる姿はデブライネと被ります。カウンターの申し子デブライネに負けないくらい、時間とスペースを失う前に仕掛けることを積極的に行える選手です。彼の左足から繰り出されるボールに要注目！

6.FW ～スピードに溢れた小兵部隊～

◇仲川 輝人（なかがわ てるひと）

・愛称：テル
・背番号：23
・ポジション：右WG（右ウイング）
・似ているシティの選手：スターリング
・選手チャント：　動画　歌詞

　身長161cmと小柄ですが、抜群のスピードを持つ ”ハマの新幹線”。スピードにものを言わせた裏抜けでサイドを攻略するだけでなく、内側へ切れ込み、シャドーストライカーのようにも振る舞える点を取れるウイングです。右利きですがカットインすることもでき、切れ込んでから左足で強烈なシュートを相手におみまいします。

　相手の死角からバックドアする姿や、スピードにものを言わせたドリブル突破。ウイングにも関わらず点も取れることから、スターリングに近い選手だと思います。利き足が逆なので、外側を駆け上がって低くて早いクロスを右足で上げることができるのはスターリングとのわずかな違いかもしれません。相手をぶち抜く圧倒的なスピードに目線を振り切られないように注意して見てください。

◇遠藤 渓太（えんどう けいた）

・愛称：けいた
・背番号：11
・ポジション：左WG（左ウイング）
・似ているシティの選手：サネ
・選手チャント：　動画　歌詞

　マリノスの左翼を担うのは、ユースからの生え抜き選手です。彼の最大の特徴は走り出す初速が速いこと。それを活かした1タッチ目の速さで抜け出すドリブルは必見です。今シーズン得点を量産している前線において、まだ得点を多く奪えていないことが玉に瑕ですが、サイドの抜け出しからクロスを量産。味方へのアシストが多くできる彼は欠かせない選手なのです。

　また、サイドバックを経験していたこともあり、仲川と共に献身的な守備もできるサイドプレーヤー。その守備は相手サイドバックを追いかけ、ディフェンスラインに吸収されることもあるほどの運動量です。走行距離やスプリント回数がチームトップを記録することもよくある両翼。この精力的な守備には多くを助けられています。

　仲川と違い、より外側を好む典型的なウインガータイプ。そのため、スターリングというよりは、サネを想像していただけると近いのかなと思います。左サイドを切り裂くその姿に彼を重ねちゃってください！

◇マルコス・ジュニオール

・愛称：クリリン
・背番号：9
・ポジション：CF（センターフォワード）、OMF（トップ下）
・似ているシティの選手：ベルナルド
・選手チャント：　動画　歌詞

　最前線で自由に動き回る崩しのキーマン。ボールに絡むことが大好きで、最前線なのに前後左右に走り回ってポジションを空けることもしばしば。その姿はさながら偽9番のよう。ドリブルでの突破、予想外のアイデアから生まれる意外性満載のパスと、攻撃の引き出しが多い選手です。

　前線からの精力的な守備にも定評があります。相手がキーパーまで下げても全力ダッシュで追いかける姿は胸を撃たれること間違いないでしょう。しかし、攻守に渡ってめちゃくちゃ走るため、ガス切れも早いです。ベンチに自分の役割を任せられる選手が多くいるからこそできる思い切りあるプレーが見どころの1つでしょう。

　最前線で起用されたり、中盤の真ん中付近で起用されることもあることから、ベルナルドと似ている選手だと思います。偽9番も共通項ですしね。1試合で13km以上を平気で走ることに比べると見劣りしますが、マルコスもチーム1の走行距離を記録することもあるので、よく走る点も同じ特徴でしょう。彼が動いたあとのスペースを誰が使うか、注視すると面白いかもしれません。

7.おわりに

　自由気ままに書いてみました。先週の試合で興味を持ったシティズンの皆さんが次の試合を視聴する上で、選手の特徴を事前に把握できる一助となれたら幸いです。

　今回あえて選手のパーソナルな部分には触れず、プレーの特徴だけを挙げさせていただきました。というのも、そこまで書くと文章量が膨らむことと、伝えるべき情報が多くなりすぎてまとまらないからです。選手のキャラクターにも焦点を当てた素敵なnoteがありますので、そこにも興味のある方がいらっしゃれば、下記をご覧いただければと思います。

　また、チームチャントを含め、動画付きで歌詞もまとめてある新横浜さんの素晴らしいサイトもありますので、気になりましたら下記をご参照ください。

　個人的には、書いていて非常に楽しかったです(笑)先週の熱気が1週経った今でも冷めず、なんならもっと燃え盛っているようにも感じられます。普段海外の試合を見ている方にとって、スタジアムへ来るということは非日常的なことかと思います。もちろんきていただけたら嬉しいですが、ご自宅などで試合を見ていただけるだけでも格別の喜びとなります。また、興味をお持ちになっても毎試合見ることがマストではありません。スタジアムはいつでもそこで待っていますので、気持ちが傾いたときにご覧いただけたらと思います。控えている清水戦、楽しい試合になることを心より祈っております。