リンネル_ch

なぜ「リンネル」が女性誌売上1位になったのか

(有料となっていますが、最後までお読みいただけます)
 
僕の仕事柄、ファッション分野の男性誌女性誌は月にいくつも読みます。最近は女性誌の方が楽しくなってハートは女性なのかなと思ったりします。いや男性ですけどね。

そんなファッション誌の売上ランキングにサプライズが。なんと「リンネル」が初の首位に輝いたのです。


リンネルと言えば、、

           (Amazon商品ページより)
ファッションが全面に押し出されている、いわゆる赤文字系にも青文字系にも属さないおとなしい印象の雑誌。ファッション以外にもライフスタイル全般を扱い、気張らない、自然体の内容です。

ちなみに、2009年から首位の座を守ってきたのはsweet。

           (Amazon商品ページより)
青文字系の筆頭で、モデルやタレントを全面に押し出した企画が多いのが特徴。梨花さんとかローラさんもよく表紙を飾ってますよね。あ、ちなみに赤文字系は男ウケ会社ウケを意識、青文字系は自分のオシャレを追求という分け方なんですって奥さま。


この両誌、ViViとCanCanみたいな同じテイストではなく、全くテイストが違うのでライバル誌がしのぎを削って逆転、という構図ではありません。

 
僕もこのニュースを聞いた時ちょっと驚きましたが、そういえば、、とあることを思い出したんです。
 

それは、ライフスタイル誌の&プレミアムがとても売れていること。

          (Amazon商品ページより) 
&プレミアムは毎号テーマを決めて、オススメの場所やモノを紹介する雑誌。情報誌でありながら、単なる薄っぺらいオススメに止まらない深掘りや落ち着いた写真センスの良さ、押し売りしないサッパリした誌面が話題となり、創刊時は売切れが続出するほど大人気に。それ以降も継続的に売れています。あんな繊細な作りなのに編集部は男性ばかりというギャップに驚きましたけども。

 
どうでしょう、両誌を読んだことのある方もない方も、リンネルと&プレミアム、なにか近いものを感じませんか?

 
これ、どちらも「ナチュラル」「シンプル」「リラックス」がキーワードになっているんですね。

 
これはまさに今の時代の空気感で、無理しない、疲れない、時間や物を大事にといった世の中の雰囲気を表していると言えます。

 
つまり、時代の流れが変わったということです。
これまでの「憧れの誰かを手本に頑張る」というより「無理せず自分の好きを大事に」という方向に変わってきた。ライフスタイルも含めた提案というのもキーワードですね。
 
 
ファッションにおいても部屋着にスポットが当たったように、リラックスしてお洒落を楽しみたいという流れが出来ていた。今はハイブランドも着るのにパワーが要るものは流行らないのでコンフォートなデザインを多く発表しています。バッグもどんどん軽くカジュアルになる。この流れはしばらく変わらないと感じています。

  
ついでに言うと、今は変に気張るよりありのまま、ストレスフリーでファッションを楽しむ方がトレンドになっているから、ユニクロでお洒落に!みたいなのにも支持が集まっているのかなと思います。まぁ本当にファストファッションだけで素敵に見える人はそういませんけどね。

 
そんな時代の流れをリンネルが上手く捉えて発信をしていった結果であり、首位になったのは必然だったと言えるかも知れません。

 
この時代の流れを読む力、大事です。
リンネルの発信していること自体は昔からそう変わらないのかも知れないけど、時流を捉えてより内容を特化したり打ち出し方を考えたり広告を増やしたり、それが実ったのが今回の結果と言えるのではないでしょうか。そしてリンネルもsweetも発行してる宝島社ってスゴいね!

 
ちなみに、リンネルの読者層は「暮らし系女子」なんて呼ぶそうですが、昔ブームになった「森ガール」はどこに行ったんでしょうね?みんな下山したか遭難しちゃったのかな。そういえば「艶女(アデージョ)」なんてのもありましたね。意味わかんないけど。カテゴライズするワードを考える人も大変だなぁと思ったのでありました。

 
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